bar bossa 林伸次が語る「女の人生とお金」
キャッシュレス、資産運用、投資……。一見とっつきにくいけど、大人になった今だからこそ知っておきたい「お金」の話。賢い貯め方・使い方・増やし方まで、芸能人・著名人のみなさんと一緒に本気で考える特集です。 今回は、渋谷の裏道に佇む「bar bossa」マスター・文筆家の林伸次さんが、「女の人生とお金」を語ります。
僕、渋谷で23年間バーを経営していまして、お店に足を運んでくださるいろんなお姉さまたちから、毎晩「女の生き方」みたいな話を伺っているんですね。
皆さん、僕が「書く仕事」をしているのも知ってるので、「林さん、DVをする男の見分け方と、男に浮気させない方法を教えるから書いておいて」って感じの話をされるんです。
その話の延長線上で、よく言われることがありまして。
それは、「大恋愛の末に結婚しても、その人と離婚するかも、というのは頭に入れておいた方が良い」ということ。
そして、「結婚相手の収入が良くても、決して専業主婦になろうとしてはいけない」そうです。
結婚に必要なのは「離婚するための備え」
例えば結婚して、子どもが生まれます。もし今働いている会社に産休制度があるのならそれを使って、できれば彼にも使ってもらって、とにかく「会社は辞めない方が良い」ということ。
あるいは「いつでも社会に復帰できるように、手に職のようなものを付けておくこと」というのもよく言われます。
なぜなら、結婚してから「どうしてもこの男性と離婚したい」と思っても、いざシングルマザーでアルバイトや派遣をしながら子どもを育てることを考えると、離婚を諦めてしまいがち。
そうやって我慢して結婚生活を続けることで、自分の一生を棒に振ってしまうことにもなります。
結婚する時は、まさか離婚しようと考える日が来るなんて想像もしなかったのに、人間って変わるもの。だけど、「自分だけの収入ではお先真っ暗だから、我慢してこの人と結婚を続けていくしかない」っていう選択をすることもあるそうです。
離婚した時の保険として、会社はできるだけ辞めない。あるいは手に職を付けて、いつでも社会に復帰できるようにしておく。専業主婦になろうとしない。
こういうことを、お姉さま方に「林さん、書いておいて」って言われます。
結婚したら、財布は一緒にする?
そして、結婚する時には財布を1つにして、女性側が管理するのもおすすめだそうです。
財布を2つにしてしまうと、男性は趣味や浮気なんかに浪費してしまう可能性が高いんですね。
浮気って、お金がないとできないんです。あるいは見栄っ張りな男性だと、ついつい後輩に全部おごってしまうなんてことも多いです。
結婚前に「財布は1つで、私が管理するね」と宣言しましょう。目に見えない出費が減るので、生活費の管理もしやすくなるはずです。
そして、貯金や資産運用にも挑戦してみてください。もしあなたがそういうお金の運用が苦手なら、彼と相談しながらやるのもおすすめです。
実は離婚する時に、マンションのローンや名義で揉めることってあるそうなんです。そんな時、資産に余裕があると助かります。もちろん、離婚しなくても「突然の支出」ってありますから。
お金の余裕は、人生の余裕
お金って、実は人生の中で一番大切です。お金さえ余裕があれば、いろんな自由が待っています。お金のせいであなたの人生を台無しにしないように。
専業主婦になろうとしない。
会社は辞めない。あるいは、手に職を付ける。
結婚したら財布は1つにして、できれば女性が管理する。
貯金や資産運用をして余裕を持つ。
これらが、「お姉さま方のアドバイス」のようですよ。
(林伸次)
※画像はイメージです
※この記事は2020年09月22日に公開されたものです