「伺わせていただきます」の正しい敬語表現【メール例文】
「伺います」を使ったメール例文
続いて、メールでのシチュエーションを例に「伺います」の使い方を見ていきましょう。
仕事では、打ち合わせや営業の目的で取引先へ出向くことが多々あります。アポを取った場合、「行く」という旨を伝えるにはどのようなビジネスメールが適切なのでしょうか?
取引先の指定する日程に対して承諾のメールを送る場合を例に考えます。
株式会社マイナビ
○○様
平素より大変お世話になっております。
マナー株式会社の△△でございます。
ご多用のところ
打ち合わせの日程につきまして、ご返信くださり
誠にありがとうございます。
それでは、10月10日(金)13時に貴社へ伺います。
当日は、皆様のお役に立てますよう尽力してまいります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
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マナー株式会社
△△ 〇〇子
住所・連絡先・メールアドレス
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メールではあいまいな表現を避ける
メールで気をつけるポイントは、あいまいな表現をしないことです。
丁寧に書きすぎるあまり、ひとつの言葉に2つ以上の敬語を使用しているケースをよく目にします。
メールは言葉だけのコミュニケーションになるので、相手に誤解を与えないようシンプルな言葉遣いを心がけたいもの。また、お願い事やお断りのメールなどでは、相手に寄り添ったクッション言葉、お礼なども忘れないようにしましょう。
Point!
・あいまいな表現は避ける
・丁寧に書きすぎるあまり敬語を多用しない
・誤解を与えないシンプルな言葉遣いがベスト
・お願いやお断りのメールはクッション言葉を添える
大切にしたいのは「相手に伝わるシンプルな表現」
これまで説明してきたとおり、二重敬語は一般に適切ではありません。しかし、「習慣として定着している二重敬語」もあります。
敬語は、その場の人間関係や気持ちのあり方を表現します。正しい敬語表現にとらわれるあまり不自然でわかりにくい言葉遣いになってしまっては本末転倒。「相手がその言葉を聞いてどのように感じるのか」を最優先に言葉を選べるといいですね。
(川道映里)
※画像はイメージです
※この記事は2019年11月27日に公開されたものです