仕事が終わらない、泣きそう。終わらない原因と2つの主な対処法
仕事が終わらない時の主な解決方法は2つ
仕事が終わらない状況から脱するためにできることは大きく2つのパターンがあります。
1.環境を変える……業務量を減らす、業務量が少ない職場に移る
2.自分を変える……仕事の効率を上げる、仕事を断る努力をする
一般的に「環境を変えるのは大変だから、自分を変えた方がいい」と言われますが、私は「まずはさっさと相談し、環境を変える努力をするべき」だと思います。
なぜなら、そもそも業務でいっぱいいっぱいの時に、人は新しい取り組み(業務効率化)に着手する余裕など無いからです。
(1)環境を変える方法
「1.環境を変える」ために、具体的にどんなアクションが取れるか確認しましょう。
業務量を減らすよう、上司に相談する
「業務がパンクしており、常に残業になる」「持ち帰りの仕事や休日を割り当てないと終わらない」という状況は、業務に対する人的リソースの枯渇が原因であり、マネジメントの問題です。
「仕事はやり切らなければ」「できないのは自分が無能だからでは」と、真面目な人ほど自分を追い詰めてしまいますが、回らないことは素直に上司に相談すべきです。
そもそもパンクしかけた状況で効率化もへったくれもないので、破綻しないようにエスカレーションするのは正しい姿勢です。
とにかく、上長に相談する! ただし、上司が部下の業務量を正確に把握していないことも多く「そこまで負担になっているとは気が付いていなかった」なーんて反応は、割とよくあります。
すんなり「じゃあ減らそうね」となればいいですが、「何がそんなに忙しいの?」と根拠を求められる可能性もあるので、1週間程度の自分の出退勤時間と業務量をリスト化して持っておくと、話が早いです。
さらに「この部分を誰かに振りたい」と業務をチャンク(情報のまとまり)で切り出せるように整理しておくと花丸です。
上記のようなリストを作っておくと、上司側で捌ききれなかった場合の、人事・労務側への相談もスムーズにいくメリットがあります。
業務量が少ない部署への異動、適切な労務管理の会社への転職
上司への相談で改善されなかったり、理解を得られなかった場合に選択肢に挙がるのが「職場を変える」選択肢です。会社規模がそれなりに大きいのであれば、別の部署への異動も視野に入れつつ、転職活動を考えるのが良いでしょう。
私の友人で、金融系の一般職で入社したものの、新卒で配属された部署が非常に忙しくてメンタルをやられかけた人がいました。
周囲は定時帰りが当たり前なのに、自分は常に21時頃までひっきりなしの業務。トイレにもロクに行けずに膀胱炎になるなど体調に影響が出るほどでしたが、別の部署に異動した瞬間に夢の定時帰りが実現していました。
このように「個人の能力が何も変わっていないのに、環境を変えれば解決した」という例はあります。「とにかく今の場所で頑張り続ける」という選択肢以外に「無理なら見切りをつける」という発想を持つことも重要です。
ただ、転職するにしても「忙し過ぎて、他のことができない」状況だと、ロクに転職活動ができない……という事態になるため、離脱を決めたら優先順位を「リソースの確保」に全振りする必要があります。
(2)自分を変える方法
「2.自分を変える」方法は、冒頭で紹介した原因の深堀と、それに対する対処やスキルを身につけるやり方です。
・優先順位と期日の確認ができていない
→まずは1週間程度の期間内で管理
・仕事のToDo管理ができていない
→手帳に書く/ツールを使う/Excelで管理する
・他人に頼れない、聞けない
→全部自分でやろうとせずに頼る
・ツールを使っていない、知らない
→調べる/周囲に効率的なやり方を確認する
・あなたが新人である
→慣れる/スキルUP
・人手不足
→相談用に客観的事実を集約しておく
会社と仕事は、複数の人間がつながって回っています。個人の努力や能力に矮小化せずに、組織機能を活用して解決する術をさぐるのは重要です。しかし、全てを解決できるわけではないため、このように「自分の仕事」の振り返りも考えましょう。
仕事の効率化というと、プログラミングができるようになる、ショートカットを使いこなせるようになるなど時間が掛かるものを考えがちですが、多くの場合は「やらなくてもよい仕事に時間を掛けている」「自分の仕事の全量を正しく把握できていない」ことに起因します。
紹介したような原因と対症療法を理解しておくと、仕事が楽なものへとなっていくはずです。
▶次のページでは、「残業するなと言われる」「ストレスがしんどい」などケース別の対処法を解説します。