大人の女性らしい装いで! 結婚式の服装マナー
友人や親族の結婚式に招かれ、どんな服装で参加すればいいのか、悩むことはありませんか? 結婚式というおめでたい場に招待いただくのですから、大人の女性として最低限のマナーは事前に知っておきたいものですよね。今回は、結婚式に招待された際のおさえるべきポイントとともに、ふさわしい服装について、マナーコンサルタントの西出ひろ子さんに教えていただきました。
結婚式に招待された際におさえるべきポイント
結婚式に招待されたら
大前提として、招待してくださった側に恥をかかせないよう、女性として『上品』であることは鉄則です。表情、態度、挨拶、言葉づかい、服装などの全てにおいて、品の良さを出しましょう。
心から祝う気持ちを持つ
参加者として気をつけるべきことは、何よりも、新郎新婦のご結婚を心から嬉しく祝う気持ちを持つことです。「お付き合いだから」、「招待されたから」というような表面的、形式的な気持ちは持たないように。マナーとは「相手の立場に立つこと」。貴女が招待をする側の立場に立てば、心から喜び祝ってくれる方々にお越しいただきたいですよね。
慶びとお祝いの気持ちを表現する
結婚式は参列者もその場を華やかに盛り上げる役割を担っています。新婦よりも目立ってはいけませんが、会場を幸せで満たす一人として、服装やアクセサリー、髪型などでもお祝いの気持ちを表現するのです。
招待状の返信はなるべく早目に
招待側は席次やお料理、引き出物などを決める関係で、どの人が参加くださるのかを把握してから、当日の具体的な準備をしていきます。招待する側の立場にたてば、なるべく早く参加者を確定させて、その人数で準備を進めたいですよね。もし、スケジュールがはっきりとわかりかねる場合は、その旨を招待くださった側に相談をします。参加する方向で進めておくのか、そうしないのかなどのコミュニケーションをとりましょう。遅くても指定の期限までには返信を。
祝儀袋の種類と書き方・渡し方
結婚祝いの際の祝儀袋は、結び切りの水引を選びます。どんなに見た目がお洒落な祝儀袋であっても、蝶結びの水引は絶対に選んではいけません。蝶結びの水引は、すぐにほどけて何度でも結びなおせるからです。これを結婚がほどけて何度も結婚するという意味にとられてしまうため、絶対にNGなのです。結び切りの水引は、固くほどけないという意味を持ちますので、結婚式のときはこちらの水引を選ぶようにしましょう。
お札の入れ方と表書き
お札は新券を入れましょう。新たな人生をスタートさせる新郎新婦に対しては、お祝い金も新札で贈ります。相手への気持ちを形で表すことがマナーですから、汚れていたり、しわしわのお札だったりしてはお祝いの気持ちが伝わりません。また、お札の表を祝儀袋の表側になるように、かつ、肖像は上になるようにして入れます。表書きは、黒い墨か筆ペンで、相手にわかりやすい楷書で書きましょう。
祝儀袋は、ふくさに入れて持参
祝儀袋は、必ず「ふくさ」に入れて持参しましょう。風呂敷を小さくしたもともとのふくさに包んでも良いですが、近年は台付きふくさ(台がついているので、折り目がつかない)や、簡易なはさみふくさ、差し込みふくさなどもあります。受付の前で、ふくさから祝儀袋を取り出して渡します。
披露宴中は会場を盛り上げる
披露宴中は大きな拍手で会場を盛り上げましょう。また、同じテーブルの人たちと感じよく話をするのも招待客のマナー。同じテーブルの人同士が初対面でも仲良くしてくれていると、新郎新婦は喜びます。その際に新郎新婦の過去のマイナスな話はしないように注意してください。新郎と新婦を褒めたたえることに徹しましょう。
いい表情と態度をキープ
お祝いの席ですから、表情は笑顔を心掛けましょう。もちろん、感動で涙するときは笑顔でなくてもOK。涙したときのためにハンカチは必ず手元に置いておきましょう。