浮気・不倫の定義とは? 法律上どうなる? 弁護士が教える不倫の代償
不倫をしたカップルの末路とは?
不倫の慰謝料の相場は数百万円とされています。
これに加えて弁護士費用や裁判費用もかかるので、簡単に払える金額ではありません。
支払いのために借り入れをして、そのまま破産してしまうという人もいます。
仮にお金に余裕があったとしても、慰謝料を支払えばはい終わり……ということはまずありません。
現実的には慰謝料を払うだけでは終わらないことがほとんどです。
不倫をされた妻は当然怒っているので、前述したように職場や実家にばらされるというのはよくあることで、妻が不倫相手の職場に怒鳴り込むというようなこともあります。
社内不倫の場合は2人とも部署異動をさせられたり、場合によっては職を失ったりすることもあります。
また、こんなケースもあります。
数年にわたり上司と不倫をしていたB子さん(仮名)は、あるとき「こんな関係を続けていてはいけない」と決意して、上司ときっぱり別れて退職しました。
転職先で出会った男性と交際して結婚しましたが、その矢先に新居に訴状が届きました。
以前の不倫相手の妻が最近になって過去の不倫を知り、訴えてきたのです。
B子さんは「出会う前のこととはいえ、不倫するような人とは思わなかった。最低だ」と夫に責められ、はじまったばかりの新婚生活はあっという間に破綻してしまいました。
このように、たとえ不倫をやめてほとぼりが冷めたと思っていても、過去をなかったことにはできません。
どんなタイミングで不倫が発覚するか、そのときどんな生活をしていて、そこにどんな影響を及ぼすのかは誰にも予想することができませんし、その影響は慰謝料などの金銭的な面にはとどまらないことが多いです。