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「頑張っても評価されない」のはなぜ? 陥りがちな思考のクセ

#お仕事ハック

トイアンナ

仕事で大成功を成し遂げたいとか、そんな大それた野望はないけど、なんとなくうまくやりたい。いつもの働き方を小さくアップデートする「お仕事ハック」を紹介します。

今回のお仕事ハックは「頑張っても評価されない」とのお悩みに、ライターのトイアンナさんがアドバイス。

頑張っても評価されない

どんなに仕事を頑張っても評価されないのが悩みです。やりたくない仕事を引き受けたり、業務スピードを上げたり……。私なりに頑張っているつもりですが、年収も役職も上がらず、評価されるのはいつも同期のA子ばかり。

A子はプレゼン資料作りやメール返信など、形に残り目に見えやすい業務が評価されているようです。私には苦手な分野ですが、具体的にどうすれば評価されるようになるのでしょうか。

人生相談を伺っていると、「人生相談の答えって、相談の中にすでにあるよなあ」と思わされることが多いです。

答えは分かっているけど、答えを見たくない状況っていうのが、人にはたくさんあるものですね。

なぜ「目に見えない努力」をするのか

あなたは、自分がどうして認められないかも分かっていますし、どうすれば認められるかも分かっていますよね。それが「プレゼン資料作り」や「メール返信」という具体的な業務にまで落とし込めています。

対して、あなたが頑張っているのは「やりたくない仕事を引き受ける」という、目に見えない努力です。

ここで疑問なのは、「プレゼン資料作り」や「メール返信」も同じくらいやりたくない業務なのに、どうしてこっちを選ばず、目立たない・かつ・やりたくない業務は引き受けているか、です。

おそらく、相談者さんは「耐えることは、良いことだ」と思っているのではないでしょうか。

今が思考を変えるべきタイミング

大量のコピー取り、画像の微妙な修正、クレーム対応などに「耐えればいつか報われる……」と思っているのだとしたら、今が考えを変える良い機会です。

仕事は耐えた量に応じて謝礼が増えるものではありません。

むしろ、仕事とは「得意なことをたくさんやって、さらに褒められて、その分野を伸ばし続ける」方が認められやすいもの。

好きな仕事は早くて高品質になりやすく、会社の実績にも貢献します。会社は頑張りではなく、成果を評価する組織です。

ですから「嫌な仕事を引き受けたのに、報われない」という思考自体が、すでに会社のルールから反していますし、質問者さんはそこに気付いていますよね。

そして、“努力教”から離反したくない。そんなかすかな抵抗を感じます。

私は、絶望にすがりたい人間を止めません。解決する手助けもしません。なぜ私がそういう対応をするかも、相談者さんは分かっているのでは、ないでしょうか。

Point.

・質問をした時点で答えが見えている相談って、案外多いものです
・努力をして報われる仕組みは、会社組織にありません。逆に自分の得意なことで評価され、売上に貢献するのが仕事の醍醐味です
・けれど、自分が今のやり方で報われないことを恨みたいなら、そこに解決策はありません

(文:トイアンナ、イラスト:黒猫まな子)

※この記事は2020年09月25日に公開されたものです

トイアンナ (コラムニスト)

慶應義塾大卒。P&Gジャパン、LVMHグループで合わせて約4年間マーケティングを担当。その後は独立し、主にキャリアや恋愛に関するライターや、マーケターとして活動。著書に『就職活動が面白いほどうまくいく 確実内定』や『モテたいわけではないのだが ガツガツしない男子のための恋愛入門』などがある。

●ブログ「トイアンナのぐだぐだ」
http://toianna.hatenablog.com/

●Twitter
https://twitter.com/10anj10

●公式サイト
https://renaijuku.co.jp/

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