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会社にお中元が届いたらどうする? お返しの基本マナー

松本繁美(マナーアドバイザー)

おぜきめぐみ

お中元をいただいた際のマナーの基本

お中元をいただいてお返しをする際、また、お礼状を送る際はどんなことに気を付けたらいいのでしょうか。

お中元はいつまでに返すべき?

いただいてすぐにお返しするのも品のないことです。お礼状はすぐにお送りすべきですが、お返しは少し時間をあけて贈るのがよいでしょう。そのため、お中元(関東では「7月初旬から7月15日頃まで)ではなく、それ以降の「暑中お見舞い」(8月6日まで)、あるいは「残暑見舞い」(8月7日から8月中)として贈ってもよいでしょう。目上の人にお返しする場合は、「暑中御伺」「残暑御伺」にすると感じが良いですね。

のしの選び方

のし

贈り方として、手渡しの場合は外のし、宅配便などで送る場合は内のしにします。デパートなどでは外のしを選んでもさらに上から包装して送ってくれます。しかしエコを唱える世の中、簡易包装が推奨されている中で、あまりに余計な紙を使うのも考えどころですよね。

水引

水引は紅白の5本の蝶結びの物をつけますが、最近ではほとんどが印刷。水引のプリントだけでなく、季節のきれいな絵ののし紙も見かけます。お店あるいはデパートで既に印刷の物が用意されていますので、品物に合わせて選んでもらえばよいでしょう。

名前の書き方

個人名で贈る場合はフルネームで「○○(名字)△△(名前)」というように書きます。連名で贈る場合は右側が目上、左側に目下の名前を。連名は3名までで、それ以上になる場合は代表者名を中央に、「他(外)一同」を左下にやや小さく書きます。会社名を入れる場合は名前の右側上部に小さく書きましょう。

礼状の書き方

お中元をいただいたら、お返しする・しないは別として、まずはお礼状を書きましょう。封書でなく、はがきでも大丈夫。また、Thank You Cardでもいいかもしれません。お礼状は無事届いたことを知らせる役割もあるので大切です。

(例文)

拝啓

日に日に厚さが厳しくなってまいりました。○○様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

この度は(注1)素晴らしいお品をいただきまして、誠にありがとうございました。

早速、○○課全員で休み時間に頂戴しました。とても美味しく、皆の顔がほころんでおりました。

まだまだ、暑い日が続きます。(注2)くれぐれもご自愛ください。

取り急ぎ、書中にて御礼申し上げます。
敬具

注1:「素晴らしいお品」部分を具体的に書いてもよい。例えば「見事な桃を」など。
注2:「最後になりましたが、貴社のご発展と皆様のご健勝をお祈り申し上げます。」などとしてもよい。

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