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イライラを抑える方法。“寛容な自分”になる感情コントロール術

内藤みか(作家・イケメン評論家)

ささいなことで彼にイラッとしてしまい、泣いてなじって困らせてしまった。そんな苦い思い出を持つ女性は少なくありません。

最初は黙って耐えていた彼も、やがて堪忍袋の緒が切れ、2人の仲に亀裂が入る可能性も。そんな事態を回避するために、うまくイライラのコントロールができるコツをお伝えします。

イライラが起きる時とは

T美さん(33・看護師)のエピソード

イライラ 抑える

T美さん(33)は看護師です。不規則な生活で睡眠不足になりがちなこともあり、小さなことでイライラしがちだということは、うすうす気がついていました。けれど大好きな彼氏の前では決してそれを見せまい、一緒にいるときは楽しく笑って過ごそうと心がけていました。そのバランスが崩れてしまったのは、デートの約束を彼がキャンセルしてきたときでした。

職場の同僚とバーベキューに行くことになったから、デートの日程を変更してもらえないか、と彼が電話で頼んできた時、彼女の中で、自分でも驚くほどの怒りがわき上がってしまったのです。なぜならば、T美さんは、彼が休みである土日に合わせて、いつも必死にシフトをやりくりしていたのです。

今回も、友だちに頼み込んでやっと手に入れた時間でした。そのため、“私の苦労も知らないで”という気持ちでいっぱいになってしまい、その怒りを反射的に彼に向けてしまったのです。

今までの不満を一気にぶちまけてしまう

イライラ 抑える
その日は怒りのあまり、T美さんは、

私より友だちのほうが大事なの?
私がどんな思いでお休みをとったと思ってるの?

など、彼に言うべきではない言葉をいくつも言ってしまいました

彼はたじたじになり、友だちの誘いを断り、T美さんと休日を過ごしてくれましたが、2人の仲にうっすら亀裂が走り始めたことを、彼女は感じていました。

T美さんの場合、まずかったのは、過去の積もり積もったストレスまで彼にぶつけてしまったことです。休みを取るために職場でも気を使う日々が半年以上も続いていたので、精神的な疲れがたまっていたのでした。

事情を知った彼は、「そんなに大変な思いをして僕に会ってくれていたんだね」と申し訳なさそうにしていました。そんな彼を見て、T美さんも申し訳なく思い、もう二度と彼に怒ったりしないと心に誓ったのですが……。

最悪の場合は彼との別れが待っている

イライラ 抑える
結局それからも彼はデートを時々キャンセルし、そのたびにT美さんは怒りが抑えきれなくなりました。ある日、楽しみにしていた花火大会に彼が行けなくなってしまったときは、怒りのあまり、彼を泣きながらなじってしまったのです。

いつものように彼は謝ってくれるだろうと思っていたのに、その日聞こえてきたのは「もう別れよう」という言葉でした。

「僕はT美を悲しませてばかりだ。幸せにする自信がなくなった」
と言う彼に、T美さんはすがりました。

「こんなにつらい思いをしてもあなたについてきたんだから、責任をとって」
とも言ったのですが、彼の気持ちは変わらなかったのです。

彼がいなくなった寂しさからT美さんは復縁の誘いを何度もしているのですが、彼から返信が来ることはありません。

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