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YouTubeは最後の賭けだった。NMB48吉田朱里が「女子力動画」で成功を収めたワケ

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マイナビウーマンのコア読者は“28歳”の働く未婚女性。今後のキャリア、これからどうしよう。結婚、出産は? 30歳を目前にして一番悩みが深まる年齢。そんな28歳の女性たちに向けて、さまざまな人生を歩む28人にインタビュー。取材を通していろんな「人生の選択肢」を届ける特集です。

取材・文:ameri、撮影:須田卓馬、編集:高橋千里/マイナビウーマン編集部

「アイドル兼美容系YouTuber」という肩書きを聞いたとき、ぱっと思い浮かぶのは彼女のことだろう。そう、アイドルグループNMB48の“アカリン”こと吉田朱里さんだ。

彼女がYouTube上に「アカリンの女子力動画」をアップしはじめたのは、2016年2月1日。そこから4年間、3~4日に1回のペースで動画を投稿し続けている。

登録者数は2020年3月現在、76.9万人。彼女がプロデュースしたコスメは、ドラッグストアの棚からすぐに消えてしまうほど人気だ。

NMB48のいちメンバーから、ほかのアイドルにはない「美容系YouTuber」という武器を身につけたアカリン。

動画と変わらない、かわいらしい声とチャキチャキした関西弁で話す彼女は、まとうかわいらしさとは裏腹に「あのときYouTubeにチャレンジをしていなかったら、きっと私は何者にもなっていなかったと思う」と真剣な表情で話す。

「女子力動画」をはじめたきっかけとは、そしてアイドルとしてもYouTuberとしても成功を収めた理由とは。マイナビ TGC 2020 S/S の舞台裏で、アカリンの仕事観を深掘りしてきた。

YouTubeが当たらなかったら卒業しようと思ってた

美容系YouTuber、コスメのプロデュース、ビューティーフォトブックの発売……。なぜ、アイドルでありながら美容にまつわる情報を発信しようと思ったのだろうか。

「小さいころから、お母さんにもらったお小遣いをすべてコスメに注ぎ込むくらい美容が好きだったんです。

アイドルをはじめてから、最初はInstagramでコスメの写真を上げていたんですけど、動画にも挑戦しようかなと思い、当時“30秒”の制限があったTwitterでメイク動画をアップしはじめたんですよ。ありがたいことに反響をいただけたので、もっと長い尺で動画を上げたいなと思って。たどりついた先がYouTubeでした」

アカリンのYoutubeチャンネルには、キュートなメイク動画もあれば、アイドルの私生活を覗き見しているようなテイストの動画もある。時には「現役アイドルのこんな姿を見てもいいの……?」という姿まで。

「YouTubeでメイク動画を調べたときに、はじめて美容系YouTuberという存在を知りました。今までのメイク動画というと、海外風の小洒落たイメージが強くて。でも美容系YouTuberさんたちの動画はラフに楽しく美容法を教えてくれていたんです。これやったら私でもできるかも、と思って」

そして、YouTuberに挑戦しようと思ったのには、もうひとつの決意があったのだとか。

「当時、アイドルとして結構悩んでいた時期だったので、YouTubeをきっかけに知名度を上げたいという思いもありました。若い子がグループにたくさんいたので、このままだとあとはもう下がっていく一方だなと思って。YouTubeは最後の賭けでした。これで当たらなかったら卒業しようと思っていたんです」

彼女にとってのターニングポイントはやはり“YouTubeのスタート”だった。芸能生活を賭けた新たな挑戦だったのだ。

「4年前にYouTubeをはじめていなかったら、コスメのプロデュースもしていなかっただろうし、アイドルとしてどんどん終わっていって、卒業して何者にもなっていなかったんだろうなと思います。あの日、はじめて自分で動画の撮影と編集をした自分を褒めてあげたいですね(笑)。そこからガラッと芸能人生が変わりました」

はじめての動画投稿から4年、彼女はアイドルとしても美容系YouTuberとしても大成した。

「大きな決断はもちろんですが、継続することも大切だとこの4年で実感しました。でも、YouTubeをはじめてから本当に充実していたので、この4年間はあっという間でしたね。応援してくださる方がいたからこそ結果につながったと思っています」

