「ご相談させてください」は敬語として正しい? 使い方を解説(例文つき)
「ご相談させてください」は目上の人に使える?
「ご相談させてください」は、敬語としては間違っていません。そのため、身近な先輩への相談であれば使いやすい表現でしょう。
ただ、最後の「ください」が要求や命令形の意味を含んでいるため、状況によっては相手に不快感を与える可能性があります。
このような場合、相手がお客様や自分より目上の人には「ご相談させてください」という言い方は避けて、謙譲語で表現すると良いでしょう。
「ご相談させていただく」を使うのがベター
目上の人に対しては、「ご相談させていただけませんか?」など、尊敬語表現の「させてください」を「させていただく」という謙譲語表現で伝えてみましょう。
「させていただく」を使うには、
1.相手の許可を受けて行う
2.恩恵を受けている
という事実や気持ちがあるという2つの条件があり、「ご相談させていただけますか?」はその条件をクリアしています。
また、「させていただけますか?」の部分が謙譲表現になっているため、「ご」を抜いて「相談させていただけますか?」と使っても大丈夫です。
例文
・相談させていただきたいことがあります。今お時間よろしいでしょうか?
・今後、ご相談させていただくこともあるかと存じますが、どうぞよろしくお願いいたします。
依頼形「~させてくださいませんか?」も活用できる
また、もう一つの方法が、言い終わりを依頼形のパターンにすることです。
「ご相談させてくださいませんか?」「ご相談させていただけませんでしょうか?」のように、最後を依頼形にします。
それに「お忙しい中、申し訳ございませんが、〜」などの言葉を添えると目上の人への気遣いが十分伝わるでしょう。
例文
・○○さんのご都合の良い時に、この件についてご相談させてくださいませんか?
・お忙しい中、申し訳ございませんが、ご相談させていただけませんでしょうか?
次のページでは、「ご相談させてください」の言い換え表現を例文と共に紹介します。