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上昇志向が強い人の特徴5つ! 上昇志向がないときの対処法

笹氣健治(心理カウンセラー)

上昇志向を高めるには?

上昇志向が強いことのメリット

「権力」「出世」を目指すという動機の是非はともかく、自分をレベルアップする努力は、その人の未来の可能性を広げることに確実につながります。そういう人が世の中に増えることで、社会が元気になって経済が活性化し、新しいビジネスも生まれます。もしみんなが成長努力をしない社会になったらどうなるか想像してみると、やはり上昇志向を持つ人が多くなることは社会が発展していく上では必要だと言えるでしょう。

そもそも自分をレベルアップすることは、「権力」「出世」なんかよりも、多くの満足感を自分にもたらします。さまざまな苦労もあれば、うまくいかないこともたくさんあるかもしれませんが、苦労や困難があるからこそ、それを乗り越えたときの達成感は格別なものとなり、成し遂げた自分自身を誇らしく思えるようになるはずです。その充実感は、失敗を恐れて何もチャレンジしない人は決して得ることができない喜びになるのです。

上昇志向を高める3つの方法

上昇志向は人間なら本来、誰もが持っているものです。それが今は弱まっているだけであり、自分の中で上昇志向を抑え込んでいる心理的ブロックを取り去ることで、再び強めることができます。上昇志向を持てる自分に変わるために役立つ3つのステップをご紹介しましょう。

ステップ1 メリット・デメリット分析をする

上昇志向が弱い人は、上昇志向を持つことにどこか抵抗を感じています。まずはその抵抗の正体を知ることが必要です。そのために、上昇志向を持つことのメリット・デメリット、上昇志向を持たないことのメリット・デメリットを自己分析してみてください。おそらく、多くの人は次のような結果になると思います。

<上昇志向を持つメリット>
・自分が成長できる
・他人から認められる
・活躍の幅が広がる

<上昇志向を持つデメリット>
・つらい努力を続ける必要がある
・ライバルとの競争が生じる
・失敗や挫折がある

<上昇志向を持たないメリット>
・誰とも争わなくて済む
・苦労しなくて済む
・失敗しなくて済む

<上昇志向を持たないデメリット>
・自分が成長しない
・評価がいつまでも上がらない
・周囲からの信頼や期待が得られなくなる

ここからわかるのは、上昇志向を持つことにはデメリットがあり、上昇志向を持たないことにメリットがある、ということです。だからこそ、なかなか上昇志向を持てないのです。このことに気づくことが重要です。

ステップ2 危機感を持つ

一方で、上昇志向を持たないデメリットがあることにも気づけたと思います。次は、そのデメリットによって今後の自分の人生がどうなるかを想像してみましょう。いつまでも成長できない、評価も上がらない、まわりから信頼が得られず期待もされない。そうなった先に、どんな未来、どんな老後が待っているでしょうか? そうやって今後のことを考えると、今のまま安穏としていてはいけないという危機感が湧いてくるでしょう。すると、自分を変えなきゃという意識も強くなっていくはずです。

ステップ3 結果よりもプロセスを意識する

2つのステップに取り組んでみて、自分も何かがんばってみようと少しでも思えてきたら、次は行動に移す番です。自分をレベルアップさせるものを何でもいいので、とにかくひとつ始めましょう。外国語を習う、ビジネス関係の雑誌や本を読む、何かの資格を取る、といったように、思いついたことをはじめてみてください。何をやっていいかわからないという人は、身近にいる上昇志向の強い人がやっているのと同じことをやってみたり、その人に何をやればいいかアドバイスもらうといいでしょう。

なお、行動する際に重要なことは、結果よりもプロセスを意識することです。たとえば外国語を覚えようという場合、検定試験でいい点を取れるかどうかという結果ではなく、毎日何時間どんな勉強をするかといったプロセスに注意を向けましょう。結果を考えてしまうと、失敗したらどうしようと不安になったり、早く結果を出さなきゃといった焦りが生じます。大事なのは、その結果を得るために何をしたか、です。

行動をはじめると、上昇志向のスイッチが入ります。そして、少しずつ自分がレベルアップしている実感が得られてくると、受け身で退屈だった毎日が、徐々にやりがいを感じられるようになって楽しく変わっていくはずです。

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