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コラム 生活

クソリプする人 #女子を困らせる人

アルテイシア

アラサー女子を困らせる人はこの世にたくさんいます。セクハラ、パワハラ、マウンティング、毒親……。「男は敷居を跨げば七人の敵あり」なんてことわざもありますが、女子のほうが敵多くない? そこでこの連載ではアルテイシアさんに、困らせてくる人々に立ち向かう知恵を授けてもらうことにしました!

クソリプとは、Twitterにおけるリプライ(特定のツイートへの返信)の中で、内容がまったく的を射てなかったり気分を害するような言葉が含まれたりするなど、クソみたいなリプライを指す。

今回はそんな「クソリプする人」への対処法をお伝えする。

>前回「老害な人々」はこちら

アルテイシア流「クソリプする人への対処法」

アルテイシア流「クソリプする人への対処法」

「クソリプはスルーして、ブロックorミュートが一番」。

これはもはやSNS界の常識といえるだろう。クソリプに反応するのは、ウンコを投げたくてたまらないゴリラの前に「ヘイ、カモーン!」と両手を広げて立つようなものだからだ。

私もリアルでは「殴られたら、斬り殺す」がモットーのブッコロ助だが、ネット上ではノーリアクション侍を貫いている。

なぜなら、クソリパーは反応がほしいからだ。こちらが反応すればするほど喜ぶので、「てめえらを喜ばせてたまるかよ」と相手が一番嫌がる「黙殺返し」をキメている。

ちなみに「アルテイシアにブロックされたwww」とはしゃがれてもムカつくので、無言でミュートすることが大半だ。そのため、クソリパーにからまれることは少ない。

たまにTwitterでクソリプが来たときは「こんなクソリプが来たよ」とスクショを撮ってネタにしている。友人たちのDMグループに投下して「キモ!」「ウザ!」「こいつ絶対友だちいないわ」と感想をもらうとスッキリして、気分が切り替わるのでありがたい。

クソを投げられると、やはり気分が悪いものだ。「全身クソまみれになると興奮する」という御仁もいるだろうが、私はスカがトロっていないため、普通に萎える。

ミソジニー、性暴力、マイノリティ差別、吐き気をもよおす邪悪などに対して、私はいつも元気にブリブリ怒っているが、元気がないと怒れない。貴重な元気玉を奪われないために、ミュート機能を使っている。

かつ「酔っ払って余計なツイートをしないため」という理由もある。晩酌しながらツイッターを見ているとき、クソリプが目に入ると「やかましいわ! とっとと現世から退場して、来世は貝になれ」とつい本音レスしてしまいそうだから。

それで「反応キター!!」と相手を喜ばせるのはしゃくだし、酔ってるから誤字だらけで「アルさん、酔ってるな」とフォロワーさんに思われるのも恥ずかしい。

そんなわけで私はスルー&ミュート派だが、他人に対して「スルーすればいいのに」と勧めたりはしない。そういうのは余計なお世話だと思うからだ。

たとえば、フェミニストの女性が性差別や性暴力に関するツイートをすると、アンチフェミの男からクソリプが殺到する。彼らは単に声を上げる女が気に入らなくて、叩きたいだけなのだ。

女を叩くことで、自分=男の優位性をアピールしたい。そんなミソジニー野郎とまともな話し合いなどできないし、相手するだけ無駄無駄無駄ッ!

というのはあくまで私個人のスタンスであり、クソリプにきちんと説明や反論を返す人のことを尊敬するし、心から応援している。彼女らは「スルーしたほうが楽」なんてことは百も承知で、自分の意見を表明しているのだから。

身を削って戦う彼女らに「スルーすればいいのに」「そんないちいち怒らなくても」と、痛みのない場所から言うのは失礼だろう。そもそも何に怒るかを決めるのは自分だ。

私は自分の怒りをコラムで表現して、彼女らはTwitterで表現している。要するに、戦う場所がちがうだけである。

あと私はデジタル世代じゃないJJ(熟女)なので、140文字以内の短文にまとめるのが下手というのもある。短歌教室にでも通おうかしら。

リアル世界の「クソリプ発言」対処法

リアル世界の「クソリプ発言」対処法

日本人女性は怒るのが苦手な人が多い。「イヤなことを言われても笑顔で受け流せ」「それが賢い大人の女」と刷り込まれているからだろう。

その洗脳によって得をするのは、女から声を奪いたい男たちだ。私のコラムや著書を読んで「自分も怒っていいんだと気づいた」と感想をくれる女子は多い。

尊厳を傷つけられたら怒っていいし、むしろ怒ったほうがいい。笑顔で受け流すとナメられて、ますます自尊心を削られる。私は「貴様なんぞの相手はせんぞ」という怒りの表現として、ネット上では黙殺返ししている。

