マルチタスクとは? 意味とシングルタスクとの違い、メリット・デメリット
マルチタスクのメリット・デメリット
マルチタスクが絶対善とも、絶対悪とも言い切ることは出来ない。何においても、メリット・デメリットがあり、自分と相性が合うほうを選ぶ以外にほかならない。
ここでは、マルチタスクのメリットとデメリットについて考えたい。
マルチタスクのメリットは、複数の業務や情報処理を同時進行できるという点である。
前述の通り、マルチタスクは至難の業である。それでありながら、あらゆる場面で生産性アップ目指した複数のタスク管理が求められているのも事実だろう。
とはいえ、いくら自分の興味がさまざまな分野に向いていようが、キャパシティがそこまで大きくなく、かつ器用でもないならば、マルチタスクはやめるべきだ。
その人の興味関心を否定するわけではなく、自分の性質を無視し、興味だけに走った結果、何も成さないことばかりなら、むしろ非効率的だと言える。
最近ではシングルタスクの良さも見直されつつある。
現代人の「器用さ」の平均値は高くなっているものの、消耗せずにその器用さを使いこなせている人はさほどいない印象だ。大多数の人間が無理をして、マルチタスクをこなしている。
無理をしてこなしていれば、作り上げた結果に支障も来し、段々とクオリティの担保が困難になってくる場合もなきにしもあらず。仕方ない、私たちは人間なのだから。
だからこそ、あれやこれやと手を出し、混乱してよくない結果を招くよりも、ひとつの物事に集中して完成させる方が長期的に見れば、効率がいいと評されるだろう。
こればかりは向き・不向き、適材適所の問題だ。
その性質を理解した上でマルチタスクに挑戦していくか、自分が向いているやり方……シングルタスクにチェンジするか。その二択のみ。