「媚びる」の意味とは? 媚びる人の特徴と心理・対処法を解説
媚を売るデメリット
一方で、自分自身が媚を売りがちな性格で悩んでいる……という人もいるでしょう。ここからは、媚を売るデメリットを紹介します。
(1)自分も相手も疲れる
媚びを売ることによって、周りを疲れさせてしまう可能性があります。自分に媚を売られていることに気づいた場合は気を使いますし、それを見ている第三者もあまりいい気持にはならないもの。
一方で、相手に好かれるためにいろいろな努力をするのも疲れてしまいますよね。
媚を売ることは、自分も相手も疲れてしまうデメリットがあることを知っておきましょう。
(2)本音を言いにくくなる
媚を売っていることで良くしてもらっている相手に対して、本音を言いにくくなるデメリットもあります。
本当の自分を見せたいと思うような関係性になっても、「いつまでも媚を売らないと嫌われてしまうかも」と不安になるのはつらいもの。
(3)人間関係が希薄になりやすい
本音を言えない=相手との関係性が希薄になりやすいというデメリットも。
心置きなく本音を言い合える人同士の方が、本当の意味での信頼関係を築きやすいでしょう。
「媚びる」性格の直し方とは
媚を売るデメリットを見て、もう「媚びる人」でいたくない! と感じた人もいるかもしれません。
媚びる性格を直すにはどんなことを気をつけたらいいのでしょうか。
(1)「媚びる=好かれる」という考え方を捨てる
まずは、「媚びを売らないと自分は相手に好かれない人間なんだ」という考え方を捨ててみましょう。
前述のとおり、媚を売ってしまう心理として「自己評価が低い」ことが挙げられます。
もしもあなたが媚を売る性格で周りから煙たがられているような気がする……と感じているならば、本当はあなたに人から好かれる実力や魅力があるのに、自分を過小評価して嫉妬や反感を買っている証拠と言えます。
(2)「NO」と言う勇気を持つ
本来の自分には魅力があることに気付いたら、次は人に対して「NO」と言う勇気を持ってみましょう。
全てに対して「NO」と断るのではなく、「これは自分のキャパシティではしんどいな」と感じた時、素直にそう伝えてみること。
これまで人に好かれようと頑張ってきた自分を認め、次のステップに進む努力をしていきましょう。
「媚びる」心理を知って上手に対処しよう
媚びる人の抱えている心理の中には、自分にも当てはまるなぁと感じたものもあったのではないでしょうか?
実は「このぐらいしないと、私は認められないのではないか」と、程度は違えどもこの“無価値感”は、私たちみんなが持っています。
そして、自分の中の無価値感は、同じ無価値感を抱える人の理解に使うこともできるのです。
この記事をここまでお読みいただいた方は、きっと人を愛したい方。媚びる人のことを理解してあげたいと思っている方だと思うのです。
この記事が、心優しいあなたの参考になれば幸いです。
(服部希美)
※画像はイメージです
※この記事は2020年07月05日に公開されたものです