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専門家 出会い

対人関係が苦手! 心理学で対人関係のストレスと向き合うコツ

小日向るり子

「人見知りしてしまう」「他人に合わせるのが苦手」など、対人関係に対して苦手意識を持つ女性は少なくないはず。でも、対人関係をうまく築けないのはなぜ……? 今回は、心理カウンセラーの小日向るり子さんに「対人関係にストレスを感じる理由」や「対人関係を上手に築くコツ」について教えてもらいました。

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■あなただけじゃない! 対人関係が苦手な人の本音とは?

対人関係を苦手に思っているのはきっとあなただけではないはず。他人と関わらなければ生きていけない世の中だからこそ、多くの人がその課程で悩み、もがいているのでしょう。まずは、20〜30代の働く女性394人を対象に「人間関係に対する本音」を聞いてみました。

◇対人関係が苦手な人の割合は?

pexels-photo-362749実際に対人関係を苦手としている人はどれくらい? そこで、こんな質問をしてみました。

Q.対人関係に苦手意識はありますか?

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ある(67.3%)
ない(32.7%)
(※)有効回答数394件

およそ7割近くの女性は、対人関係が苦手だと感じているようです。コミュニケーションが好きではなかったり、自信がなかったり……。苦手意識を持っているのが自分だけではない、と知るだけでも安心できますよね。

◇何が苦手? 働く女性の対人関係の悩み3選

pexels-photo-90800対人関係が苦手だと答えた67.3%の女性は、具体的にどんなことに悩んでいるの? その本心を打ち明けてもらいました。

☆(1)人見知り

・「人見知りなので、どう話していいかわからなくなり挙動不審になってしまう」(33歳/学校・教育関連/その他)

・「人見知りが激しいので、相手の目を見て話すのが苦手」(28歳/その他/その他)

☆(2)初対面でうまく話せない

・「初対面で何を話したらいいのかわからない。ある程度仲良くなっても、どの程度まで踏み込んでいいのか悩む」(24歳/その他/その他)

・「初対面の人と話していて盛り上がらないとき、どうしていいかわからなくなる」(26歳/医療・福祉/専門職)

☆(3)相手にどう思われているかが気になる

・「相手にどう思われるかを考えすぎて疲れる」(33歳/医療・福祉/専門職)

・「人が自分のことをどう思っているか、めっちゃ気にしてしまう」(22歳/小売店/販売職・サービス系)

対人関係は、相手の存在があってこそ成り立つもの。それゆえ、相手の受け止め方や本心が気になり、苦手意識につながってしまうのかもしれません。人見知りや初対面の相手との関わり方に一度は悩んだことがある、という人もきっと多いでしょう。

◇対人関係にストレスを感じる理由って?

pexels-photo-27411多くの女性が苦手に感じている対人関係。これにより、多くのストレスを感じることもあるでしょう。でも、なぜ対人関係はストレスになるの? 心理カウンセラーの小日向るり子さんに解説をしてもらいました。

「摩擦熱」という言葉を、理科の授業で習った記憶はありませんか? 摩擦熱とは、運動している物質同士が触れ合ったときに、運動エネルギーの一部が失われることや、空気抵抗によって発せられる熱のことです。

対人関係も同じ。「人」と「人」という動体ですから触れ合うことによってなんらかの熱が発せられるのは当然です。これを対人関係においては摩擦熱と言わず、対人ストレスと呼んでいるだけなのです。

人の心を摩擦熱で考えてみるとわかりやすいですが、心に凹凸がなくフラットな者同士が触れ合ってもほとんど摩擦熱は生じませんよね。熱が生じないということは、ノンストレスな状態。また、凸の心に凹の心が触れ合うと、ホールディングされて居心地がいいはずです。これは両者の相性がとてもいいということ。

しかし、フラットな状態の心に凸凹の心が触れ合うと、フラットなほうはゴツゴツして居心地が悪い印象を受けます。さらに、凸凹が多い者同士はあたるとかなり痛いですし、通り過ぎる際の摩擦が大きくなります。ひどいときにはその熱によってヤケドをし、後々まで痛みが残る場合も。このヤケドが対人関係においては「トラウマ」と呼ばれます。つまり、自分自身や関わる相手の心にトゲがあったり、凸凹していたりする状態(=不安定な状態)では、対人関係でストレスを感じやすい状態なのです。

■心理学で解決! 対人関係を良好に保つ方法

摩擦を上手に減らし、良好な対人関係を築くには、どんな対処が有効なの? 小日向さんのアドバイスから、その方法を探っていきましょう。

◇対人関係がうまくいかない人の特徴って?

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そもそも対人関係がうまくいかない人には、性格や言動の共通点があるの? ここでは、そんな人の特徴について教えてもらいました。

前述しましたが、心の凹凸が激しい人は他人と摩擦を起こしやすいです。言いかえると「精神のアップダウンが激しい状態」です。怒りっぽくてイライラしている人の心が凸だとすると、沈みがちでネガティブな人の心は凹。そのような人とは一緒にいるだけで疲れてしまいますので、人は寄り付きません。

また、頑固な人も対人関係で摩擦熱が起きやすいと言えるでしょう。頑固=心の鎧が固いということ。硬質では少しの動きでも大量の熱が発散されてしまうものです。当然、触れた相手は「痛い」と感じてしまいますよね。

◇良好な対人関係を築く方法<仕事編>

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上司や先輩、後輩……。仕事の場面で良好な対人関係を築くコツとは? さっそく見ていきましょう。

☆あいさつをする

簡単ですが意外とできておらず、でも確実に対人関係を良好に築けるのがこの「あいさつ」です。朝、フロアに入るとき、人とすれ違ったら「おはようございます」。退社時には「お先に失礼します」、相手に言われたら「お疲れさまです」。これだけでいいのです。あいさつをされて嫌な気分になる人はいません。むしろ好印象を抱くもの。普段は気の利いたことを言えなくても、あいさつさえきっちりできていたら職場での対人関係は良好になるのです!

