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髪の伸びる速さは1カ月どのくらい? 髪が伸びるのが早い人の特徴

齊藤あき(美容師・毛髪診断士・美養研究家)

中田ボンベ@dcp

髪が伸びるのが早い人の特徴

上記でもお話ししましたが、髪には肌のターンオーバーと同じように、「毛周期」という髪が生えてから抜け落ちるまでの期間があります。

毛周期は約2~6年の成長期(髪が成長している期間)、2~3週間の退行期(髪の成長が止まる期間)、約2~3カ月の休止期(髪が抜け落ちて休んでいる期間)で構成されています。

この毛周期がきちんと整っていれば、髪の成長が促進され成長期も長くなります。しかし加齢や、ホルモンバンスの乱れ、食事や生活習慣の乱れなどによって毛周期が乱れると、髪の成長速度が遅くなり、休んでいる期間(休止期)が長くなります。

髪が早く伸びる人は、毛周期がきちんと整っているのが特徴なのです。そのためにも、以下の点に注意しましょう。

(1)髪の栄養源は血液! 血行を促進する

髪の栄養源は血液です。毛根にある毛母細胞が、血液から栄養や酸素を受け取ることで髪は作られます。しかし血流が悪いと、毛母細胞に栄養が届かず、髪の成長速度が遅くなります。

特に現代人はパソコンやスマホの影響で姿勢が悪くなり、呼吸が浅く血流も悪い人がとても多くいます。体を動かしたり温めたりして血流を促し、深呼吸で酸素を身体の隅々まで届けることが大切です。

頭皮も硬くなりやすいので、頭皮マッサージも行うようにしましょう。

参考記事はこちら▼

頭皮マッサージのやり方とコツをご紹介しています。

(2)睡眠をしっかり取る

髪は、体が休んでいる睡眠時間に成長が促進されます。日中は体を動かすために内臓に血液を多く送っているので、髪の毛は二の次になります。

しかし、夜に睡眠をしっかり取ることで成長ホルモンが多く分泌され、髪の成長も促進されるのです。ですから、質のよい睡眠は大切です。

睡眠前に、お風呂でゆっくり温まったり、軽くストレッチをしたりすると、睡眠の質も高まり髪にもよい影響を与えます。

参考記事はこちら▼

寝る前にできる簡単なストレッチを5つご紹介します。

(3)ストレスをためないようにする

ストレスを受けることで自律神経が乱れ、血流が悪くなったり、ホルモンバランスが乱れます。これが髪の成長に悪影響を与えてしまい、毛周期が乱れやすくなります。ストレスを受けると抜け毛が増えやすいといわれるのもこのためです。

オンとオフの切り替えができてない人も多いので、夜など仕事をしていない時間に少しでも自分の時間を作ったり、リラックスする時間を作りましょう。趣味や運動もストレス解消になるのでオススメです。

(4)偏らない食事など栄養バランスを整える

私たちが普段口にしているものが血となり、その血から髪が作られています。ですから、偏った食事やダイエットなどは栄養不足を招き、髪がきちんと育たなくなります。

良質なたんぱく質を中心に、ビタミンやミネラルなどをバランスよく取りましょう。特に女性はミネラルが不足しがちです。海藻類を毎日取るようにしましょう。

また、腸内環境が悪いとどんなに栄養を取っても吸収されませんので、腸内環境を整える発酵食品も取るようにするといいですね。

▶次のページでは、髪の毛の寿命について解説します。

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