「仕事についていけない」と思った時の対処法
状況別で見る「仕事についていけない」と思った時の対処法
「もう辞めたい! 逃げたい!」こんなふうに思う瞬間は誰にでもありますが、こんな時の対処方法を先ほど挙げた状況別にご紹介しますので、一度試してから今後のことを考えてみませんか?
(1)仕事が難しすぎてついていけない場合「時間をかけてみる」
新しい仕事は、すぐにできるようになるわけではありません。一定期間、試行錯誤しながら続けてみて、ようやくできるようになるものです。
周囲の人たちだって最初からその仕事ができたわけではありません。自分にはハードルが高い、向いていないと決めつける前に、まずは出来るようになることを目指しましょう。
よくあるご相談で、新しい仕事について3カ月頑張ったが、難しいし向いていない気がしたので辞めようと思った、という方が、「もう3カ月頑張ってみて、それでもできなかったら辞めてはどうか?」というアドバイスのもと続けた結果、できるようになった、というケースもよくあります。
このように、期間を決めて頑張るのもおすすめです。
その際、やみ雲に数カ月頑張るのではなく、1つ前の「環境についていけない」ケースと同じように、「自分に期待されている役割」「メンバーそれぞれの役割分担」「仕事の全体像」を確認してから頑張りましょう。
(2)周囲の能力が高すぎてついていけない場合「相手の思考を理解する」
能力が高い、と感じた相手はどんな人でしょう。
仕事が早い人? アイデアが豊富な人? 論理的な人?
私たちの発言や行動は、「頭の中で何をどう考えているのか」の違いが出るものです。
人は思考した結果をアウトプットするので、私たちはその一部分しか受け取ることができません。そこで、「能力が高い」と思った人の頭の中を理解しましょう。
そのためには、その人がなぜそのように思ったのかなどの理由を聞いてみることです。「なぜそう思ったのですか?」というように、発言について質問してみるのもおすすめです。
(3)新しい環境についていけない場合「自分から聞きに行く」
待っていないで、自分から聞きに行きましょう。
案外周囲の人は、あなたが環境に慣れていないことや不足している情報が何か、知らないものです。
会社や職場によっては、周囲が新しく入った人を手取り足取りサポートしてくれる環境と、聞けば教えてくれる(聞かないと教えてくれない)環境があります。後者の場合は、黙っているといつまで経っても情報を得ることができません。
確認しておきたいことは、「自分に期待されている役割」「メンバーそれぞれの役割分担」「仕事の全体像」です。これは、聞かないと、全体のつながりがイメージしづらいので、早い段階で確認しましょう。
今更聞けない……という方もいると思いますが、環境に慣れるためにも今すぐ確認しましょう。
まずは、自分が理解していることを書き出して、これで認識が合っているか、上司に確認してみると良いでしょう。
頑張り方を間違えずに向き合ってみる
仕事についていけない、と思った時はとても苦しいものです。
でも、途中で諦め、逃げ出すと、自分にはあの仕事は無理だった、とマイナスの記憶となってしまうことも。
「あの時頑張って良かった!」そう思える未来のためにも、頑張れるといいですよね。
しかし、頑張り方を間違えないようにしてほしいものです。正しく頑張る方法は、周囲に遠慮せず、どんどん頼ることではないでしょうか。
(藤井佐和子)
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※この記事は2020年09月18日に公開されたものです