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美男美女カップルが少ない理由

仁科友里

美人&イケメンの芸能人同士の結婚など、「美男美女カップル」って憧れますよね。でも、芸能界でも身近なところでも、意外なほど美男美女カップルって見かけない気がしませんか? なぜ美男美女カップルは少ないのか、ライターの仁科友里さんに教えてもらいました。

みなさんは、美人なお友達の彼氏を見て「あれ、思ったよりイケてないな?」と思ったことはありませんか?

反対にイケメンな男友達の彼女を「あんまりかわいくない」と思ったこともあるのではないでしょうか。

イケメンときれいな人、つまり美男美女のカップルというのは、いそうでいないものだと感じませんか?

今回は、その理由について考えてみましょう。

美男美女カップルの特徴

美男美女カップルが周囲の人から一目置かれるのには、外見以外にもさまざまな理由があります。

まずは、美男美女カップルの特徴について見ていきましょう。

(1)お互いに自立している

美男美女カップルは、お互いに自立していることが特徴的。

決して相手に依存せず、自分1人の時間も大切にします。それぞれに趣味や仕事を楽しみ、お互いに切磋琢磨し合うような関係といえるでしょう。

(2)美意識が高く、自分磨きを怠らない

美男美女カップルは美意識が高く、いつも自分磨きを怠りません。「相手に釣り合うような自分でいたい」という思いが、自分磨きのモチベーションになることもあるでしょう。

2人で一緒にジム通いやスポーツに取り組むこともあります。

(3)2人だけの世界観がある

美男美女カップルは、他の人が割り込めないような2人だけの世界観を持っています。

それは2人が醸し出す雰囲気やファッション、センスが似ているから。まさに「お似合いカップル」と言いたくなるようなカップルなのです。

(4)注目されることに慣れている

美男美女カップルは、周囲から注目されることに慣れています。美男美女は1人でいても注目されることが多いですが、それが2人でいるとなおさら。

自分たちが目立つことを分かっているため、振る舞いや行動に気を掛けるカップルも多いでしょう。

(5)お互いのことを信頼している

美男美女カップルだと、それぞれが異性にモテることもめずらしくないでしょう。

そのため「お互いに心配事が多そう」というイメージがあるかもしれませんが、お互いのことを心から信頼しているため、浮気や裏切りなどのトラブルは少ないようです。

「自分以上に良いパートナーはいない」という自信があることも、信頼につながっているのかもしれません。

美男美女カップルの芸能人は?

芸能界には、多くの人が憧れるような美男美女カップルがたくさんいます。続いては、誰もがうらやむ芸能人の美男美女カップルを紹介していきましょう。

反町隆史&松嶋菜々子夫妻

TVドラマ『GTO』での共演がきっかけで交際・結婚へと発展した2人。結婚から20年以上が経った今でも美男美女カップルとして注目度の高い夫妻です。

DAIGO&北川景子夫妻

2016年に結婚し、現在は子育てでも話題に上ることが多い2人。ゲーム好きという共通の趣味があり、自宅では2人でゲームを楽しむこともあるのだとか。まさにお似合いの夫婦ですよね。

菅田将暉&小松菜奈夫妻

2021年に結婚を発表し、大きな話題になりました。2人とも醸し出す雰囲気や顔立ちがどことなく似ていることから、「まさに運命の人同士」という印象を受ける人も多いのではないでしょうか。

賀来賢人&榮倉奈々夫妻

2016年に結婚した2人は、共演がきっかけで交際へと発展したとのこと。2人とも高身長でスタイリッシュな雰囲気があることから、一緒に街を歩くだけでもニュースになるほど目を引く夫婦です。

松坂桃李&戸田恵梨香夫妻

2020年に電撃結婚を発表し、多くの人を驚かせました。日本を代表する俳優同士のカップルで、まさに「美男美女カップル」という言葉が似合う2人です。

美男美女カップルは周りにいない?

テレビや雑誌では美男美女カップルを見かけることが多いですが、実際に美男美女カップルが周りにいる、という人はどのぐらいいるのでしょうか?

Q.あなたのまわりに「イケメンと美女のカップル」はいますか?(※1)

いる……32.4%
いない……67.6%
※有効回答件数389件

この結果を見ても分かるように、現実にはなかなか美男美女カップルはいないようです。

初対面で男女は相手のどこを見ているか

ところで、初対面で男女は相手のどこを見ているか知っていますか?

