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マルチタスクとは? 意味とシングルタスクとの違い、メリット・デメリット

マドカ・ジャスミン

「マルチタスク」とは、複数の作業を同時進行または短時間で切り替えながら管理することを意味します。仕事のやり方の1つですが、具体的にはどんなメリットとデメリットがあるのでしょうか。また、「シングルタスク」との違いとは? コラムニストのマドカ・ジャスミンさんに教えてもらいました。

サラリーマンでも所得を上げるためや自分のスキルアップのため、副業を行う人が増えている昨今。

時間帯を問わず業務上の連絡を取り合える、PCがあればどこでも作業ができる時代なのも伴って、世はまさに大マルチタスク時代といえる。

私、マドカ・ジャスミンもメインは執筆業ながらも、メディアのディレクション業や自分のアパレルブランドのプロジェクト進行、メディア出演を同時並行で行っているので、THE マルチタスク人間。

ジャンル・必要スキルを問わず、さまざまな物事を並行して行うマルチタスクは、常に情報が移り変わっていく現代において必須だと叫ばれているが、果たして本当にそうなのか。言葉のみが一人歩きしているのではないか。

そんな「マルチタスク」について、改めて考えてみよう。

マルチタスクの意味とは

「マルチタスク」という言葉は、辞書で以下のように説明されている。

マルチタスク
[名・形動]《multitaskingから》

1 二つ以上のプログラムを、1台のコンピューター内で見かけ上同時に実行すること。あるプログラムの入出力の待ち時間中に、他のプログラムを実行すること。プログラムの切り替え方により、プリエンプティブマルチタスクとノンプリエンプティブマルチタスクの二つの方式がある。マルチプログラミング。マルチプロセス。

2 同時にいくつかの仕事をすること。また、そのさま。「―な法律家」「―な活動」

(『デジタル大辞泉』小学館)

つまり、マルチタスクとは、複数の作業を同時もしくは短期間に並行して切り替えながら実行することだ。

仕事以外でも、洗濯をしながら掃除をする、育児をしながら料理を作るといったタスク管理も、マルチタスクに区分される。つまり、千手観音よろしくあれこれと同時並行をして、手や足、口を動かすという……文字にしてしまえば至難の業。

しかし、至難の業であるはずなのに、現代ではあらゆる場面でこれが求められてくる。

言ってしまえば、スマートフォンでLINEを使っての連絡、SNSを使用しながら、何か作業をしていればそれも立派なマルチタスクになるかもしれない。

ようするに現代人は、皆揃いに揃って器用さの平均値が高く、逆にその器用さが平均値に達していなければ、途端に「仕事が遅い」と評されてしまうほどのスピード感の中にいるのだ。

昨日売れていたものが今日は売れないのもおかしくはない時代なのだから、それもまた致し方ないのかもしれない。

マルチタスクとシングルタスクの違い

マルチタスクと反対にあるのが、シングルタスクである。辞書では以下のように説明されている。

シングルタスク【singletask】

1台のコンピューター上で、一度に一つの処理しか行えないこと。→マルチタスク

(『デジタル大辞泉』小学館)

つまり、シングルタスクとはその名の通り、ひとつの物事に集中して行うことである。

複数のタスクを同時進行するのがマルチタスクであり、一度に1つのことだけを行うのがマルチタスクといえる。

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