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6年間で1,000万円貯金。「時短節約家」が教える節約術

【特集】もう大人だし、本気でお金の話をしよう

朝井麻由美

キャッシュレス、資産運用、投資……。一見とっつきにくいけど、大人になった今だからこそ知っておきたい「お金」の話。賢い貯め方・使い方・増やし方まで、芸能人・著名人のみなさんと一緒に本気で考える特集です。

取材・文:朝井麻由美
撮影:大嶋千尋
編集:高橋千里/マイナビウーマン編集部

6年間で1,000万円を貯めたという、時短節約家・くぅちゃんさん(@megum.nakano)。

現在、テレビや雑誌に登場し「節約主婦」として活躍されています。そのテクニックが人気を博し、Instagramのフォロワーは8.7万人(2020年11月現在)!

しかし、元々は浪費家だったそう。どのようにして節約界のトップに上り詰めたのでしょう? そのテクニックにぜひともあやかりたい……ということで、お話を伺ってきました。

浪費家から節約家へ。目指すは「豊かな節約生活」

くぅちゃんさんはどういったきっかけで節約をするようになったのでしょうか?
実は私、元々は浪費家だったんですよ。
えっ、そうなんですか!?

20代の頃はずっと看護師として働いていて、激務で夜勤も多い分、お給料も割と良かったんです。でも、生活も不規則でストレスがたまるから、自分へのご褒美にガンガンお金も使っていて。

貯める意識は全然なく、あったら全部使う! という感覚でした。周りもそうだったし、それが普通だったんですよね。

だけどその後、結婚して子どもが産まれて、産休や育休を取って、休んでいる分お給料が少なくなっていき……。

その頃はまだ、復職してまた稼げばいいって思っていたんですけど、やっぱりそうもいかなくて。どうしたって独身時代と同じようには働けないんです。

きっとお子さんがいると、以前のようなペースで夜勤もできなくなりますよね。

そうなんです。家族の生活に合わせて職場も変えて、働き方もパートに変えて、それでお給料が下がったのもあります。

でも、お金を使う感覚って、なかなか元には戻らないんですよ! 入ってくるお金は減っているのに、浪費癖はそのままだったので、これはヤバい、と。

分かります。一度お金を使う喜びを覚えてしまったら、難しいですよね。社会人の今、学生の頃の金銭感覚で生活しろって言われても、無理ですし……。

うんうん。だからって、ケチくさい感じの節約生活をするのも嫌だったんですよ。

そんな時、主婦雑誌におしゃれな生活をしながらも節約できている人たちが紹介されていたのを見たんですね。ハワイに旅行して、自宅ですてきな料理を並べて……と、私が想像していた節約生活とは全然違っていて、これなら私もやってみたいな、と思って始めました。

へぇ~! どうやったらそんなすてきな節約生活ができるのでしょう?

皆さん、全てを切り詰めるのではなく、どこにお金をかけるかを決めて、メリハリをつけていました。

気に入ったものにはお金をかける分、毎日水筒を持って行くとか、お弁当を持って行くとか。やっていること自体は基礎的な節約ではありますが、おしゃれに見せる工夫には手を抜かない。

もちろん、雑誌だから良いところだけ見せているのかなとも思いましたが、私としては節約生活をすることで心が貧しくなるのは避けたくて。心は豊かに、でも節約はできる、というのが魅力でした。

節約はダイエットと同じ、またはダイエットより効果的?

実際はどのようなことから始められましたか?
まずはお金の使い方を見直すことです。現金にクレジットカードに電子マネーまで、自分が1カ月にいくら使っているのかを家計簿に書き出して、可視化する。これは未婚・既婚に関わらず実践できると思います。
うぅっ、見たくない……(笑)!
目を背けていたらいけないんですよ(笑)。可視化して、これはなくても困らないな、と思えるものから少しずつ削っていきます。
例えばどういう出費ですか?
まずは使ってないカードの年会費とか、月額がかかるサブスクとかを見直すのがおすすめ。よく考えたら払っている意味ないかも……っていうのが意外とあるはずです。

今はいろいろなサブスクがあるから、結構払いっぱなしのものが多そう。でも、どれに入っていたのかすらもはや忘れているんですけど……。

記帳をして、カードの明細を見てチェックしましょう!

でも、あれもこれもと一気に減らすのも良くないです。私、節約ってダイエットと同じだと思っていて、いきなり無理にやっても反動でリバウンドしちゃうんですよ。急に全部やめると、どこかで限界が来てものすごくお金を使いたくなっちゃう。

確かに、習慣になるまでが大変なのもダイエットとよく似てますね。
家計簿上で効果が目に見えるとやる気になりますよ。それに、運動してもなかなか体重が減らないダイエットと比べたら、節約は努力したら必ず成果が出るし(笑)。
そう言われれば確かに……!

