「人生を楽しもう」とよくいいますが、これって簡単なようで、案外難しいですよね。なんとなく物足りなさを感じたり、将来が不安になったり、明日の約束が急に面倒になったり。日々、正体不明のモヤモヤに支配されることがあるという女性も多いはず。そこで今回は、人生を楽しんでいる女性たちの意見に耳を傾け、彼女たちが実践する習慣や、人生を楽しむちょっとしたコツを探ってみましょう。
■「人生が楽しくない」と感じる理由とは?
もし「人生が楽しくない」と感じているなら、まずはその理由をはっきりさせるのが「人生を楽しむ」ための最初のステージ。みなさんも心を落ち着けて、自分の人生と向き合ってみませんか?
◇人生を楽しんでいる女性はどれくらい?
Q.あなたは「人生を楽しむ」ことを実践できていますか?
できている(53.7%)
できていない(46.3%)
※有効回答数382件
人生を楽しんでいる女性と、楽しんでいない女性が、およそ半々という結果になりました。意外と多くの女性が、自分の人生に不満を持っているようです。それはなぜなのでしょうか?
◇人生を楽しめない理由
☆仕事が忙しい
・「仕事に追われて、プライベートが楽しめていない」(31歳/学校・教育関連/営業職)
・「仕事が忙しくて家と職場の往復になっている」(33歳/小売店/販売職・サービス系)
☆結婚できない
・「恋愛がうまくいかない。そろそろ結婚適齢期なのに結婚できない」(28歳/医療・福祉/専門職)
・「結婚して子どもを産んで自分の家庭を作って楽しい人生にしたい」(27歳/食品・飲料/事務系専門職)
☆他人を気にしてしまう
・「悩みが次から次にわき、隣の芝が青く見えて仕方がない」(29歳/医療・福祉/専門職)
・「人からどう見られているかなど、まわりのことばかり気にしてしまって自分自身の人生を楽しむことができていない」(34歳/情報・IT/事務系専門職)
☆やりたいことを達成していない
・「やりたいことをまだやりきれてないから」(25歳/医療・福祉/専門職)
・「自分のやりたいことがたくさんあるから」(29歳/学校・教育関連/その他)
☆自分には欠けているものがあると感じる
・「趣味がほぼない。興味があっても続かない。何かしようと思うけど、お金のことを考えてしまって行動に移せない」(34歳/その他/その他)
・「時間、金銭、心に余裕やゆとりがまったくないため」(31歳/その他/販売職・サービス系)
特に多かったのが、「仕事に追われて何もできない」という嘆きの声。仕事にやりがいを感じることもあるけれど、仕事ばかりに時間をとられてしまうと「何のために生きているの?」という思いが強くなってしまうようです。また、人生の大きな転換期となる結婚や出産も気になる様子。「女性として生まれてきたからには子どもがほしい」という思いや、まわりがどんどん結婚していく焦りといった意見が多く見られました。そして気になったのが、やりたいことができない、時間がない、お金がない、友だちがいないなど、「~がない」という否定的なワード。自己肯定感の低さが、「人生を楽しめていない」という思いにつながっているのかもしれません。
■人生を楽しむ方法って?
一方で、人生を十分に楽しんでいる女性だってたくさんいるんです! 「人生を楽しめていない」と感じている人だって、人生を楽しむ方向に転換するのは今からでも遅くはないはず。人生の楽しみ方を知って、「私には~がない」という気持ちとさよならしましょう。「人生を楽しめている」と回答した女性のみなさんに、人生を楽しむための習慣や考え方について聞いてみました。
◇人生を楽しむための習慣とは?
☆実現可能な目標や計画を立てる
・「すぐに達成できるような、小さな目標をこまめに立て、達成感を得るようにしている」(34歳/生保・損保/専門職)
・「その年ごとに、やりたいことや達成したいことの目標を立て、あとはそれを実践!」(26歳/その他/その他)
☆笑顔や前向きな姿勢を心掛ける
・「いつも笑顔! ポジティブ! 後悔しない!」(29歳/その他/営業職)
・「鏡を見たら笑顔を作って、常に笑顔を忘れない」(31歳/学校・教育関連/販売職・サービス系)
☆趣味を楽しむ
・「大好きな趣味に没頭することでストレス発散」(27歳/その他/事務系専門職)
・「自分の趣味の時間を作ること、ひとりの時間を楽しむこと」(30歳/情報・IT/営業職)
☆外に出かける
・「次の日、仕事があろうが、なかろうが、遊びに誘われたら出かける!」(28歳/商社・卸/営業職)
・「毎週末、誰かと外へ出て気分転換をしている」(23歳/商社・卸/その他)
☆やりたいことにチャレンジ
・「やりたいと思ったことはすぐに行動。後回しにしない!」(29歳/学校・教育関連/専門職)
・「後先考えない。とりあえず自分がやりたいと思ったことをやる」(24歳/建築・土木/営業職)
ほかにも、参考にしたい習慣がたくさん! 特に目を引いたのは、「笑顔」「ポジティブ」「やりたいことや好きなことをする」というワードです。多くの女性が仕事の忙しさに頭を抱えていますが、それでも笑顔や前向きな姿勢を心掛けていることがわかりました。いつも笑顔でいるためには、オンオフの切り替えも大事なようですよ。また、お出かけやスポーツ、チャレンジ精神を忘れないなど、アクティブに動くことも大切。いろいろと試行錯誤しながら、自分に合った方法を見つけたいですね。とはいえ、いきなり行動を変えるのは、なかなか難しいもの。まずは、人生を楽しむためのマインドセットから始めてみましょう。
◇人生を楽しむための考え方は?
☆人生は楽しんだもん勝ち
・「人生は一度きり。楽しまないともったいない」(26歳/金融・証券/営業職)
・「人生はギャグ。オチがあってこそ楽しい。それがいいことでも、そうでなくても、笑い話にして気持ちを吹き飛ばして切り替える」(27歳/小売店/販売職・サービス系)
☆自分を信じて、自分を愛する
・「自分を信じる、自分の気持ちに嘘をつかない」(30歳/その他/販売職・サービス系)
・「自分の人生は自分のもの。誰にも束縛されず、自由に生きる」(25歳/建築・土木/技術職)
☆ポジティブにいつも笑顔で
・「何事も笑顔で楽しく過ごすこと、今を大切にすること」(33歳/医療・福祉/専門職)
・「ポジティブシンキング。反省はしてもいいが、くよくよ後ろ向きに考えても進めない」(27歳/医療・福祉/専門職)
人生を楽しんでいる多くの女性が、目の前のことを何でも楽しもうとしているのが印象的でした。また、「人の目を気にしない。人は人。自分は自分」(33歳/医療・福祉/専門職)というように、他人との比較をしたり気にしすぎたりすることはNG。なんだかんだで、あっという間に過ぎていってしまう人生だからこそ、くよくよせずに明日を迎えることが、人生を楽しむポイントのようです。
■人生を楽しむためには、自分を見つめることが必要
趣味や好きなこと、ちょっとしたお出かけなど、人生を楽しむ女性は多方面にアンテナを広げていることがわかりました。また、嫌なことがあるとどうしても悲観的になりがちですが、常に笑顔を忘れずにいようと心掛けている女性も多いようです。そして何より大切なのは、自分に目を向けてあげること。心や体が発するちょっとした声を聞き逃さないことが、人生を楽しむための秘訣なのかもしれません。
(真貝まどか)
※画像はイメージです
※マイナビウーマン調べ
調査日時:2018年3月19日~3月20日
調査人数:382人(22~34歳の未婚女性)