お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

嫌いな上司とうまく付き合う4つの方法

小野勝弘(キャリアコンサルタント)

嫌いな上司と付き合うポイント4つ

嫌いな上司ともなんとかうまくやっていかなければならないのが会社というもの。しかし、上司の人格は変えることはできません。人事異動などで上司が変わるといった物理的な環境変化はあり得ますが、上司の行動や気持ちを変えさせるための簡単な方法は、今のところないといってもいいでしょう。そう考えると、自分が変わるほかはありません。これを念頭に置いた上で、嫌いな上司とうまくやっていく方法を紹介します。

嫌いな上司とうまく付き合うポイント1 結論から言うように心がける

話をする際、理由から話をしていたりする場合が多いと感じることがあります。たとえば、仕事がうまくいかないという報告で「××の件なのですが、△△で……」という感じで、理由から先に話すパターンです。このパターンをやめ、結論から話すことを徹底してみましょう。

これらを実践する方法として「PREP法」というものがあります。これはPoint(主張)、Reason(理由)、Example(具体例)、Point(主張)という構成で言いたいことをまとめる方式です。先ほどの仕事がうまくいかない報告の場合は、

P:××の件がうまくいかないので助けてほしい
R:現状△△になってしまっている
E:具体的にはこうなっている
P:それなので××の件について力を貸してほしい

という感じになります。この方法で伝えると、少なくとも相手に結論は伝わりり、言いたいことが伝わらないという不満は少なくなることが期待できます。

嫌いな上司とうまく付き合うポイント2 自分の大事なものを知る

その上司のことがなぜ嫌いなのかを考えた場合、上司の行動ばかりが目について、なぜその行動が目につくのかまで考えることは少ないのではないでしょうか。たとえば、公平感をとても大事にしている人が、曖昧で主観的な評価をする上司に出会った場合、その上司のことを嫌いになってしまいます。しかし、本当は自分が公平感を大事にしているために、上司の行動が不公平に見え、結果的に嫌いになるわけです。

では、自分の大切にしているものを知るにはどうしたらいいでしょうか。それは、嫌いと思ったことを深く考察するしかありません。なぜその上司にされたときにイライラするのか、なぜその上司以外にはイライラしないのか、というような自問自答を繰り返していくのです。

ただ、ひとりで悩んでいても答えが出なかったり、メンタルがやられてしまうということもあります。そういうときは、キャリアコンサルタントに相談するというのもひとつの手段です。人に話すことですっきりする部分や、具体化する部分も多くあります。また、まったく知らない人だからこそ素の自分を見てもらえるという面もあります。

嫌いな上司とうまく付き合うポイント3 上司を知りポジティブに解釈する

上司はどういう人なのかを考えることで、自分のキャパシティを増加させるということです。たとえば、常にせっかちで話を聞かない嫌いな上司がいた場合、どういう行動がせっかちに見えて苦手に思えるのかを考えてみます。

話の途中ですぐ結論を求めてくるから、早口すぎて会話にならない、話し終わっていないのに問題を決めつけるなど、状況次第でいろいろと思いつくはずです。そこで忘れてはならないのは、その行動自体に良い悪いはないということです。話の途中で結論を求めるのは、少ない時間で多くの問題に取り組もうとしている、時間を大切に思っている証拠かもしれません。早口すぎて会話にならないのは、伝えたいことがあふれているからかもしれません。話が終わっていないのに問題を決めつけるのは、いち早く問題を解決して楽にしてあげたいと考えているからかもしれません。

好き嫌いという判断は、どんな行為にも紐付けられるもの。だからこそ、その行為の裏側にはどういう思いがあるのかポジティブに捉え直してみるというのもひとつの手段です。

嫌いな上司とうまく付き合うポイント4 逃げる

これは、うまく付き合うという点ではNGかもしれません。しかし、自らを守るという意味では、常に念頭に置いておきたい付き合い方です。たとえば、暴力を振るう人やハラスメントを毎日受けているなどの場合、相手の理解や自分に向き合うという方法で絶対に解決できません。もし、傷害事件やハラスメントで立件したとしても、自分の傷は癒えることはないでしょう。

これまでの3つのポイントについては視点の問題でしたが、この「逃げる」を選ぶケースは視点の問題ではなく、暴力という形で肉体的にダメージを負ったり、性別や出身など自分ではどうしようもない部分を攻められている場合が多いと思われます。残念ながらそういう場合は、逃げることを選択肢から決して外さないでください。

次ページ:自分の気持ちを変えていくことから始めよう

SHARE