あと、考え方としては、「我慢する」というよりも、「将来使う」と思うことです。コンビニのペットボトル、たかが1本150円程度ですけど、それを水筒のお茶で済ませて、積み重なった貯金を将来のために残す、という感覚ですね。

老人ホームに入るための資金とか、仕事をやめた後に使う旅行代とか。いずれ使うお金、と思っておけば「使えない」とか「我慢」とは思わなくなりました。

ただ、日々の細かい出費とかいちいち覚えていられますか? そこが面倒臭くて続かなそうで……。
むしろ、家計簿に書くのが面倒だからペットボトルを買わなくなりました(笑)。
逆にそっち! 確かに、いちいちペットボトル150円、とか書くの面倒です。
あと、書き始めると、出費が積み重なっていくのがもったいなく感じてくるんですよ。
先に「家計簿に書く」って決めて、行動をそっちに合わせていくんですね。

あと、未来予測をして、急な出費をなくすのも大事です。

例えば、外で傘を買わなくて済むように出かける前に天気予報を見るとか、恋人と結婚の話が出ているからそのうち結婚資金が発生する かもと事前に予想しておくとか。

節約を始めて最初の頃は、予定外の出費があった時にそれまでコツコツ頑張ってきたのがパァになって、それで気分が落ちて節約が嫌になることが何度もありました。

何年か繰り返すと予定外の出費も読めるようになってきて、家計簿をつけるのがより楽しくなりましたね。

何だか節約って、メンタルの部分がかなり大きいんですね。いかに気持ち良く続けられるかをあの手この手で工夫する、というように。

そうそう、その通り! 少しずつで良いので、「浪費思考」から「貯める思考」に変えていくんです。

お金を使うことでストレス発散したり、良い気持ちになったりしていたのが、「使わないことで気分が良くなる」に変わっていきます。この一線を超えるとすごく楽になるんですよ。

効果的なのは「食費と洋服代」の削減!

ちなみに、使わなくなることで一番節約に効果的なのって、何代ですか?
食費と洋服代ですね!
あぁ~、ストレス発散で一番使っちゃうところですね……!
食費については、お酒が好きなので夫婦合わせて月に9万円くらい使っていたんですよ。それが今では半分以下になったかな。ただ、これも何年もかけてこれだけ減ったので、一気に減らそうとしないことです。
私にとっても飲み歩くのって趣味のようなものなので、趣味代を減らすと考えると結構つらいなぁ……。

最初は、月に5回飲みに行っていたのを4回に減らす、くらいで良いんです。そして、回数が減った分、外食した日は絶対にケチらない!

あと、私の場合は、外食をやめるなら、その分自炊を増やして、ブログやインスタに自分で作ったおつまみの写真を載せるのを楽しもう、という方向に持っていきました。

洋服代はどうやって減らしましたか?
洋服は、家にあるものを一度全部出して、いらないものを捨ててみたんですよ。その時に、全然着てない服、使ってないカバンにポーチ、似たようなものがたくさん出てきて、なんでこんなに使わないものにお金を払ってしまったんだろう、とショックで。
分かります。服やバッグって自分の好みで買うから、どうしても似たようなものばかり買いがちですよね。
結局、ブランド品は全部売って、手元に残したのは高校生の時にアルバイトをして買ったヴィトンのバッグだけ。思い入れのある大事なものを1つだけ持つ、と考えると、物欲がなくなって自然と買わなくなるんですよね。
やっぱりメンタルを変えていくのが大事なんですね~!

そうなんですよ。こういった節約に加えて、ポイ活も並行してやっています。

Tポイントを貯めるために、近所のウエルシア薬局でポイントのレートが1.5倍になる日を狙って買い物。楽天ポイントも、日用品をまとめて買うと月に3万円分くらい貯まるんですよ。

そんなに!
ポイントは期限があるものも多いので、長期間貯めすぎないでどんどん使っていくのもコツです。期限間近のポイントがあるからといって、不要な買い物をしてしまったら意味がないので、絶対に使うであろう日用品リストを作っておくのもいいと思います。

やっぱりポイントサービスはあちこちに手を出すよりも、絞った方が良いですか?

その方が良いですね。私は楽天ポイントとTポイントだけにしています。

ポイントは現金と同じなので、ちょっとした仕事くらいに思っていて。お給料は頑張ってもなかなか上がらないので、こういうところで頑張った方が早いんです(笑)。

まずは「自分のメンタルを変える」ところから!

くぅちゃんさんの節約テクニック、今すぐにでも全てをまねしたいところですが……、「そんなマメなこと私には無理かも~」と思ってしまったのが正直なところ。

でも、今回のお話の一番のポイントは「いかにメンタルをコントロールするか」です。

私の場合は、カードの明細から月々の出費を書き出して可視化するのは、面倒臭くてどうしてもできなそうですが、カードの明細に「目を通す」くらいならきっとできます(今まで全然見てすらいませんでした……)。

外食代を半分にするのは無理でも、月に1回だけ減らすくらいならできそうです。毎日買っていたペットボトルも、水筒に変えれば月に4,500円(150円×30日)、年間だと5万4,000円も浮きます。

こんな感じで、できそうなところからやってみて、無理そうなことは頑張ろうとしない、くらいの気持ちで始めるのが良さそうです。

※この記事は2020年12月04日に公開されたものです

朝井麻由美

ライター・編集者。著書に『「ぼっち」の歩き方』、『ひとりっ子の頭ん中』。
Twitter:@moyomoyomoyo

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