実は簡単! 「サザエさん症候群」を防ぐ休日の過ごし方
日曜日の夕方ごろに訪れる「サザエさん症候群」。
この憂鬱の対処法とそもそも生み出さない方法を精神科医のゆうきゆう先生に教えてもらいましょう。
サザエさん症候群とは
「明日から仕事だ……。休みが終わっちゃう……」とつらい気持ちになってしまうことありますよね。
日曜日にアニメ『サザエさん』が放送されている時間帯(夕方以降)に、翌日の月曜日から始まる学校や仕事のことを考え憂鬱になり、体調不良や倦怠感を感じてしまう症状を「サザエさん症候群』といいます。
もちろん『サザエさん症候群』は疾患名ではなく、日本における俗称ですので海外の精神科医には通じません。
日曜日の夕方を象徴する国民的アニメ『サザエさん』の牧歌的なホームコメディとは対象的な自身の憂鬱な心情。それを自傷的に表現するのにために、「サザエさん症候群」という言葉が生まれ、ここまで一般的な知名度を得たのかもしれません。
サザエさん症候群の特徴
サザエさん症候群は、日曜日の夕方から夜にかけて「気持ちが沈む」「軽い体調不良を感じる」「不眠気味になる」などの症状がみられます。
軽度のうつに似た症状を感じるものの、翌日の朝以降には回復し、その後1週間大きな不調を感じることはないというのが特徴です。
そのため、楽しく過ごした休日が終わる悲しさや次の休日を待ち遠しく感じる寂しい気持ち、「職場環境が悪いため会社に行きたくない」という気持ちが強く出てしまっただけ、などと軽視してしまう方もいることでしょう。
ですが、医学的な疾患名としては「うつ」や「適応障害」が当てはまるといわれることもあるので、症状を見逃し続けることは望ましくありません。
また精神面だけでなく、疲労感、食欲低下、不眠、体重減少、頭痛や嘔気、過呼吸、動悸など、身体面での影響が出てしまう方もいます。