男性は「外見」をチェックしている

脳科学によると、男性は初対面の女性を前にすると、脳の「島皮失」と呼ばれる部分の、特に視覚にかかわる場所が活性化することがわかっているそうです。つまり、男性は女性に出会うと、外見をチェックしているということ。

女性は「矛盾点」を探している

それに対し、女性は「上側頭回」という部分が活発になるそうです。ここは言動に矛盾点がないかを読み取る機能がある場所だそうです。たとえば「いい時計をしているけれど、靴が安物な上に汚い」といった具合に、女性が男性の細かい点(特に矛盾している点)に気づくのは、この領域のおかげです。

もちろん、これは一般的な傾向であり、すべての人にあてはまるとはいえませんが、初対面の段階では男性は女性の外見を気にし、女性は男性の矛盾を探すということがいえるでしょう。

そのため、そもそも美男美女がカップルになる可能性は、スタート時から高くないということになります。

持久力のせい? 美男美女カップルが少ない理由

「美人ほど、婚活が難航する」というウワサをみなさんも一度くらい聞いたことがあるかもしれません。これは本当だと私は思っています。

婚活はモテ競争ではありませんし、「自分の人生にメリットがある相手を選ぶ」ものですから、ある程度の長期戦が予想されます。

長期戦には“持久力”が必須です。

概して、美男美女は“瞬発力”に優れていますが、“持久力”が足りません。

外見が良い人は恋愛市場ではアドバンテージですから、すぐに次が現れてしまいます。ゆえに“持久力”の必要性を考えたり、それを身に着けようと思わないまま、恋愛を重ねてしまうことが多くなります。そのため“持久力”のない人が多いのです。

恋愛の“瞬発力”とは

アメリカの心理学者、アルバート・メラビアンは「人の印象は3秒で決まる」と言っています。人は何で印象を決めているかというと、外見だそうです。

3秒で決まるということは、出会いがしらの印象が重要ということ。ですから、女性はパートナーがほしいと思ったら、外見に気を配って相手を魅了する“瞬発力”が必要といえるでしょう。

恋愛の“持久力”とは

恋愛に瞬発力が必要とはいえ、ひとたびカップルになってしまえば、芸能人級のけた違いの美の保持者でない限り「外見だけ」でうまくいくと私は思いません。

「自分の要望を伝え、相手の話を聞く」。

「相手の事情に踏み込んだほうがいいのか、それともそっとしておいたほうがいいのかを見極める」。

「意見が違ったときには、どう歩み寄るのか判断する」。

このようなことができる関係性を、2人で時間をかけながら作り上げていける、それが“持久力”です。

結婚はもちろん、長続きする恋愛にはこの“持久力”が必要になります。

いい恋愛や結婚には“瞬発力”と“持久力”の両方が必要

つまり、“瞬発力”と“持久力”という相反する性質を両方持つことが安定したカップルになるコツだといえるでしょう。

しかし、両方を兼ね備えている人は少ないように思います。

特に、上述したように美男美女は、外見からくる瞬発力の高さゆえに、お互い持久力を身につけていないことが多いもの。そのため、美男美女で結婚に至るカップルが少ないのだと私は思います。

「いい恋愛」は「人からどう見られているか」は関係ない

美男美女という言葉は「人からどう見られているか」を意識した表現だと思います。しかし、カップルの幸福度、心地よさというのは当人同士にしかわかりません。

人から「どこがいいんだろう」と思われるような相手でも、一緒にいると力が湧いてくる最高のパートナーなこともあるでしょうし、聞こえや見た目がよくても、心が全く通じ合っておらず、「この人とつきあっていていいのかな」と迷いながら関係を続けているカップルもいるでしょう。

「人からどう見られているか」をベースに「美男美女」と呼ばれるためにパートナーを選ぶ方法ももちろんありだとは思います。

しかし、カップルの醍醐味のひとつは「誰も知らない、相手の部分を知ること」や「今まで知らなかった自分に気づくこと」にもあるのではないでしょうか。2人だけにしかわからない世界や感覚を作れるのであれば、それは「いい恋愛」といえると思います。

人からどう見えるかはさておき、「この人は世界一素敵な人だ」と心から思える、また「私ってこんな人なんだ」と気づきを得られるような恋愛をしてみてください。

(仁科友里)

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※画像はイメージです

(※1)マイナビウーマン調べ
調査日時:2018年2月9日~2月14日
調査人数:389人(22~34歳の女性)

※この記事は2019年11月26日に公開されたものです

仁科友里 (コラムニスト)

1974年生まれ。会社員を経てフリーライターに。OL生活を綴ったブログが注目を集め、2006年に『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。『サイゾーウーマン』『週刊女性』『週刊ポスト』などにタレント論、女子アナ批評を寄稿。自身のブログ、ツイッターで婚活に悩む女性たちの相談にも答えている。
Twitterアカウント @_nishinayuri

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