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「生きるのが楽しい」と思えたらそれでいい。新川優愛の人生観

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マイナビウーマンのコア読者は“28歳”の働く未婚女性。今後のキャリア、これからどうしよう。結婚、出産は? 30歳を目前にして一番悩みが深まる年齢。そんな28歳の女性たちに向けて、さまざまな人生を歩む28人にインタビュー。取材を通していろんな「人生の選択肢」を届ける特集です。

取材・文:ameri、撮影:須田卓馬、編集:高橋千里/マイナビウーマン編集部

かつて北川景子さんや桐谷美玲さんも受賞した「ミスセブンティーン」2011・受賞モデルの一人。当時『Seventeen』を愛読していた私は、彼女の手足の長さとかわいさに目を奪われた。新川優愛さんだ。

そこから着実にキャリアを積み、現在はモデルとしてだけではなく、女優やタレント、MCとしても幅広く活躍している。そして2019年には「結婚」という大きな決断もした。

25歳で結婚を決意した理由とは、そしてこれからの目標とは。マイナビ TGC 2020 S/S の舞台裏で、彼女の人生観を深掘りしてきた。

生粋のテレビっ子。“ブラウン管”の中に入りたかった

新川さんが芸能界に飛び込んだのは小学生のとき。どんな思いがきっかけだったのだろう。

「小さい頃からテレビっ子で、バラエティ番組からドラマまで、ジャンルを問わず大好きでした。私もこの箱の中に入ってみたいという思いが強くて、小学生の時に自分から事務所に応募したんです」

確かにバラエティ番組はびっくりするくらい面白いし、ドラマの世界は非日常でキラキラしている。だから私も“ブラウン管”の向こう側に憧れる気持ちは分かる。そんな「テレビの中に入りたい」という気持ちが、彼女を一歩踏み出させたのだった。

今の新川さんの主な仕事は、モデル・女優・タレント。ジャンルをどれか一つに絞っている人は多いが、そうではなく、幅広く挑戦する理由は何なのだろうか。

「『有名になりたい』という気持ちで芸能界に飛び込んだので、当初からジャンルを決めていなくて。よく『どの仕事が一番楽しいですか?』って聞かれるんですけど、どれも楽しいし、大変。一番は決められないのが正直なところです」

「この仕事で食べていくか」で悩んだ高校時代

2020年4月から、主演ドラマ『ギルティ 〜この恋は罪ですか?〜』がスタートした新川さん。順風満帆なように見えるが、仕事で悩んだことはないのだろうか。

「ありますよ! 高校卒業が近づいてくるタイミングで、この仕事で食べていくかどうかすっごく悩みました」

当時を振り返って、こう続ける。

「小学生の頃から事務所に入っていたので、中学生・高校生までは習い事感覚だったんですよね。でも、大人になるにつれて『芸能の仕事を職業として続けるのか』の決断を迫られる。そこで壁にぶつかったというか、悩みました」

何かを決めるとき、自分一人で悩みに悩んで答えを出す人と、周りの意見をたくさん聞いて参考にする人との2タイプがいると思う。新川さんはどうやって答えにたどり着いたのだろうか。

「実は、変な話なんですけど、自分で選んでいないんですよ。芸能の世界か別の世界かで悩んでいたタイミングで、ありがたいことにオーディションやいろいろな仕事がトントン決まっていって。そのまま進んできて今に至るという感じです」

良い意味で流れに身を任せるのが上手なんだ、と思った。じっくりと目標や将来のことを考えるのも大切だけど、彼女くらいラフに生きていくのもいい。

それに、もしかするとそのタイミングこそが、迷っていた彼女を芸能界へと導いてくれたのかもしれない。

結婚に不安はあったけど、守るものも増えた

2019年8月、ロケバスの運転手を務める9歳年上の一般男性との結婚を発表した新川さん。世間からは「ロケバス婚」と呼ばれ、祝福されていたのが記憶に新しい。

しかし、その時彼女はまだ25歳。晩婚化が進む現代で、まだまだ若いと言われる年齢で結婚に踏み切るのは、何だかすごくハードルが高いことのように思える。

「結婚に対して不安はありました。この仕事をしていると、交際しているうちは周りに内緒にするじゃないですか。でも結婚となると違う。これが公になったとき、周りにどう思われるんだろうとは考えましたね。

でも、彼が『“新川優愛の夫”という見られ方をしたとき、それに恥じない仕事をしないといけないと思ってる』って言ってくれて」

かっこいい! さすが彼女が選んだ男性、考え方が男前だ。

「狭い業界なので、私も“彼の妻”として恥じない仕事をしなくちゃいけないと思っています。自分だけじゃない、何か“守るもの”というか、責任みたいなものは結婚をきっかけに感じるようになりましたね」

年齢のリミットに縛られると、きっと苦しくなる

結婚・出産と、特に女性は年齢に追われてどうしても焦ってしまいがち。20代後半の女性からよく聞くのは、「30歳までに結婚したい。そう考えると、もうそろそろ結婚を考えられる人と出会わなきゃ」という声。

新川さんのような25歳での結婚は、世間一般的には早い方だといえるだろう。若くして決断した彼女だが、結婚のリミットは最初から決めていなかったのだとか。

「いずれ結婚できたらいいな、とは思っていましたけど、年齢は決めていませんでした。だって”ご縁“ですから」

結婚はご縁だ、と割り切れる彼女がまぶしい。だけど「30歳までに結婚しなきゃ」とリミットを決めるのはダメなことなのだろうか。

「リミットを決める行為や、目標を立てるのは悪いことではないと思います。でも、リミットを決めるのであれば、それをポジティブに捉えなきゃダメだと思っていて。

私の周りでは『30歳までに結婚しなきゃ』と思うが故に、相手を選ぶ余裕がなくなってしまっている人が多いような気がするんです。リミットに縛られすぎてしまうと、自分が苦しくなっちゃうと思うんですよね。こだわらない方が、意外とスムーズに進むかもしれません」

何歳になっても「生きるのが楽しい」と思えたらいい

結婚というライフステージの変化を経て、なお活躍を続けている彼女。マイナビウーマンのコア読者層である“28歳”まであと2年。どんな28歳を迎えたいと考えているのか聞いてみた。

「私、無欲なのかもしれません(笑)。目標ってないんですよね。笑っていられたらいいな、ってくらいで。もちろん、仕事で難しさや大変さを感じるのは事実だけど、今生きていることが楽しいと思えているので……。だから、このまま28歳になっても、30歳、40歳になっても『何だかんだ、生きているのが楽しい』と思えていたらそれでいいな、と思います」

誰もが憧れる、クリッとした瞳に抜群のスタイル。だから、勝手にふんわりしたかわいらしい雰囲気の方なんだろうと想像していた。

でも実際に話してみると、全然違う。無理に繕うことなく自分の軸を持っている姿が印象的だった。「自然体」、それが新川さんの魅力なのだろう。

偏った価値観で自分をがんじがらめにしてしまうのではなく、ナチュラルに生きた方が案外人生って楽しめるのかもしれない。彼女と話しているうちに、そう思えるようになった。

 

※この記事は2020年04月19日に公開されたものです

ameri

2016年より執筆をはじめ、主に美容・恋愛・ウエディングについて書いています。美容とコーヒーとチョコレートをこよなく愛するフリーライター。コスメと触れ合うこと、旅行、カフェ巡りが趣味です。百貨店のコスメフロアによく出没する特徴あり。

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