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毎月10万を投資。「はーたん」が落ちたコスメ沼 #コスメ垢の履歴書

ひらりさ

はーたんインタビュー【前編】はこちら

美容オタク女子ライターひらりささんが、Twitterの「コスメ垢」にインタビューする連載。今回取材したはーたんさん(@beauty_info_h)は、スキンケアの知識と探究心が尋常じゃない、20代男性。化粧品会社のマーケ職を経て、いまは自分で化粧品をつくるべく、大学院で勉強中なのだとか。後編は、はーたんさんのおすすめコスメをご紹介。

家賃並みに投資して、学んでます

――はーたんさんが最近ヘビロテしている鉄板アイテムってありますか?

ヘビロテしてしまうのは、やはりコスメデコルテのアイテムですね。いま一番好きなのは美白美容液の「ホワイトロジスト」です。コスメデコルテは、広告で「このアイテムにはこの成分が入っていて、こういう効果があるんです」としっかり説明しているところが好きなんです。「なんとなく幸せになれます!」ということを伝えているブランドはたくさんあるけど、こんなに真面目に効果の話をしているブランドはコスメデコルテくらい。

——今日はメイクポーチも持ってきてくださっているということなので、ほかにもおすすめアイテムをうかがっていいでしょうか?

はいはい。すべてを普段持ち歩いているわけではないんですが、定番アイテムを入れてきました。

・アルビオン エクサージュホワイト ホワイトリフレッシュ セラムミスト
・ジョーマローン ライム バジル & マンダリン コロン
・ニベア ディープモイスチャーリップ バニラ&マカダミアの香り
・コスメデコルテ ザ ルージュ RD452
・イプサ デザイニング フェイスカラーパレット 100PK

――どれもめっちゃ使い勝手がよさそう……! 特にこのイプサのパレット。

これはオンラインサロンでもめちゃくちゃおすすめしてます! このパレットひとつで、シェーディングと、ハイライト、チークとしても使えてしまうので、お直しにぴったりなんです。

――口紅の色がきりりとしているのも、素敵ですね。

いろんな色を持ってるんですが、最近は赤みのある色が好きです。口紅がしっかり赤いと、ほかの部分のメイクが薄くてもちゃんとして見えるのでラクなんですよね。普段使いではやはり赤が便利です。今日は持っていませんが、クラランスのコンフォート リップオイルもお気に入りです。ブラックベリーという色を愛用しています。

――ちなみに、1カ月に大体いくらくらいコスメに使っているんでしょうか……?

10万円は確実です。

――断言! もはや家賃レベルですね。女の私でも、さすがにそこまでコスメに投資したことはないです……。

家賃みたいなものです(笑)。この前も、ホワイトロジストの限定品が出たので2本まとめ買いしたし、口紅もいろいろ買ったし……。最近、アディクションもマイブームです。

――アイシャドウコンパクトの新作パッケージ、めちゃくちゃかわいかったですよね。

かわいいですよね〜。最近チークのパッケージが透明になったのもすごくよくて。今日のチークはアディクションです。チェルシーローズっていう色なんですけど。

――名前がすでにかわいい〜!

そうそう。名前がかわいいから好きなんですよ。それに、ブルーベース(※)の人間にやさしい色のアイテムが多くて、自分にとって使いやすいんです。そんなふうに各ブランドの新作をチェックしていると、ついつい10万円くらいいってしまいます(笑)。

※パーソナルカラー診断による分類のひとつ。静脈の青みの色影響が強く、青みがかった色のコスメやファッションが似合う人のこと

――でも、はーたんさんにとっては必要経費なのがわかりました!(笑)

いつか、自分のブランドを持つために

――お好きなブランドをうかがいましたが、苦手なブランドもありますか?

うーん、そうですね。「とにかく広告でがんがん売る!」って感じのブランドは好きじゃないです。サンプルをばらまくのも悪くはないんですが、クチコミサイトでレビューを見たときに、「これ全員モニターじゃない!?」みたいなブランドは、買うのを避けています。

――SNSマーケティングが盛り上がっているからこそ、PRとそうじゃないものの区別をつけることが求められてますよね……。コスメの情報収集はどうやってしていますか?

お店の店頭や、美容雑誌の公式Twitter、Instagramですかね。最近は、Instagramが一番早く情報を得られます。ブランドの新作発表会などに呼んでいただくこともありますが。

――ここ数年、コスメの売上はぐんぐん上がっていると聞きますよね。長年コスメを愛しているはーたんさんから見て、コスメ好きは増えていると感じますか?

最近ずっと言われてるのは「二極化」ですよね。昔は中価格帯のコスメの売上が大きかったんですが、いまはこれらの市場がどんどん小さくなっているんですよ。かわりにキャンメイクやセザンヌのようなプチプラ市場と、デパコス市場へと人がうつっている。高価格帯のほうに寄った人がいるぶん、売上が大きく見えるのかも知れないけど、コスメ好き人口はそこまで増えてないのでは……? と自分では思っています。

――なんだか、経済の授業を受けている気分になりました。勉強になります。ちなみに、はーたんさんのオンラインサロンには、どういう方々がいらっしゃるんですか?

コスメや美容が大好きな方ばかりですね。「これいいですよ」っておすすめしたものは、すぐ買いに行ってくれます。月1~2回くらいオフ会もしてるんですが、この間もみんなで一緒に百貨店にコスメを買いに行きました。

――楽しそう~! コスメ好き同士だと会話も弾みそうですね!

そうですね。リアルの友だちには、そこまでコスメ好きはいないので。それとサロンやnoteの情報発信に対して、「参考にしたら肌が改善しました」「褒められました」といった感想をいただけるのはうれしいです。

――ご自身のコスメブランドを立ち上げたいのも、やはり悩んでいる人たちをサポートしたい気持ちもあるわけですよね。

はい。自分と同じ悩みを持っている人はけっこういると思うんです。現在市販されているものは、どうしても一般大衆に向けてつくられているし、ロングセラーだと成分を変えるのも難しい。「これ気に入ってるけど、本当はこうだったらいいのにな」を実現するために、研究しています。近い将来には実現できるんじゃないかな。

――すっごく楽しみです。改めて、コスメ沼にハマって人生変わりましたか?

明らかに変わってますね。コスメがなかったら、進路変えてないですし、noteなどで記事を書いたりもしてないですし。レールを外れまくっていますね(笑)。でも楽しいし、とても気楽に生きています。コスメは、もはや身体の一部なんです。

――はーたんさんのお話を聞いて、コスメの世界の奥深さと、人生を狂わせる魅力を改めて知ることができました。たっぷりお話いただいて、ありがとうございました!

コスメ垢「はーたん」の履歴書

(取材・文:ひらりさ、構成:マイナビウーマン編集部)

※この記事は2018年09月28日に公開されたものです

ひらりさ

1989年生まれ、東京都出身。ライター・編集者。女性・お金・BLなどに関わるインタビュー記事やコラムを手掛けるほか、オタク女性4人によるサークル「劇団雌猫」のメンバーとしても活動。主な編著書に『浪費図鑑』(小学館)、『だから私はメイクする』(柏書房)など。

ブログ:It all depends on the liver.
Twitter:@sarirahira

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