アカリンは、動画の中と変わらず、どこまでいっても「謙虚」だ。

自分に負けたくない。だから続けてこられた

アイドルとして悩んでいたことがYouTubeにチャレンジするきっかけだったというが、人生で、仕事で壁にぶつかったことはあるのだろうか。

「壁にぶつかったこと、全然ありますよ! アイドル生活10年、何回も心は折れています」

そう言って彼女は笑う。

「最初のころは、大人に見つけてもらわないと売れないと思っていたけど、今はもう時代が変わりましたよね。SNSが広まったこともあり、売れるも売れないも自分次第なんだなと思います。ここまで芸能生活を続けてきて実感したのは、『努力ってめちゃくちゃしないと報われない』ってこと。でも、楽しんでいれば努力し続けられると思います」

壁にぶつかっても、彼女は諦めることをしない。どうしてそこまで頑張れるのだろうか。

「自分自身に負けるのが一番悔しいじゃないですか。アイドルをやめる選択肢もあったけど、それって自分に負けることになるから。他人には勝てなくても、自分自身には絶対勝ちたい。その思いで常に頑張ってきましたね」

誰かと比べるのではなく、自分に勝ち続けること。それが、アカリンがここまで成功を収めてきた理由なのだと感じた。

「あとは、自分をしっかり持つこと、自分とはどういう人なのかを自分の中で分析すること、楽しむことを大切にしています。そして、ファンの方がいなければここまで来られなかったので、みなさんへの感謝の気持ちですね」

取材中もずっとニコニコと笑顔を絶やさなかったアカリン。しかし、YouTubeをはじめる前は意外にも尖っていたんだそう。

「YouTubeをはじめてから、気持ちに余裕が出てきて丸くなりました。自分でもそう思うし、NMB48の後輩からも『アカリンさんって生まれ変わりました?』って言われます(笑)。だからといって、YouTubeをはじめる前の経験がいらなかったとは思いません。全部経験できてよかったと思っています」

「アカリンみたいな生き方をしたい」と思われたい

アカリンは現在23歳。マイナビウーマンのコア読者層である“28歳”まであと5年。どんな28歳になりたいと思っているのだろうか。

「いろいろなことをプロデュースして、ひとりの女性として魅力的になりたいですね。芯のある女性になって『アカリンみたいな生き方をしたい』と思ってもらえたらうれしいです。なので、最近は内面も磨けるようにがんばっています」

理想の28歳に向けて中身もアップデートしているとのこと。

「最近、今まで選んだことのないようなものにチャレンジしているんです。ファッションも、食べ物も。これまでは苦手意識の強かったバラエティも、YouTubeで自分の魅せ方を学べたおかげで挑戦してみようという気持ちが強くなってきています。これからはテレビのお仕事にもどんどんチャレンジしていきたいですね」

キラキラした目で未来を語るアカリン。だけどいざ28歳になると、仕事やプライベートなど、悩みが深まるタイミングがきっと訪れる。一般企業で働く女性と同じように。

そんなふうに悩みに心が持っていかれそうになったときはどうしたらいいのだろう。23歳という若さで自分の道を切り開いている彼女に、そう相談してみた。

「悩みは悪いことではなく、今の自分を成長させてくれようとしているもの。乗り越えた先に得られるものがあるはずなので、目の前の壁から逃げないことが大切だと思います。自分だけで出す答えは狭いものなので、誰かに相談するのもとっても大事。誰かに相談していろいろな意見をもらってから考えてみてはどうでしょう」

悩みはすべて自分を成長させてくれるもの。そう考えれば、なんだか苦しいことも乗り越えられそうな気がする。

自分との戦いに勝ち、壁を乗り越えて自らの力で成功をつかみ取った23歳の彼女は、年下ながらとても頼もしく見えた。

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ameri

2016年より執筆をはじめ、主に美容・恋愛・ウエディングについて書いています。美容とコーヒーとチョコレートをこよなく愛するフリーライター。コスメと触れ合うこと、旅行、カフェ巡りが趣味です。百貨店のコスメフロアによく出没する特徴あり。

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