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あの芸能人夫婦は本当に幸せなのか。「いい夫婦」の特徴3つ #生きていけ、私

生きていけ、私

仁科友里

女性がタフに明るく生き抜いていくために、世の中の出来事をどう見たらいいのか。ライターの仁科友里さんが贈るコラム連載「生きていけ、私」。

こんにちは、ライターの仁科友里です。

11月22日にちなんで、2019年に明治安田生命が「いい夫婦」としてイメージする有名人夫婦をアンケートしたところ、下記のような結果になったそうです。

1位:三浦友和・山口百恵
2位:唐沢寿明・山口智子
3位:ヒロミ・松本伊代

少し古いデータになりますが、2017年に『週刊文春』(文藝春秋)が企画した「好きな夫婦」ランキングでも、下記のようになっています。

1位:三浦友和・山口百恵
2位:佐々木健介・北斗昌
3位:堺雅人・菅野美穂
4位:東出昌大・杏

ランキング入りする夫婦には、いくつか特徴があるのではないでしょうか。

芸能人夫婦から見る「いい夫婦」の特徴

(1)「いい夫婦アピール」をしない

まずひとつめは、「いい夫婦アピール」をしないこと。

山口百恵さんは、多数の番組から「一夜限りの復活でいいので」というオファーが絶えないそうですが、一貫して「引退しましたから」と断っているそうです。

テレビに出て数曲歌い、夫である三浦友和のウラ話をすれば、ギャラも入るし友和のイメージも上がるでしょう。

それをしないのは、何よりも大事なのは友和とお子さん、つまり家庭の内部であり、イメージは二の次だからではないでしょうか。

若いみなさんは、SNSなどでの「愛し合っているアピール」を真に受けやすいかもしれませんが、実は本当に愛し合っている人はお互いをしっかり見ているので、他人にアピールする必要はないのです。

(2)2人で苦労を乗り越えている

2つめは、2人で苦労を乗り越えていること。

鬼嫁として知られる北斗晶ですが、夫である佐々木健介の所属するプロレス団体が倒産し、極貧生活を経験したそうです。

そこで、北斗が夫のために会社を作り、テレビに出るために“鬼嫁”というキャラを生み出したそう。怖い奥さんキャラは、夫と子どものためだったわけです。

山口百恵さんもお金の苦労は経験しているそうです。今でこそ、紫綬褒章を受章し、名優として名高い三浦友和ですが、『女性自身』(光文社)で、こんなエピソードを披露しています。

友和は百恵さんと結婚当初は俳優として伸び悩み、思うような役がつかないことがあったそうです。百恵さんは専業主婦ですから、友和が仕事をしなければ、お金は入ってきません。

建てた家を売るしかないというところまで追い詰められたこともあったそうですが、百恵さんは「10万円なら10万円の、千円なら千円の生活をするだけよ」と動じなかったそうです。

(3)夫婦が同じ目線を持っている

3つめは、夫婦が同じ目線を持っていること。

松本伊代は料理が苦手で、「結婚以来作り続けている目玉焼きの味が、いまだに安定しない」と、夫のヒロミはいろいろなバラエティ番組で語っています。

もし「女が料理を作るべき」「女は料理がうまくなくてはならない」とヒロミが思っていたら、テレビでこんな話はできないのではないでしょうか。

「うまいものは、外に食べに行けばいいんだから」とヒロミは言っていましたが、「女性だから、こうあるべき」という決めつけが感じられないほうが、好感度が上がる気がします。

また、唐沢寿明・山口智子、堺雅人・菅野美穂、東出昌大・杏は年齢差があまりない同世代で、同じ仕事をしているという共通点があります。

男性(女性)が女性(男性)を利用するのではなく、同じ目線と目標をもって進んでいくカップルに人気が集まるのではないかと思います。

「いい夫婦」になるための最大のコツとは

さて、私は悪いオトナなので、こんな話も追加させてください。

2017年版『週刊文春』の「好きな夫婦」ランキングでベスト10にこそ入らなかったものの、太川陽一と藤吉久美子夫妻について好意的な評価が寄せられていたそうです。

しかし、藤吉久美子はそれからしばらくして『週刊文春』に不倫疑惑(テレビ局のプロデューサーと同じ部屋で一晩過ごした)を撮られてしまいます(藤吉は「部屋ではマッサージしてもらっていた」と釈明。そっちのほうがエロくないですか?)。

このように、傍から見て「いい夫婦」であっても、本当に「いい夫婦」なのか、お互いをどう思っているのかはわかりません。

「隣の芝生は青い」ということわざどおり、人は他人のものがよく見える習性をもっています。確固たる証拠もなく人を羨ましがらないことが、「いい夫婦」になる最大のコツかもしれません。

(仁科友里)

※画像はイメージです

※この記事は2019年11月22日に公開されたものです

仁科友里 (コラムニスト)

1974年生まれ。会社員を経てフリーライターに。OL生活を綴ったブログが注目を集め、2006年に『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。『サイゾーウーマン』『週刊女性』『週刊ポスト』などにタレント論、女子アナ批評を寄稿。自身のブログ、ツイッターで婚活に悩む女性たちの相談にも答えている。
Twitterアカウント @_nishinayuri

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