メンタルが弱い人の特徴とは? 7つの鍛え方と向いている仕事
メンタルが弱い人への接し方のコツ
自分よりもメンタルが弱い人と接する時に、少しでもサポートできるように関われたらいいと思っている人もいるかもしれません。
最後に、メンタルが弱い人との接し方のコツについても解説したいと思います。自分ではなく、周囲にそうした存在が入り場合、こんなフォローを入れてあげましょう。
(1)相手を否定しないで理解する
メンタルが弱い人は、ウジウジしていて優柔不断に見えるかもしれません。
もっと自信を持ってもいいのにとか、もっと前向きに考えればいいのにと思ったとしても、それを口にするのはもちろん避けるべきです。メンタルの弱さを煽ってしまいかねません。
そんな時は、次のように声をかけてみてください。
相手「不安なのよ」
→×「そんなことないよ、大丈夫よ」
〇「そうよね、不安よね」
相手「私には無理かな」
→×「やってみなきゃ分からないわよ」
〇「そっか~、無理か~」
このような感じで、相手の気持ちを否定せず、「あなたのつらい気持ちを私は理解していますよ」と伝わるような言葉を返すと、相手は「分かってもらえた」という感覚になります。心が安定するための援助になるでしょう。
(2)否定的になっていることを肯定する
メンタルが弱い人は、自己否定的になっています。
そんな時に、「大丈夫よ」とか「何となかるわよ」などと、根拠なく肯定しても気休めにしかなりません。心に響かないばかりか、「そういうふうに思えない私はダメな人間だ」と思ってしまい、かえって自己否定が助長されてしまう可能性もあります。
そんな相手に肯定的な視点を持ってもらうには、否定的になっていることを肯定するという方法があります。例えば、こんな感じです。
相手「不安なのよ」
→〇「そういう時は誰だって不安になると思うわ」
相手「私には無理かな」
→〇「無理だって思うのは当然よね」
「誰だって同じ」「そう思うのは当然」といったように、相手の否定的な態度を認める言葉が、相手を肯定することになります。
こう言われた相手は、救われたような感覚になるはずです。すると、少し頑張ってみようかなという意識が芽生え始めるかもしれません。
(3)相手の自発性を刺激する
相手が乗り超えるべき問題なのに、こちらが介入しすぎるのはよくありません。応援する気持ちがあることを示しながら、相手が自発的に行動するようサポートするには、例えば次の言葉が有効です。
「困ってることがあるなら、私でよかったら話してね」
「私に何かできることあったら言ってね」
このように言われると、「自分は1人じゃない」という感覚が生まれ、勇気を出すきっかけとなります。
そうやってチャレンジして成功体験を積むことができれば、少しずつ自信が持てるようになり、メンタルも徐々に強くなっていきます。
(4)強迫観念を和らげてあげる
実際に行動を起こして自分に自信をつけていかないと、メンタルが強くなることはありません。そのためにも、「自信がない」「私には無理」という思考から抜け出す必要があります。
そういった思考から抜け出せない理由の1つが、「うまくやらなければならない」「失敗してはならない」といった強迫観念を持っていることです。
それを取り除くサポートとしては、次のような言葉をかけてみましょう。
「絶対にうまくやらなきゃいけないの?」
「失敗したらダメなの?」
この時、問い詰めるように強く言うと逆効果になるので注意してください。素朴な疑問を投げかけるように、優しく問いかけるのがポイントです。
言葉がうまくはまれば、相手は自分で自分に制限をかけていることに気づくはず。少しチャレンジしてみようかな、という前向きな気持ちが生まれてくるかもしれません。
メンタルは鍛えれば強くなる
メンタルの強さは、図太い神経や強靭な精神力を持っているかどうかではありません。
それだと鈍感な人や唯我独尊の人もメンタルの強い人になってしまいます。
本当にメンタルが強い人とは、どんな状況においても自分の心をコントロールする方法を知っている人です。そして、その方法は誰でもマスターすることができます。
つまり、鍛えれば誰でもメンタルを強くできるのです。
(笹氣健治)
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※この記事は2020年03月19日に公開されたものです