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薄毛に悩む女性が急増! 美髪を取り戻す「頭皮マッサージ」のやり方

池田園子

齊藤あき(美容師・毛髪診断士・美養研究家)

長年一般的だった「薄毛=中高年男性のもの」といったイメージ。でも、近年は薄毛に悩む女性も少なくありません。一体なぜ薄毛が進行してしまうの? 薄毛を解消するにはどうすればいいの? そんなお悩みを解決するカギになる頭皮ケアを知りたい! そこで今回は「美髪を取り戻す頭皮マッサージ」を、毛髪診断士の齊藤あき先生に伺いました。

 そもそも、薄毛になってしまうのには、どのような原因があるのでしょうか。

「生活習慣の乱れやストレス、日ごろの頭皮ケアがきちんとできていないことなどが考えられます」

1本の髪の毛が成長しはじめてから抜け落ちるまでの周期を「ヘアサイクル」(平均2〜6年で人により異なる)といいます。ヘアサイクルには成長期・退行期・休止期の3つの期間があり、大半は髪が伸びる成長期です。

「しかし、先ほどお伝えした薄毛を引き起こす原因が重なると、成長期は短くなり、休止期は長くなり……と周期が乱れてしまうのです。結果、抜け毛が多くなり、薄毛になってしまいます」と齊藤先生。

このほかにも、血流の悪さも薄毛と関係しているといいます。確かに血行不良で悩む女性は少なくありませんが、どのような仕組みがあるのでしょうか。

「頭皮の血流がよくなるのは、臓器が休息している就寝時だけです。そのため睡眠不足になると、頭皮に血液が行き渡りづらくなり、結果的に頭皮の血流が悪くなってしまうのです」

さらに、近年よく耳にする「女性のオス化」現象も、薄毛と大きく関係していると齊藤先生は指摘します。

「男性並にバリバリ働く女性が近年増えています。忙しくて就寝時間が遅くなったり、食事が不規則になったりして、ストレスを抱えてしまうと、体は攻撃態勢になります。“戦うホルモン”である男性ホルモンの割合が増え、いわゆる“オス化”現象が起こるのです」

齊藤先生によると、男性ホルモンは「髪の毛を薄くするホルモンで、皮脂分泌量や角質を増やしたり、髪の毛を薄くしたりする」働きがあるのだそう。できる限りストレスを減らした暮らしをすることが大事です。

最後に、薄毛を防ぐための、頭皮の血流をよくするマッサージ方法を教えてもらいました。

「頭のなかで、唯一筋肉のない部分は頭頂部で、帽状腱膜という筋膜でできています。血液は筋肉が収縮することで流れていきます。つまり、筋肉のないパーツ=血流がよくない、ということ。そのため、帽状腱膜のように筋肉のない部分は意識的にほぐして、やわらかくしてあげることが必要なのです」

方法は簡単。シャンプーをしているときや湯船に浸かっているとき、テレビを見ている暇なときなどに気軽に取り組めます。順番は問いませんが、すべて10〜20回を目安にやるのがオススメだとか。

1.側頭部に両手の指をしっかり当てて、頭頂部の頭皮をぐっと上に寄せるようなイメージで、上下運動を行います。

2.耳近くの生え際に両手の指をしっかり当てて、頭の中央部まで血流をアップさせるイメージで引き上げます。リフトアップにもつながり、顔のたるみ防止効果も期待できます。

3.頭皮に両手の指をしっかり当てて、頭皮を円を描くようなイメージで動かします。指は動かさないのがポイントです。

改まって時間を確保しなくても、スキマ時間に気軽に取り組める頭皮マッサージを習慣化してみてくださいね!

(池田園子)

※この記事は2015年09月30日に公開されたものです

池田園子

ライター/編集者。Webニュースメディア、企業のオウンドメディアを中心に執筆・編集を行う。ジャンルはIT、エンタメ、マーケティング、企業・人物取材など。著書に『フリーランスで食っていきたい!』『今からはじめるNAVERまとめ』(奥田園子名義)がある。好きなものは読書、ヨガ、気の合う人とおいしいごはんを食べに行くこと。

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齊藤あき(美容師・毛髪診断士・美養研究家)

美容師。毛髪診断士認定講師。日本アロマ環境協会アロマセラピスト。日本エステティック協会正会員。某大手化粧品会社で経験を積んだ後、2008年美肌・美髪専門店スキンケアサロン・ティナロッサ(http://tinarossa.com/)を開業。東洋医学やアロマテラピーなどの豊富な知識を取り入れ延べ3万人以上もの施術やアドバイスを行う。豊富な知識と優れた審美眼を持ち、どんな肌や髪でも輝くようになれる美肌・美髪作りのスペシャリストとして活躍中。

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