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出世したくない人が急増? その理由と昇進を回避するコツ

瀧本博史

三浦一紀

昇進の打診をスムーズに回避する方法

いろいろ考えた結果、自分は出世を選ばず現状のまま仕事を続けていきたい。そういう考えに至った場合でも、会社から昇進を打診されることがあります。そのとき、なるべく穏便に回避するにはどうしたらいいのでしょうか。

「自分にはまだやるべきことがある」と伝える

「今まで働いてきて、日々一所懸命改善に努めてきたが、まだまだ今の現場には自分が改善しなければならないことがこれだけ残っている。だから出世をして他人の面倒を見るという余裕はまだない」ということをアピールしてみましょう。目の前のことに一所懸命という姿勢を貫くことは、出世に必要とされる「仕事の幅」が広げられないことへのアピールへとつなげることができます。

「ほかの人のほうが向いている」と伝える

「自分にはそんな器はなく、適任者はほかにいるのではないでしょうか?」というアピールです。自分が今までやってきた仕事への自己評価の低い人は、他人の成果と能力に関しても適正な把握と判断が苦手だと評価される可能性があります。たとえ出世して部下をもったとしても、部下の成果に対して適正な評価ができない人なら、部下が納得できる査定もできないという可能性があるので、それらは不満のもとへとつながります。このことから人間関係がギクシャクし、そういった状態を招きたくないから自分は出世する必要がないということをアピールできます。

「今の状態が自分に合っている」と伝える

「仕事もプライベートも充実している今の状態を壊したくない」というアピールです。仕事が充実しているのはプライベートが充実しているから、それが働く目的になっているという意味合いもあります。ほかには、指示を受けたことを一所懸命やるという自分の姿勢がもっとも自分らしいという意思を伝えることも効果的です。ストレスチェック制度が法律により義務化された現在では、仕事にだけ力を注ぐことよりも、ワークライフバランスの充実のほうが重要視されつつあります。これは、自分が望む人生を実現していくためには「仕事だけがその手段ではない」という考え方も含まれるからです。このことから、出世をして常に「会社のためになる新しい何か」を仕事以外の時間にも考える必要性は、仕事とプライベートをはっきりと分けたい自分の生き方には合わないと宣言できる場合があります。

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