受け身はもう古い。令和に求められる「ドS女子力」とは #令和の恋
新世代のモテコンサル勝倉さんが、毎回異なるテーマで「令和の恋」を大予想するコラム連載! 平成の古い価値観をアップデートして、令和女子らしい自由な恋愛観を提案します。
こんにちは、モテコンサル勝倉です。
連載「令和の恋」第7回は、「令和の女子力」について分析したいと思います。
令和に求められる女子力って?
時代によって、「あらまほしき女性像」は変わるものだ。
吉永小百合さんのような楚々として三歩下がる系の女性がウケる時代もあれば、岡本夏生さん的な「イケイケ強め女性」が人気なこともあるし、少し前はエビちゃんに代表される赤文字系雑誌的な「仕事もプライベートも充実したキラキラOL」がひときわ輝いて見えることもあったろう。
そして時代を代表する女性像の裏には、そのイメージの源泉となる「女子力」がセットになっている。吉永小百合さんであれば「清楚で出しゃばりすぎない品のよさ」ってとこであろうか。
では、「令和時代に求められる女子像、ひいては女子力」とはどういったものだろうか?
あなたはSなタイプ? Mなタイプ? 診断で本性をチェックしましょう。
「ドS女」の時代が来た
あえて言おう、令和は「ドS女が愛される」と。
ドSといっても、SMホテルでメンズを鞭打ったりしろという話ではないから安心してほしい。
物理的なSMではなく、「精神的なSMでSになれ」という話である。
今までのメンズは、女性をガンガン引っ張ったり、空気を読みつつ強引にアプローチしたりする「精神的S」の役割を担っていた。
しかし、Sをやるのって実は疲れる。
SはService(サービス)の「S」というが、相手のニーズを汲んで「したそうなことをしてあげる。しかも、相手の望むやり方で」というのはなかなかにクリエイティブな作業であり、脳みそのリソースを大きく消費するのである。
問題は、過酷な労働状況、よくならない景気、マッチングアプリの隆盛による自由恋愛の競争激化によってクタクタになった結果、現代のメンズにSになる余裕が失われてしまったことである。
そんなメンズに「ねえねえ私を引っ張って~♪」とのしかかる子泣きジジイのようなM女は、文字通り重荷であろう。
それよりは、SM女王様のように「フフ……アンタ、こうしたいワケ?」と引っ張ってあげられるドS女のほうが需要が高い。
平成の中盤から、小池栄子さんや菜々緒さん、沢尻エリカさんに代表される「S女」なイメージがある女性の人気が男性間で高まったのを見ても、「Sっぽい女」が歓迎される下地は十分整っていると考えられる。
そこに秘められた「S女エッセンス」を取り入れられるか否かが「令和の女子力」の鍵を握っているのである。
3つの振る舞いを実践せよ。ドS女のススメ
「ドSになれ」ったって、普通の女子には難易度高すぎ! と思ったそこのアナタ。
大丈夫、ドSになるのは簡単である。ちょっとだけ、今までよりも自分に正直になればいいのだ。
ここで、具体的な「ドS女の振る舞い」について書いておくのでぜひ参考にしてほしい。
ドSポイント1:希望をはっきり伝える
遠慮がちで性格のいい女性ほど、「自分の要望を相手に伝える」ということに罪悪感を抱いて「なんでもいいよ♡ 合わせるよ♡」なんてメンズに言ってしまうかもしれない。
しかし、ドS女を目指すあなたは、自分の中に潜む「いい子ちゃん」を今ここで即刻抹殺してほしい。
「今日はインドカレーが食べたいなー」
「今週末は上野動物園でシャンシャンを見たい気分!」
などと、自分のしたいこと、希望を素直にはっきりと伝えるのである。
他人を巻き込む意思決定は意外と脳と精神に負担がかかる行為であり、Mみの強くなったメンズにはなかなかシンドイものだ。
そこで、女子がドSになって自分の主張をはっきり伝えることで、メンズの脳みそと精神の負担を軽くしてあげよう。
そうすれば「この子といるとなんか楽だな、居心地いいな」と思ってもらえること請け合いである。
ドSポイント2:ガンガン喋る
ひと昔前は、「男性のトークにニッコリと微笑む」くらいの控えめな女性が持てはやされていたと思う。
しかし、それはドSマインドを持ってリスクをとってガンガン話題を振る意気込みのある男性が多かったから通用した話だ。
Mな令和メンズは「これを言ったら気分を害するのでは? 嫌われてしまうのでは?」と遠慮してしまうタイプも多く、その上女性も「ニッコリ微笑む」系だともはや会話が成立しないのである。
そこでここでも、「ドS女」っぷりを遺憾なく発揮しようじゃないか。
会話をリードし、心の距離も女性からガンガン縮めていってほしい。
Mな令和メンズも、相手が心を開いてくれるのがわかれば安心して饒舌になることができ、2人の関係性もぐっと縮まるだろう。
ドSポイント3:命令する
とはいえ、女性陣が引っ張り続けるのも疲れてしまう。相手をそこまで甘えさせる必要はない。
そこで、Mに傾いたメンズのSっ気を呼び覚ますべく、たまにはドS女王様よろしくメンズに命令をしてみよう。
過激な命令をする必要はないが、「〇〇してー♡」とかわいくお願いし、2人の間の精神的SMバランスを調整しよう。
基本的にリードするほうがSみが高くなるので、女子がメンズに頼ることで相手を引っ張らざるをえない状況を作り出し、メンズのS精神を呼び覚まして「男女間のSM割合調整」をするのだ。
頼る→褒める、を繰り返していれば、メンズの脳の報酬体系が活発になって、自発的にリードするドSメンズを爆誕させることもできるかもしれない。
ちょうどいいSMバランスを仕立てよう
ここで書いたようなことは、慎み深く心やさしい女子たちが今までタブーとしていたことの羅列であろう。
しかし時代がS女像を求めているのだから仕方ない。
ニコニコ笑って万事が「なんでもいいよ〜♡」ってな具合のM女は、アンジェラベイビー並みの美女でない限り流行らないのである。
ちょっとだけS女のテイストを組み入れて、精神的なSMでメンズをいじめつつ立てつつしてちょうどいいSMバランスを仕立てられるのが、令和の女子力というもんである。
ハッピーラブライフを送りましょう♡
(文:モテコンサル勝倉、イラスト:たまごひめ)
※この記事は2019年10月23日に公開されたものです