交渉力があるのはどんな人? 交渉が上手くなるコツ&メール術
交渉力がある人の特徴
ビジネス上必須ともいえる交渉力ですが、交渉力がある人の特徴はどんなものがあるのでしょうか。
(1)大局を把握し戦略を考えられる
利益には、短期的な利益と長期的な利益があります。短期的な利益とは、その瞬間の「売る・買う」といった単純な利益。一方、長期的な利益とは「関係構築や、その後の大きな案件の受注」など時間を掛ける意味のある利益です。
例えば、これまで取引がなかった大企業に製品を売り込みたい場合、目先の利益以上に関係構築に意味があることは多々あります。その場合「導入事例として大企業側の公式サイトに自社の名前を出させてくれるのであれば、無償提供する」などの条件を出して交渉することができます。
これは、自社のポジションと利益が今後どう生まれてくるのか? を大局的に把握し、戦略を考えられる人でないとできません。
(2)相手の利益を把握できている
交渉が苦手な人は、自分側のことばかりで相手にとってどうメリットがあるのかを語れないことが多いです。
ところが、人は究極的には「自分にとって得になるから」動くし、意思決定をします。
相手にとっての得とは? メリットとは? その点をきちんと把握し、そのポイントに沿ったものを提案できるかどうかが交渉力の有無の違いです。
(3)譲れない一線が引ける
交渉は、相手にナメられたらできません。「この人は折れるな」「別に大した材料を持っていないな」と思われた瞬間、交渉相手としての土俵から降ろされることが多いです。
「どんなに言われてもこれ以上は値下げしない」「相手に対して丁寧に接しても下手には出ない」など、きちんとラインを設けることが必要です。