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専門家 生活

誰かに抱きしめてほしい心理。寂しいときの対処法

ナリくん(ナリ心理学)

夜ひとりでいると、突然寂しい気持ちになり、誰かに抱きしめてほしいと思うことはありませんか?

なぜ、抱きしめてほしいと思うのか。

その理由を5つ挙げてみました。

誰かに抱きしめてほしいと思う心理とは?

(1)「今の自分のままでも大丈夫だと言ってほしい」から

一番わかりやすいですね。「このままの自分でいても大丈夫」という安心感がほしいってやつです。

今、仕事なり、恋愛なり、人間関係などでうまくいっていなくて、そのままうまくいかなくなってしまったら「終わり」だと勘ちがいしてしまっています。

「終わり」とは、すべてがダメになってしまってひとりになってしまうことです。

ナリ心理学では、今の時代を生きる僕らの一番の恐怖は「孤独」だと話します。突き詰めると、僕らはまわりの人に嫌われ、無視され、孤独になって、ひとりでポツンと生きることを想像して、ものすごく怖くなるんです。

そして、この恐怖が強い人ほど「嫌われないように」「無視されないように」と日々がんばるわけです。

この孤独の反対側にあるのが、「あなたはここにいていいよ」という許可です(ナリ心理学的にいうと存在の許可といいますが)。

「ここにいていい」と許可されることで、僕らは不安もなくのびのびと生活できます。孤独になりたくないから、ここにいていい許可がほしい。この「許可がほしい」という気持ちが抱きしめてほしいに表れているんだと思います。

(2)母親から愛情を受け取っていないから

「ここにいていいよという許可」というのは、基本的に幼少期に母親からもらうものです。

母親の無条件の愛によって、子どもは「どんな自分でもここにいていいんだ!」と感じるようになります。

そして、学校で友だちから許可をもらい、大人になる過程でいろんな人からの許可をもらいます。

たまに、子どものようにワクワクしながら仕事をしている大人を見ますが、その人たちは「育っていく過程でたくさんの人からの許可」をもらってきたのだと思います。

ちなみに、この「許可をもらう」は完全に自己申告なので、もらった気になっているというだけですが、幸せならそれでいいのです。

ただ、もし、最初の「母親からの許可」がもらえてないとすると、その後に続く学校の友だちや、大学の仲間、会社の同僚からの許可ももらえないと思ってしまいます。

「自分を産んでくれた人ですら、ここにいていいという許可をくれないのに、なぜ他人がくれるのか?」と疑ってしまうのは、わかる気がしますよね。

母親の許可とは、具体的に何かというと「母親の笑顔」です。ナリ心理学では、「子どもは母親の笑顔が主食」というくらい母親の笑顔は子どもに大きな影響を与えていると考えています。

母親が笑っているというのは、子どもからすると、「お母さんは私が生まれてきてくれて嬉しいんだ! 私は生まれてきてよかったんだ!」と認識します。これが許可です。

逆に、許可を得られないとは具体的にどういうことかというと、「母親の不機嫌」がそれにあたります。

母親がよく不機嫌でいると、「お母さんは私が生まれてきても嬉しくないんだ。私が生まれてきたからお母さんはこんなに不機嫌なんだ」と認識します(ここまで言葉として理解はできませんが、心がそう認識します)。

すると、「母親にすら許可を得られない私は、学校の友だち、大学の仲間、職場の同僚などの他人から許可なんてもらえるはずがない」と思い込みます。

そして、誰かの許可がほしい=誰かに抱きしめてほしいという感情になるのです。

(3)お父さんが嫌いだから

「母親から許可はもらっていたと思う。でもお父さんからはもらえてないかも」という人もいるはず。

そう、お父さんからの「ここにいていい」という許可もすごく大事なのです。

ただ、実はこれ、ちょっと複雑です。

正式には、お父さんから許可をもらっていることより、「“お父さんから許可をもらっているお母さん”から許可をもらっていること」が大事です。

「お父さんが嫌い!」という人は、「嫌いなお父さんと結婚しているお母さん」のことを「男運の悪いかわいそうな女」と思っていることがあります(自覚がなく、今ハッとした人もいるはず)。

少し厳しい言い方をすると、「男運の悪いかわいそうな女からの許可は信用ならない」と思っています。だから、母親からの許可はもらえていますが、自ら受け取ることを拒否しているのです。

(4)パワーがほしいから

抱きしめてほしい理由は、寂しいからだけではありません。

応援してほしいという理由もあります。

講演会などをすると、たまにお客さんから「ハグしてください」と言われることがあります。正直、僕はハグが苦手ですが、がんばりってやります。そうすると笑顔で「ありがとうございます!」と言われるのです。

抱きしめるということは、強制的に人と人とのパーソナルスペースを潰す行為。

アドラー心理学では、人間の悩みはほぼ「人間関係である」と言われています。そして、人間関係の悩みとは、「人から自分がどう思われているのか?」ということです。

この悩みがいろんな形に派生して、ひとりひとり「仕事をやめたい」「結婚できない」「お金がない」などに変わっていきますが、本質は「人からどう思われているか?」だけです。

それを踏まえたうえで、ハグというのは、強制的に他人とのパーソナルスペースを潰すことによって、人間関係の悩みを希薄にすることができるんだと思います。その結果、パワーが生まれるのでしょう。

(5)なんとなく

ここまでしっかり書いておきながら、「なんとなく抱きしめられたいと思う」という理由もあるのかな? と思いました。

次ページ:抱きしめて欲しいと思ったときにすべきこと

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