キャリアプランとは? 設計の仕方とコツ
キャリアプランを立てたその後
頭をひねって絞り出したキャリアプランは、一度作ったら終わり! とはいきません。
数年おきに「見直し」をして、確度を高める必要があります。
プランの棚卸しと、トライ&エラーを繰り返し、実務上の経験値を擦り合わせることで、修正項目は減っていきます。情報の精度が上がるからです。
見直しの仕方とプランの固め方
年次が若いときは、自分の得意と好きが紐づかないことが多々あります。
若いときは「評価が絶対」と思いがちですが、評価とは実は非常に流動的です。上司や環境、そのときの業務内容によって「優秀」と「微妙」をいったりきたりすることは、よくあることです。
また、市場動向も時間が経つと変化します。
設計したときはバラ色に見えた市場やポジションが、そもそも魅力的でなくなれば、おのずとプランも変わります。
他者からの評価と自分の「やりたいこと・得意なこと・目指す方向」、市場の動向といった複数の要素を掛け合わせ、自分なりのキャリアプランが徐々に確固たるものになっていくイメージです。
定期的なキャリアプランの見直しは必須
評価面談や転職というタイミングがあると、いやでもやらざるを得ない「キャリアの棚卸し」ですが、そんなに嫌なものでもありません。
定期的にプランを見直すことで、達成度はもちろん、自分の志向や、市場における価値の見直しもできます。
「何を得れば、より早くゴールに近づくか」といった、戦略的思考が身に付くことで、無駄なく最短距離で走ることも可能になります。
また、定期的に振り返ることで、自分に足りない要素も確認できるため、キャリアプランを調整することにつながります。
定期的なキャリアプランの棚卸しは人生設計にもプラス
転職するにせよ、しないにせよ、プランニングが重要な理由がお分かりいただけたかと思います。
社内だけにいると「自分はこのままではいいのか」ともんもんとしがちです。新しいことへのチャレンジをする人が周囲にいると、「居続ける」という選択肢がマイナスに見える瞬間があります。
しかし、ただ闇雲に「動く」ことが評価されるわけではなく、「なりたい自分」になるように動けることが評価され、かつ自分の満足につながるということを忘れてはいけません。
「今のままではいけない」という危機感を持つことは素晴らしいことです。しかし、手段であるはずの「転職」が目的化してしまっては元も子もありません。
当たり前のことですが、転職はあくまでキャリアを実現するための一手段でしかありません。
漫然とした不安や焦りから転職活動を始めるのではなく、自分自身のキャリアプランを考えることから始めましょう。
(ぱぴこ)
※画像はイメージです
※この記事は2020年03月17日に公開されたものです