☆“ホウレンソウ”の“ソウ”を工夫

職場での「ホウレンソウ」と言えば、ホウ=報告、レン=連絡、ソウ=相談、ですよね。社会人であれば多くの人が知っている、職場での対人関係を良好に保つコツ(主に上司)ですが、ここではもうひとつポイントを紹介します。

それは、ホウレンソウのうち、ソウ=相談を可能な限り口頭で伝えることです。そもそも「相談したい」という心境の背景にはさまざまな思惑や事柄が絡んでいる場合が多いもの。つまり、複雑なのです。複雑な内容をメールで誤解のないように伝えるためには膨大な時間を費やすほか、受信した相手も返信には非常に時間と気力を使います。

仕事上の相手に必要以上の時間を割かせることは社会人としてNG行為。最初のアポイントは「ご相談したいことがございます。近いうちにお時間をとっていただくことは可能ですか?」といった内容のメールでも大丈夫ですが、実際の相談は必ず口頭で行いましょう。これだけで印象はだいぶ違います。

◇良好な対人関係を築く方法<友人編>

pexels-photo-296882次は友人関係について。仕事ほどではないかもしれませんが、大人になってからも悩むことはありますよね。良好な友人関係のためには、どんなポイントを押さえるとよいのでしょうか。

☆LINEやメールの往復はほどほどに

友人とだらだらLINEやメールの往復を続けることは控えましょう。電話ほど相手の時間を侵食しないという気軽さから、送信する側はどんどん送ってしまいがち。ですが、受信した相手の状況や性格が自分と同じとは限りません。すぐに返信をしないことに対してストレスを感じてしまうタイプもいますし、返信をしなければ申し訳ない気持ちになって、終わりにしたいのについ返信をしてしまうタイプの人もいます。

LINEやメールの往復のやりすぎはお互いのストレスを生みます。やり取りを終わりにしたいとき、人は「OK」や「ありがとう」などの文字が入ったスタンプを送る場合が多いです。友人がそうしたスタンプを送ってきたら、一旦そこでストップしておくのが無難ですよ。

☆電話をする前は相手の都合を聞いてから

友人関係では、LINEやメールだけでなく、電話のマナーを守るのも大切なポイント。最近は、無料通話が可能なアプリも出てきたために、つい電話をかけてしまう人が増えているはず。ですが、電話は相手の時間に強制的に割り込むツールであるということは忘れないように! 話をして伝えたいことがある場合は「今日の○時ころ電話しても大丈夫?」など、電話をかける時間帯のアポイントをとりましょう。その際「彼氏と喧嘩してしまい、それについて○○ちゃんの意見を聞きたいです」などと簡単に話したい内容を伝えておくと、相手も心の準備ができますよね。

忙しい現代社会。お休みや勤務時間がバラバラなシフト制で働いている人も増えていますし、締め切りがある仕事に取り組んでいる人もいます。社会人になったら「友人だから大丈夫だよね」という気持ちは甘えでもあることを認識しましょう。

◇良好な対人関係を築く方法<恋愛編>

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最後は恋人との関係について。いくら気持ちを許している相手だからといって、接し方を間違えると心の距離は離れてしまうもの。では、良好な関係を築く方法とは?

☆要求を伝えるときは、二人称でなく一人称で

恋人は、関係性が深くなるにつれ「もっと○○して欲しいのに」と、相手に対する要求度が自然と上がってしまいますよね。そうした気持ちになるのは相手のことを好きだという証拠。自然な感情なのですが、関係性を良好に保ちつつ、自分の要求を伝えるためにはポイントがあります。それは「自分の気持ち」を主語にして伝えること。たとえば、記念日をもっと大切にして欲しいとき。「誕生日くらい何かお祝いしてよ!」ですと「あなたが(主語)、私の誕生日を祝う」と相手が主語になっていますね。そうではなくて、「誕生日にお祝いしてくれたらすごく嬉しい!」と伝えるのです。これなら「私は(主語)祝ってくれたら嬉しい」と自分が主語になります。伝えられた彼もあなたの思いやりを感じ取ることができ、2人の関係性がとても強まるのです。

☆彼個人の人間関係に立ち入らない

結婚して「家族」となったら別ですが、それまでは、お互いの「個」を尊重しましょう。具体的には、2人が知り合う前に築いている人間関係や、仕事上の人間関係に自分が割り込まないことです。学生時代の仲間との飲み会や同窓会、仕事上でのお付き合いに嫉妬してしまったとしても、それは彼の前では見せないように。彼のほうから誘ってきた場合は別ですが、「私も参加したい!」なんて発言もNGです。

人にはパーソナルスペースが存在します。これは空間だけでなく心の領域にもあるのです。心は見えない分、空間よりもずっと慎重に相手のパーソナルスペースを探っていく必要がありますよ。

■結論:対人関係の摩擦熱こそがストレス! 摩擦を減らす接し方を心がけて

「人」と「人」の間に生まれる摩擦熱こそが、対人関係における“ストレス”だということ。多少のそれは仕方がないことなのかもしれません。とはいえ、あなたの接し方次第で摩擦を抑えることだってできるはず。小日向さんのアドバイスを参考に、良好な関係を築く方法をぜひ試してみてくださいね。

(監修:小日向るり子、文:ファナティック)

※画像はイメージです

※マイナビウーマン調べ
調査日時2017年6月1日〜2017年6月4日
調査人数:394人(22歳〜34歳の女性)

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