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円満に辞めたい。専門家が教える「退職理由の伝え方と例」

佐野昭子

おぜきめぐみ

「退職するとき、本音を伝えたら嫌な思いをした」、なんて人もいるのではないでしょうか。退職理由は本当のことを伝えるべきなのか悩むところ。そこで、円満退職をするための理由や気をつけるべきポイントについて、ホスピタリティエバンジェリストの佐野昭子さんに教えてもらいました。

そもそも退職理由に嘘はダメ

社会における人間関係は広いようで狭いもの。退職後にどこかでバッタリ元の会社の人に会う、退職後に自分の噂話が勝手に流れていく、などはよく聞く話です。前提として、人と人との会話において、嘘はないほうが望ましいですね。また、自分自身の人生においても、嘘をつくという不必要な「負の遺産」を残さないようにしましょう。

しかしながら、退職を申し出る場面はさまざま。退職後に転職する場合やそうでない場合もあり、上司や職場の仲間との関係性のよし悪しもあることから、ケースバイケースだと思います。基本は嘘にならないよう、論理的に話をしましょう。そうすれば罪の意識を必要以上に感じる必要もありません。

退職をする場合には、現職の仕事内容や職場環境、人間関係などに対する不満などのマイナスの退職理由。そして、今後に向けたプラスの退職理由があります。その大半は、マイナスの理由が発生した後、自己を肯定化するためにプラスの理由が後から付加されます。

このように、自分の中には多くの退職理由が存在しているはず。もし、多くの理由がそろっていない人は、そのときの自分自身とじっくり対話をして、紡ぎ出すことをおすすめします。その上で、伝える相手とその時点での関係性を考慮し、どの理由を伝えるかを選んでみてはいかがでしょうか?

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