一方、リアル世界にはブロック&ミュート機能がないため不便である。面と向かってクソリプ発言されたときに「黙れ、笑止!!」とラオウ顔(※)で激おこできればいいが、あれだけ血管を浮き上がらせるのは至難の技。

※ラオウ/『北斗の拳』の登場人物で、「世紀末覇者拳王」を名乗る。「我が生涯に一片の悔いなし!」など多くの名セリフを持つ。

なので、世紀末覇者じゃなくてもできる対抗策を考えてみた。

呆れ顔

たとえば「いや、今は女性差別なんてないだろ?」などと言われたら「こいつ本物のバカだな」と思いっきり呆れ顔をしよう。「それうちの60代の父親もよく言ってるわ~」と呆れ声でかぶせるもよし。

私もよく経験してきたが、フェミニズム系の話題になったとき「だったら俺に説明して納得させてみろ」と謎に上から言ってくる男は多い。「お前それが人に教えを乞う態度か?」とグレッチで殴ってもOKだが、カバンにグレッチが入ってないときもあるだろう。

そんなときは「興味があるなら本でも読めば?」と返そう、「私はお前に興味ないから」という表情で。「俺は九九の一の段がわからないから、お前が説明しろ」とドヤ顔で言う奴に「いんいちがいち」と丁寧に教えてやる必要はない。

推薦図書返し

「だったらこの本を読めばいいよ、知識がまったくない初心者でもわかるように書いてるから」と推薦図書返しするのもアリだ。「本を読むのは面倒くさい」と言われたら「私もいちから説明するのは面倒くさい」と返そう。

「質問を質問で返すなあーっ!!」返し

ジョジョの登場人物がキレている「質問を質問で返すなあーっ!!」返しもおすすめだ。

「今は女性差別なんてないだろ?」と言われたら「え、なんでそう思うの? その根拠を教えて? 統計データはあるの?」と質問攻めしてやろう。そのうち「質問を質問で返すなあーっ!!」と内心イライラしてくるはずだ。

相手がわかりやすくムッとしたら「え、なんで不機嫌になるの? 私何か失礼なこと言ったっけ?」と質問して「あ、自分に知識がなくて悔しいの? だったらこの本を読めばいいよ」と推薦図書返しをキメよう。

これらはフェミ系の話題に限らず、あらゆる場面で応用できる。「こちらが説明して、相手を納得させる」じゃなく「こちらが質問して、相手に説明させる」にシフトしよう。相手がしどろもどろになったら「ちょっと何言ってるかわからない」とサンドウィッチマン返しで〆ればいい。

感じよくしない練習をしよう

感じよくすることに慣れている日本女性は、感じよくしない練習をしてほしい。日本は「女は笑顔で愛想よく」という圧が強いが、フランスでは無駄に笑ってる人はアホと思われるそうだ。

こちらを尊重しない相手を、尊重してやる必要はない。失礼な言動をされたら、フランス人女優になったつもりで「お前と話し合う価値はない」とクールに無視しよう。

会話するかどうかを選ぶ決定権は自分にある、ということをお忘れなく。

悪意のないクソリプもある

悪意のないクソリプもある

女性陣にヒアリングすると「知り合いからの悪意のないクソリプにモヤる」「反応に困る」という声が寄せられた。

当コラムの担当女子は「新しいワンピースを買った」と画像を上げたら「それ素敵ですね! 母の誕生日に贈ろうかな」とリプが来て「母……??」とモヤったそうだ。

「『○○の資格を受けることにした! がんばる!』とツイートしたら『その資格は今からとって意味あるの?』とリプが来て、出鼻をくじかれた」

「『今日うちの娘が寝返りした』とツイートしたら『おめでとう! うちの子は2カ月前にしたよ』と同月齢の子持ちの知人からリプが来て『3カ月で!? さすが息子くん!』と返す羽目になった」

