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交渉力があるのはどんな人? 交渉が上手くなるコツ&メール術

ぱぴこ

交渉時に使えるメール術

普段、意外と交渉で使う機会が多いのがメールなので、最後にメール術を紹介しようと思います。しかし、正直なところ、メールで交渉を完結するのは難しいです。ビジネス上では、基本的にメールは「交渉の場に相手を出させる」ことが目的のツールとして想定するべきです。

例えばアポ取りのメールであれば、「先方から具体的な日時をもらって打ち合せの場を持つ」がゴールです。これも立派な交渉です。

(1)具体的に、かつ相手のメリットを明記する

「ぜひ紹介したい製品があるので、ご連絡ください」というメールがきたら、本当によっぽど聞きたい話でなければスルーされるのがオチです。

少なくとも、日時候補と、なぜそれを紹介したいか、紹介以外にも相手にメリットがあるなどの具体的な要素が必要です。

メリットとは、他社事例の紹介や困り事のヒアリング、および解決方法の仮説の提示などです。

(2)簡潔で要件がすぐ分かる文面にする

メールを「見てもらう」「返信をもらう」というハードルは、予想以上に高いものです。

交渉とは、相手をその場に出すことで8割の仕事が完了したともいえます。そのためのアプローチとしてのメールは、そもそも「認識させる」点に大きなハードルがあります。

暇な人ならいざしらず、交渉をしたい相手が暇なことはまれです。そうなると、悪意のないスルーは起こります。

中には、タイトルだけで重要・不要を分ける人もいます。なるべく簡潔で分かりやすく、相手の目に触れるような工夫をしましょう。

(3)選択肢を提示し、選ばせる

メール文章に2個、または3個程度の提案と選択肢を記載し、そのうちのどれかを回答させるのもおすすめです。これは(1)と(2)とも連動しますが、相手が「考える・検討する」隙間をいかになくせるかが、メールにおいてはポイントです。

そのため、漠然と「どうですか?」と送るようなことは避け、「AとBならAだと思うがどうか、NGな場合は理由を聞かせていただきたい」など交渉材料を集めつつ、相手に回答させるような仕組みをつくることが重要です。

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