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夢占いとは? 歴史と正体

マリィ・プリマヴェラ

よく耳にする「夢占い」とは一体何なのでしょうか。その歴史や概念について、占い師のマリィ・プリマヴェラさんが解説。代表的な「結婚を告げる夢」「出会いを告げる夢」「出世を告げる夢」などの例も紹介していきます。

私たちは毎晩、眠りにつきますが、眠りには夢がつきもの。

夢の中には見知った人の顔もあれば、全く知らない光景もあり、思いがけない事件、奇想天外なストーリーなどが繰り広げられます。スピリチュアルな視点では、そこには何らかの意味やメッセージがあるとされており、「夢占い」として親しまれています。

では、そもそも夢占いとはなんでしょうか。その歴史や、なぜ夢に意味があるのか、今回はそんな話を紐解いていきましょう。

夢占いとは? 歴史と正体

その不思議さゆえ、はるか昔から人間は夢に特別な意味を見出してきました。

いわゆる夢のお告げです。

旧約聖書には、ファラオが大豊作と大飢饉とを夢で告げられたと記されています。古代ギリシアでは、デルフォイの神殿に横たわり、そこで見た夢から病気治癒の方法を教えられていたとか。しかし、いつしか夢のお告げは迷信と考えられるようになりました。

フロイトとユングが考えた「夢の正体」

ところが19~20世紀にかけて、新しい夢の解釈をもたらした人物が現れます。フロイトと、その弟子ユング、2人の心理学者です。

フロイトは「願望や欲求が別の形で表れたのが夢である」と考えました。ユングはさらに「夢は人が抱える問題や心理を表したもの」としました。

いずれも人間の中には普段は表に出てこない潜在意識=無意識が存在し、そこに潜む感情や考えなどが、眠っている間に夢となるというものです。

またユングは、無意識には、人固有の深層心理である「個人的無意識」と、人類に共通する意識である「集合的無意識」があるとしました。

私たちは一晩で4~5回、夢を見るといわれています。

体は休んでいるけれど、頭脳は働いている睡眠状態(レム睡眠)で夢を見るとされるのですが、その時、潜在意識からシグナルが発信されているという考え方があります。それが何らかの映像に姿を変え、私たちの夢となるという説です。

つまり無意識からの投影が夢なのです。

全ての夢にメッセージ性があるとは限らない

ただし、全ての夢にメッセージ性があるとはかぎりません。暑い、寒いなどの生理的な刺激によって見る夢もあるでしょう。しかし、確かに深層心理から投影された夢があるのです。

現実の世界では満たされなかった願望を夢で果たす場合もあるし、これから起こる出来事を予告する、いわゆる予知夢もあります。そこには、上記でも述べたとおり、個人的な思いもあるでしょうし、人類共通の普遍的な意味合いを見つけることもできるのです。

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