これらがクソリプかどうかは微妙である。

寝返りの例もマウンティングする気はなく、「子の成長の喜びを分かち合いたい」という思いかもしれない。会話じゃなく文字だと細かいニュアンスが伝わらず、誤解を生みやすいもの。

こういう微妙なリプには考えすぎず、イイネや絵文字でリアクションするのがいいだろう。

私も「○日にお茶しない?」と知人に送ったら「○日は暇だからいいよ!」と返されて、「暇だから?」と一瞬モヤったことがある。

これも先方に悪意はなく、単に文章を推敲する習慣がないだけだと思う。もっというと、言葉選びのセンスがない。こういう無邪気なリプをする人のほうが誤解されやすくて、むしろ大変なんじゃないか。

善意のつもりがクソリプになることもある。

友人が「仕事の資料を捨てちゃったよ~( ;∀;)」とツイートしたら「資料はちゃんと保管しておかないとね」とリプがついたそうだ。

「知ってるわ」という話だし、この場合にほしいのは「わかる~超ヘコむよね( ;∀;)」という共感である。が、よかれと思って「資料整理のコツ」みたいなURLを貼ってしまう人もいる。

この手のうっかりリプを避けるために、クソリプの種類を知っておくのも手だろう。

自分語り系・知識自慢系・知ってた系・マジレス系・理解力0系・不謹慎系・校正系・知識階級代表系・マジキチ系……などがあるそうなので、詳しくはネットで調べてほしい。

とはいえ「自分もクソリプしちゃうかも」と心配する人は、まず大丈夫である。危ないのは、はなから心配すらしない人たちだ。

自分がクソリパーにならないために

シニアに人気のFacebookを見ていると「これTwitterなら一瞬で火だるまやぞ」系の投稿をよく目にする。

主に中高年に多いのは、たとえ友人限定でも「一度ネットに載せたものは、誰が見るかわからない」という意識に欠けるからだろう。

そのスクショが拡散されて、ジャスティン・ビーバーやトランプ大統領に届く可能性もゼロではない。

なので「これ不特定多数に見られてもヤバないか?」と考えることが大事である。ヤバそうでも言いたい場合は、穴を掘って叫ぶほうが賢明だ。穴を掘れる場所がなければ、TENGAに向かって叫ぼう。

過去に私がギョッとしたのは、知り合いがFacebookに小4の娘のTシャツ&パンツ(下着)姿の画像を載せていたことだ。「暑いからパンツで宿題してます(笑)」とほっこり風に書いていたが、私が娘だったら発狂する。

親つながりで同級生も見るかもしれないのに、あまりに配慮がなさすぎる。そもそも写真を載せるときは、自分の子どもや家族であっても本人に確認するべきだろう。

女友だちの小2の息子はユーチューバー教室に通っているそうだが、「こういう情報はネットに上げちゃダメ」など、基礎知識から教えてくれるらしい。中高年もユーチューバー教室に通ったほうがいいんじゃないか。

かくいう私も中高年で、己のリテラシーに自信があるわけじゃない。というかガバガバのガバだと自覚しているので、「これヤバないか?」とチェックする視点を忘れないようにしている。

それがあれば、クソリパーになることを避けられるんじゃないか。私は「クソリプはしない、されない、されても負けない」の三原則で行きたいと思う。

クソリプに完全勝利する方法

悪意のあるクソリプを投げる人間は、相手がダメージを受ける姿を見たいのだ。なので男塾の富樫のように、油風呂(※)に浸かって「いい湯だったぜ~」と余裕で笑っていれば、敵はガッカリして戦意を失う。

※油風呂/ぐつぐつ煮える油が入った鍋の中につかり、紙の船に乗せたロウソクの火が消えるまで我慢する。『魁!!男塾』名物のパフォーマンスのひとつ。

つまりクソリプに対する一番の勝利は、自分が楽しく笑って暮らすことなのだ。そのためにもメンのヘルがお疲れのときは、SNS断ちするのもアリだろう。

私も「最近、疲れ気味かな?」と感じたら、スマホやパソコンから離れて、山の緑とか眺めるようにしている。眼精疲労も回復するのでおすすめだ。

ついでに油風呂じゃなく銭湯でひとっ風呂浴びて、「いい湯だったぜ~」とフルーツ牛乳とか飲むといい。そうやって日々戦う女子たちには、元気玉をチャージしてほしいなと思う。

(文:アルテイシア、イラスト:若林夏)

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