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「感情労働」とはどんな仕事? ~問題点とストレス対策~

ゆうきゆう

感情労働者必読! ストレスから「心」を守る方法

感情労働者は、ほかの仕事に比較して「心」に問題を抱えがちなことがわかりましたね。

では、いま現在「感情労働」をしている、これから感情労働に就く予定の方は、どうやって「心」を守っていけばいいのでしょうか?

最後に仕事で「感情」を使う人の「心」の守り方についてゆうき先生のアドバイスを紹介します。

(1)“最低ライン”を決めて、割り切る

疲れていたり落ち込んでいるときは、いつもできているような仕事ができないときもあります。

そんな時は「なんでこんなこともできないの!」と自分を責めるのではなく、「仕事で求められる最低のラインを守る」くらいの気持ちで仕事をしましょう。

自身で考えて付加できるサービスは、あくまでも「おまけ」程度でOK。もし最低ラインの仕事すらできないときは、気持ちに余裕がなくなっている証拠です。無理せず潔く休養をとりましょう。

“最低ライン”を決めて、割り切ることは、「完璧主義をやめる」ことでもあります。

普段から「自分は器用じゃないし」「頭がよくないし」などと自分をジャッジしている人は、心にゆとりを持って仕事に臨んでみましょう。

(2)“最低ライン”を明確化する

(1) で提案した最低ラインが、そもそも高い水準だったら意味がありません。理想的な接客・応対=最低ライン、になっていないでしょうか?

理想というのは100点満点のテストで150点とか200点を取ろうとするものであり、決して最低ラインにはなりえません。

特に対人関係において相手の満足度を高めたい場合、「相手の想像より上」をいかないと、評価は得にくいものだったりもします。

たとえば、どんなにいい対応をされても「それが当たり前」になってしまうとどこか物足りなく感じたり、すべて要望どおりであっても不満を感じたりしたことはありませんか?

サプライズも何度かされるうちに、感動されなくなるものです。人間はそんな欲張りで飽き性なところがあります。

だからこそ、長い目で見れば200点でも100点でもなく「平均点」を取り続ける仕事をしましょう。自分も気が楽になりますし、相手も大きな期待をしていないからこそ満足度を得やすくなります。

いつも最高のサービスを提供するのは理想ですが、それでは提供する側の身が持ちません。「無理なく提供し続けられる」状態を、自分自身で保っていきましょう。

また、仕事に慣れないうちは、プラスαのサービス(感情労働)を自分に課すのはやめましょう。

そういう時は、本来の仕事・サービスを優先するのか、接客や応対を優先するのかを明確にし、どちらも中途半端にならないようにすることで、気持ちが楽になります。

(3)“裏の顔”は、あっていい

私たちは“感情を持って生まれた人間”です。ミスをして悲しむこともあれば、褒められて喜ぶことだって当然あります。

私たちの多くは感情があることが「当たり前」であり「自然」なのです。このことをまずは受け入れ、否定するのをやめましょう。

辛いときに弱音を吐くのは自然なことです。

しかし“自分がやりたくてはじめた仕事”に就いてる人の中には、不満を持ったり弱音を吐くことは「いけないこと」「許せない!」と思う人もいるでしょう。

その気持ちはわかりますが、「嫌だなぁ」「めんどくさいなぁ」と自分の中に湧き出た感情を否定すると、自分を追い詰めてしまいます。

人間、心に余裕がなくなると、仕事のパフォーマンスが落ちるだけでなく、不幸になってしまいます。

弱音や愚痴を吐く「裏の顔」も含めてあなたという人間です。そのことをどうか否定せず、適度に気持ちを吐き出すことで、「明日もがんばろう!」と明日の気力につなげましょう。

次ページ:感情労働に従事する人は特に心の声に耳を傾けて

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