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【弁護士が解説】「婚約破棄の慰謝料」の相場と請求方法とは?

刈谷龍太(弁護士)

「婚約破棄の慰謝料」の正しい請求方法

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婚約を不当に破棄されて、慰謝料を請求したい場合、以下のような手順で請求が必要です。

(1)証拠の保全・収集
(2)内容証明郵便の作成・送付

このとき、相手がすんなりと慰謝料を支払ってくれれば問題ありませんが、相手が婚約破棄を認めず慰謝料の支払いを拒否する場合には、調停や訴訟で争わざるをえません。

調停や訴訟においては、「婚約していたこと」「婚約破棄が不当であること」を証明する必要があります。そのため、それらを証明する為の証拠が必要になります。たとえば、結婚式場の予約資料や契約書を取得する、親族や友人への挨拶や報告について親族や友人の証言を集める、DVの診断書を取得するなどです。

内容証明郵便による請求後に、証拠の保全・収集をしようと思っても、証拠がすでに消滅しているなどの理由により、証拠がもはや保全・収集できないことも多いです。そのため、請求すると決めたら、実際の請求前に可能な限り多くの証拠を保全・収集しておいたほうがいいでしょう。

次ページ:逆に「婚約破棄の慰謝料を請求されたとき」の対応法

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