リーダーの役割とは。周りから評価されるリーダーの条件
評価されるリーダーになるための心構えと行動
では、難しい立ち位置にあるリーダーが周りから評価される人材になるには、職場でどう行動すべきでしょうか。
3つの心構え
以下は、どういった心構えでいればいいかについてお伝えします。
(1)教えていないことでチームが失敗したら「自分のせい」と考える
グループ内で、予想外のことが起きたとします。それは、事前にメンバーに向けて「やらないで」と伝えていたことでしょうか?
もし教えていないことでミスが起きたなら、それは「伝えなかった自分のせい」です。分かるはずだ、常識だろう……と思わず、自分の指導不足を振り返りましょう。
(2)完璧なリーダーはいない、と先人に学ぶ
この世に完璧なリーダーはいません。世界のトップ企業で活躍するリーダーも、過去に部下と山ほどの確執や、もめ事を起こしています。
ですから「リーダー失格だ」と思わなくても大丈夫。プレイヤーとしては熟練していても、自分はリーダーとしてまだ新米。これから徐々に良いリーダーになればいい、と考えてみてください。
(3)1度で覚える人はいない、と知る
たとえ1度教えても、それで覚える人は全体の中で10%程度の逸材です。普通は教えたことをミスして、それから学習して……と、2~3回のミスから学ぶもの。
「これ、前にも言ったでしょ」と怒らないように。自分だって何度もミスをしてきたはずです。
3つの行動
心構えの他に、行動ではどういったことを気を付ければ良いでしょうか。
(1)プロジェクトを進める環境に不足している役を探す
このプロジェクトを進める環境に、不足しているのは「どんな役回りだ?」と考え、その不足している役を担いましょう。
そうすると現場では「助けてくれる優しいリーダー」として映りますし、プロジェクトのミスも防げます。
(2)人それぞれに違う強みを見出し、褒める
人は弱みを克服するより、強みを伸ばした方がプロジェクトを上手に回せます。うっかり者に緻密な計算をさせたり、慎重派に大胆な決断を迫る仕事を任せたりするようなことは、できるだけ避けて配置してください。
そして、強みを発揮できたメンバーを意図的に褒めましょう。そうすると、チーム全体のモチベーションが上がります。
(3)失敗の報告を褒める
プロジェクトリーダーとして一番恐れるべきことは「失敗の隠蔽」です。失敗を隠したくなるのは、怒られるのが怖いから。ですから逆に、失敗を報告したら褒めてください。
トラブルの報告はヒヤリとしますが、隠されて後から時限爆弾のように見つかるより、100倍マシです。

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