黒烏龍茶のダイエット効果とは? 効果的な飲み方を解説【管理栄養士監修】
黒烏龍茶に含まれる成分や効果などについて、管理栄養士の関口絢子さんに教えていただきました。
黒烏龍茶は、脂肪の吸収を抑える効果があることで知られていますよね。脂っこいものを食べるときに、一緒に飲んでいる人も多いのではないでしょうか。しかし、実際のところ黒烏龍茶にダイエット効果はあるのでしょうか。黒烏龍茶に含まれる成分や効果などについて、管理栄養士の関口絢子さんに教えていただきました。
黒烏龍茶の成分とウーロン茶との違い
そもそも、黒烏龍茶とはどんなお茶で、どんな栄養が含まれているのでしょうか。また、ウーロン茶との違いについても、管理栄養士の関口さんに教えていただきました。
黒烏龍茶とは
関口:ウーロン茶に含まれるウーロン茶ポリフェノールの中でも、特に脂肪の吸収を阻害する働きの強い「ウーロン茶重合ポリフェノール」を含んでいるのが黒烏龍茶で、普通のウーロン茶よりも濃い色をしています。ダイエット効果と言えばウーロン茶やプーアル茶にもありますが、ウーロン茶には食事から取った脂肪の吸収を抑える働き、プーアル茶には体についた脂肪を燃焼させる効果があります。
黒烏龍茶の栄養成分
関口:黒烏龍茶にはカテキンやカフェイン、微量の各種ビタミンやミネラルが含まれています。また、リラクゼーション効果のあるテアニンや、抗酸化物質であるポリフェノールも含まれます。黒烏龍茶のウーロン茶重合ポリフェノールは、ウーロン茶よりもさらに強い脂肪吸収抑制効果が期待できるでしょう。
黒烏龍茶とウーロン茶の違い
関口:ウーロン茶は半発酵茶で、発酵過程で生まれるウーロン茶ポリフェノールを含むダイエット効果が期待できるお茶です。一方黒烏龍茶は、ウーロン茶ポリフェノールの中でも特にダイエット効果が高い、ウーロン茶重合ポリフェノールが含まれているので、ウーロン茶よりもダイエット効果が高いと言えるでしょう。色もウーロン茶よりも黒烏龍茶のほうが濃く、苦みも強めです。
黒烏龍茶のダイエット効果と飲み方
黒烏龍茶には脂肪の吸収を抑制する「ウーロン茶重合ポリフェノール」が含まれていて、ダイエット効果が高いことがわかりました。それでは、黒烏龍茶のダイエット効果について、もう少し詳しく見ていきましょう。
黒烏龍茶のダイエット効果
関口:黒烏龍茶に含まれるウーロン茶重合ポリフェノールは、普通のポリフェノールに比べて脂肪の吸収阻害効果が高く、また吸収されなかった脂肪を排出する働きがあるため、高いダイエット効果が期待できます。
通常、食べたものに含まれる脂肪は、脂肪分解酵素である「リパーゼ」によって小腸内で分解されたのちに吸収されます。しかし、黒烏龍茶に含まれるウーロン茶重合ポリフェノールは、このリパーゼの働きを阻害するため、脂肪の分解を抑制してくれるのです。また、飲み続けることで血中の脂肪を減少させたり、体脂肪を減少させる効果も期待できるでしょう。
黒烏龍茶の飲み方
関口:黒烏龍茶は脂肪分解酵素であるリパーゼの働きを阻害し、脂肪の吸収を抑えるという働きがあることから、食前か食事中に飲むとよいでしょう。飲む量は1食につき350ml程度を目安に、1日に1~2回、体調に合わせて飲んでください。
黒烏龍茶の副作用
ダイエット効果が期待できる黒烏龍茶ですが、飲みすぎることによる副作用はあるのでしょうか。黒烏龍茶を飲むときの注意点について聞いてみました。
関口:飲みすぎると、人によってはお腹を下すことがあるようです。自分の体調に合わせて量を加減してください。また、冷たい飲みものを食前に摂りすぎると、冷えによって内臓の働きが悪くなったり、胃液が薄まって消化不良を起こす場合があります。黒烏龍茶に限らず、食事中の水分摂取には気をつけましょう。
また、療養中であったり体重減少が激しい人も、黒烏龍茶は飲まないほうがよいでしょう。あくまで脂の多い食事を摂る際のサポートとして活用してください。
まとめ
黒烏龍茶には、脂肪の吸収を抑制するウーロン茶重合ポリフェノールが含まれ、食事から摂取した脂肪の吸収を抑え、排出してくれるという働きがあります。ダイエット目的で飲む方は、1回350ml程度を1日1~2回、食事と一緒に飲むようにしてください。しかし、脂肪の吸収を抑えると言っても、すべての脂をカットしてくれるわけではありません。黒烏龍茶があるからと言って食べすぎたりせず、あくまでサポートとして活用しましょう。
(監修:関口絢子、文:ファナティック)
※画像はイメージです
※この記事は2017年05月27日に公開されたものです