【5月の誕生石】翡翠の宝石言葉・意味・秘められたパワー
5月の誕生石:翡翠
5月の誕生石は日本の国石に選ばれた「奇跡の石」、翡翠です。
石の特徴
ジェードと呼ばれる翡翠は、鉱物学的には「ジェダイト(硬玉)」と「ネフライト(軟玉)」の2種類があり、1863年までは同じ種類の石と考えられていました。
より価値があるとされているジェダイトの方を、ネフライトと区別するために「本翡翠」と呼ぶこともあります。
翡翠の色は濃い緑色から淡い緑色まで幅があり、また白色や青色、茶色やラベンダー色のものもあります。
名前の由来・歴史・伝説
中国では「玉(ぎょく)」と呼ばれ、古来より王の象徴として特別に扱われてきた翡翠。現代においても一家に1つあると家族が繁栄するとして大切にされています。
「玉に五徳あり」という言葉があり、翡翠は仁・義・礼・智・信の5つの徳を備えた石として、身に着ける人に徳を与え、敬意をもたらし、支配力を授けてくれると考えられています。
日本では縄文時代から重宝されていた石で、天照大神が新潟・糸魚川の翡翠の勾玉を魔除けとして使っていたと伝えられています。天皇の皇位のしるしとして代々受け継がれている宝物「三種の神器」の1つ「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」も翡翠製といわれています。
古くから世界中の様々な民族に魔除けやお守りとされ「魔法の石」「奇跡の石」として大切に崇められてきたのが翡翠なのです。
石言葉
幸福・福徳・繁栄
翡翠が持つパワー
「成功」「繁栄」を象徴するパワーストーン。古代から、災いや不運から持ち主を守ってくれるという護符として、大切にされてきました。
魂の再生や「不老不死」を願って崇められてきた翡翠には、現代においても、健康のお悩みに効くパワーストーンとして大変人気があり、マイナスなエネルギーを払いのけるといわれています。
幸せな時はそれが当たり前だと感じてしまい、感謝することを忘れがちです。翡翠は身に着けることで慢心せず、謙虚に生きる大切さを教えてくれることでしょう。
翡翠のお手入れ方法
翡翠(ジェード)は高い靭性(割れにくい性質)を持っていますが、モース硬度(※)はあまり高くないので擦り傷などに注意しましょう。
※モース硬度とは鉱物の硬さの尺度の一つ。1~10まであり、10がダイヤモンドで1番硬い。
翡翠は水が浸透しやすい性質を持っているので、水や塩水での浄化は避けましょう。お手入れする際は柔らかい布で優しく拭いてください。
水晶クラスターやセージ、日光浴、クリスタルチューナーなどを用いて定期的に浄化を行うと、よりパワーを発揮してくれますよ。
誕生石はプレゼントにもぴったり
持ち主の心を穏やかにし、どんな難局にあっても切り抜いていく不屈の精神を養ってくれる翡翠はお守りとしてもおすすめです。また、結婚35周年を祝う時に健康、繁栄を願って翡翠を贈ると良いとされています。落ち着いた、高貴なイメージのパワーストーンですので、和装にも合いますよ。
翡翠を手にされた皆さまに、たくさんの幸せが降り注ぎますように。
(山本奈央/All Aboutパワーストーンガイド)
※画像はイメージです
※この記事は2020年10月14日に公開されたものです