お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

専門家 デート・カップル

【男女のマネートラブル】第5回 元カレに「デート代を返せ」と言われたら?

堀井亜生

「彼氏がお金を返してくれない」「婚約破棄された」「不倫の慰謝料」。世の中の男女の問題にはお金がつきもの。そんな男女のマネートラブルの悩みに、多くの離婚・男女問題を解決してきた弁護士・堀井亜生先生が答えます! 法律面のアドバイスだけでなく、これまでの事例に基づく恋愛アドバイスももらえるので必見。 悩める子羊たち、門を叩きましょう!

bis151026444181_tp_v【今回の相談】

1年ほど付き合った彼氏と別れることになりました。すると彼は、「付き合っていた時にプレゼントした時計と指輪、それに自分が払ったデート代を全部返してほしい」と言ってきました。彼はプレゼントを買った時のレシートやレストランの領収書などをすべて保管していて、「君と結婚できると思って払ってきたお金なのだから、結婚しないのなら返してほしい」と言っています。時計は売ってしまいましたし、指輪は気に入っているのでこれからも使いたいです。結婚の約束をしたこともなかったので、「結婚しないならデート代は返せ」というのはおかしな話だと思うのですが、どうすればいいのでしょうか? (ノア・31歳/情報・IT/技術職)

■堀井亜生先生の法律アドバイス

tori

彼氏や彼女と別れた後で、「別れるんだったらあの時プレゼントしなきゃよかったな」とちらりと考えた経験は誰にでもあるのではないでしょうか。一瞬そう思ったとしても、自分の意志でプレゼントしたものですし、それを返してほしいとは言い出せませんよね。
が、世の中には、別れた相手に実際に「プレゼントを返せ」「デート代を返せ」と請求してしまう人がいるのです。

私も、男女問わず、「別れた恋人にプレゼントを返してもらいたいので、裁判を起こせないか」という相談を受けることがあります。
法律上は、プレゼントやデート代は贈与にあたるので、受け取った側に返還義務はありません
今回の事例で言うと、プレゼントされた時点で時計や指輪の所有権は彼氏からノアさんに移ります。彼氏がどういうつもりで渡したかにかかわらず、もらった時点でノアさんのものになったわけですから、売ってしまっても構いませんし、あるいはすぐに捨ててしまっても、法律上は問題ないのです

●特殊な事情があれば別だが……

gf1420028279w

「結婚しない場合はプレゼントはすべて返すこと」と約束していたような場合は別ですが、そのような特殊な事情がない限り、相手を訴えてもプレゼントやデート代の返還が認められることはありません

●プレゼントやデート代は「貸した」と主張!?

gf1310097151w

まれに、「プレゼントやデート代はあげたのではなく貸したのだから返してほしい」という主張をする人もいますが、これも特別な事情が認められない限り、裁判でそれらの費用が贈与ではなく貸付だと認められる可能性は低いでしょう。

したがって、ノアさんは「もらったものだから返しません」と返事をするだけでよいでしょう。そのような返答をしても裁判をしてくる相手もいます。その際にはちゃんと弁護士に相談をして対応してください。

■堀井亜生先生の恋愛アドバイス

samune法律上プレゼントの返還が認められる可能性はほぼないにも関わらず、弁護士にこのような相談をする人が多いということは、恋人にプレゼントをしたりデート代をおごったりすることには特別な意味があると考える人が多いということです。その考え方の違いがこうして男女のトラブルに発展するケースもあります。

一般的には、恋人へのプレゼントは、好きな相手に喜んでほしいからあげるものという認識ですが、中には、「相手と結婚するための必要経費」と考える人もいます。交際は結婚のためにするもの、プレゼントは交際を続けるために義務的に渡すものという認識でプレゼントをしているわけですね。
なので、結婚できる可能性がなくなったら、「プレゼントを渡した意味がなくなった」と考えて、だったら、あげたものを返してほしいと言い出すことになります。

こういうタイプの男性は、結婚すると奥さんにプレゼントをしなくなることが多いです。プレゼントをしないだけでなく、無駄遣いを徹底的に減らすように奥さんに要求することもあります。
旦那さんはいい会社に勤めていて給料もわりともらっているのに、お金を使いたがらない、使わせてくれないので、奥さんは窮屈になってしまって離婚を考える……。そんなケースもたくさん見てきました。

女性の側もお金を使わないのが好きなタイプなら苦労はしないのですが、金銭感覚が合わない場合はつらい結婚生活を送ることになってしまいます。

私がいろいろな依頼者の話を聞いてきた経験からすると、こういうタイプの男性は交際中からサインを出していることが多いです。
金銭的には余裕があるはずなのに、デートの時には彼女の意見を聞かずにコスパ重視でお店を決めたり、外に行くとお金がかかるからと自宅デートが多かったり……。彼氏に「楽しむためにお金を使う」という発想がないように見えたら要注意です。別れる時にプレゼントを返せと言ってきたり、結婚してもお金を使わせてくれなくなったりするかもしれません。

交際や結婚にあたっては相手の性格や収入に目が行きますが、金銭感覚が合うかどうかも重要です。交際中のプレゼントにまで「結婚するために渡すもの」と考える彼氏とは、結婚してもうまくいかなくなってしまう可能性が高いでしょう。

(監修・文:堀井亜生)

バックナンバーはこちら

 

お役立ち情報[PR]