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弱音を吐くのは悪くない。うまくストレスを解消するには

高見綾(心理カウンセラー)

弱音を吐く時のコツ

では、弱音を吐けずに自分一人でストレスを抱え込んでしまっているなと感じた時、どのようにすれば弱音を吐きやすくなるのでしょうか?

(1)弱音を吐く相手を選ぶ

弱音を吐く相手は、誰でも良いわけではありません。間違った相手を選んでしまうと「そんなこと言ってないで頑張りなよ」と理解してもらえず、ただでさえつらい状況なのに、さらに傷ついてしまう可能性もあるからです。

相手を選ぶ時は、あなたのことを好意的に思ってくれている人や、信頼の置ける人を選んで話すようにしてください。きっと、あなたを否定することなく、真剣に話を聞いてくれることでしょう。

(2)複数の話し相手をつくる

弱音を聞く側には、ある程度の心の余裕が必要です。聞き手の立場になって考えてみると、自分がしんどい時は、人の話を聞くのが難しいことが分かりますよね。

そこで、弱音を共有できる相手を複数人つくっておくと安心です。一人の相手に集中して弱音を吐いてしまうと、時には相手の負担になることもあります。

できたら、「この分野ではこの人」というように、話題に応じて相手を決めておくと良いですね。

(3)目的を明確にしておく

ただ愚痴を聞いてほしいのか、それともアドバイスがほしいのか、目的を明確にしておくことも大切です。

「ちょっと嫌なことがあってね、愚痴なんだけど聞いてほしいの。ただ聞いてくれるだけで大丈夫だから」「困ってることがあってね、アドバイスが欲しいの」など、相手には弱音を聞いた上で何をしてもらいたいのかを最初に伝えておくと聞き手も安心しますし、コミュニケーションにズレが生じにくくなります。

(4)聞いてもらったらお礼を伝える

これは意外と忘れがちかもしれませんが、弱音を聞いてもらったら必ずお礼を言いましょう。

「今日は聞いてくれてありがとう。話せてすっきりしたよ」という一言があるだけで、印象が随分変わります。相手は、あなたの力になれて良かったとポジティブな気持ちになれると思います。

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