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「内輪ネタ」から自然に話を軌道修正していく方法

トイアンナ

職場にせっかく新しい人が入ってきたのに、「内輪ネタばかりで楽しくない歓迎会」になってしまった経験はありませんか? 歓迎される側の気持ちになると、いたたまれないでしょう。今回はコラムニストのトイアンナさんに、主催者側が内輪ネタから自然に軌道修正する方法について教えてもらいます。

新しく入社した人の歓迎会。本当は新しい人を中心にみんなで交流を深める会にしたかったのだけれど、内輪ネタばかりで周りが盛り上がってしまった。「うっ、新入社員だけ置いてけぼりで罪悪感……」。

友達が彼氏を連れてきた。話を振りたかったけど、仲間の内輪ネタでつい盛り上がってしまった……。恋人さんのこと、ほとんど分からず解散。「これでよかったのかな……」。

これは、女性が経験する2大「内輪ネタ」問題じゃないでしょうか。私はどちらも内輪ネタで盛り上がる加害者側だったことがあり、書きながらも申し訳ない気持ちでいっぱいです……。

そこで、今回はその中でも特に気まずい会社の内輪ネタ対処法を書いていきたいと思います。いや、ほんと、招いた側が気を使えよって話なんですけどね……。

そもそも内輪ネタを楽しいと思っている人が多いのか?

結論から申し上げましょう。内輪ネタは楽しいです。なぜならそこには「鉄板ネタ」があるからです。

長年一緒に過ごすことで培われた、「これさえ言えば笑いが取れる」ストーリーは、そのコミュニティの中では壊れることがありません。全く同じ話題で1年後も、10年後も笑いが取れる。だったら内輪ネタを延々回した方がラクに決まっています。

特に、あまり仲良くない相手とは内輪ネタを使いたくなります。なぜなら、「最近何をしているか」が分からないからです。

下手に「そういえばお子さんが欲しいっておっしゃってましたよね」なんて近況を掘り下げて、「実は、半年前に流産しまして……」なんてしんどい近況を知ってしまうかもしれない。

そういう気まずさのリスクから逃げたければ、前と全く同じ内輪ネタを回している方がラク。内輪ネタとは、新しいコミュニケーションからの逃避なのです。

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