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専門家 不調

病気のサイン!? 専門医が教える「尿が黄色くなる」5つの原因

松田明子

日々の健康状態をチェックするために、自身が排泄した尿の色をチェックしている人も少なくないはず。ただ、いつもとは異なる尿の色を目にすると、「不調のサインかな……」と、思わず心配になってしまいますよね。実際、尿の色やニオイから体のどんなことがわかるの? 今回は、「尿の色が黄色くなってしまう原因」に着目して、泌尿器科・腎臓内科を専門とする医師の松田明子先生にお話を聞きました。

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■尿が黄色くなる5つの原因とは

(1)朝起きて一番の尿である場合

まず、朝起きて最初に排泄する人間の尿は、普段よりも濃い黄色をしているのが正常です。夜寝ているあいだにトイレへ行く回数は、0~1回という人がほとんどですよね。夜間は起きずに済むよう、体内で「抗利尿ホルモン」というものが分泌され、尿が濃縮されるため、朝起きぬけの尿の色は濃く感じられます。

(2)体内の水分量が少ない場合

水分の摂取が少なくなっていたり、下痢などで水分の排泄が増えたりして体内の水分が減少しているときには、体内の水分量を維持するため、尿になるはずの水は再吸収され血液に戻されます。そのため、こちらのケースでも比較的濃い尿が排出されます。

(3)ビタミン類を摂取した場合

サプリメントで手軽に摂取できるビタミンC、ドリンク剤や風邪薬などに含まれるビタミンB2といったビタミン類を摂った際も、尿は濃い黄色になります。これは水溶性ビタミンを摂取すると、尿へ排出されるため。したがって、鮮やかな黄色の尿が出た場合は、サプリメントや風邪薬を事前に摂取していないか確認してみてください。

(4)血液が混ざっている場合

血尿とひと口に言っても、微量の血液の場合は、尿が赤よりも濃い黄色に見えることがあります。この微量の血液が混ざった、黄色と茶色の中間色のような尿が続く場合は、不調のサインである可能性が考えられるので、医療機関へ相談することをオススメします。

(5)他の臓器の異常が考えられる場合

例として、肝臓や胆道に異常があるとき、尿の色が黄色くなることもあります。これは、血液中のビリルビンという色素濃度が高くなり、尿への排泄が増えるため。重症であれば尿は茶色に変化しますが、軽度であれば黄色が濃くなった印象の尿になります。

これらのことから、(1)~(3)のような理由が見当たらないにも関わらず、尿が黄色くなる場合は、「不調のサインかもしれない」という注意が必要です。過去の尿検査で異常を指摘された経験があり、「近ごろ尿の色が濃い」と感じた人は、2~3日経過を見て病院を受診するとよいでしょう。

■「尿の色・状態」からわかる不調のサイン

正常な尿は、透き通った単黄色で、軽いアンモニア臭がします。先ほど解説した、尿が濃い黄色になること以外に、その他の色や状態からも不調のサインを見ることができます。

・薄いピンク~赤色……血尿の可能性があります。血尿は、細かく「腎前性(腎臓よりも前段階の臓器に問題がある)」「腎性(腎臓に問題がある)」「腎後性(腎臓よりも後段階の臓器に問題がある)」の3つの不調タイプに分けられるもの。どこに異常があるかは尿検査によって診断できます。

・茶色……肝臓や胆道の病気による黄疸(おうだん)から尿が茶色く変化することがあります。

・泡立っている……男性の場合は高い位置から排尿したり、女性の場合でも勢いよく排尿をしたりすると尿が泡立つことがありますが、泡立ちがなかなか消えない場合は、「たんぱく尿」の恐れがあります。「たんぱく尿」は、腎臓の病気により出てくるものなので、注意が必要です。

・濁っている……尿内の細菌が増えている可能性があります。

ニオイに関しては、健康な人であってもコーヒーやカレーなどのニオイがきつい食べ物を摂取したあとは、一時的にきつくなることがあります。また、女性に多い「膀胱炎」により菌が発生している場合、悪臭が発生することもあるので注意してくださいね。

■尿の異変を感じたら医師へ相談しよう

普段と尿の状態が異なると感じたら、まずは内科の医院へ相談してください。ここでは、尿検査により尿の異常を調べることになります。検査結果によって、さらに精密な検査が必要になる場合は、そこで腎臓専門医のいる二次機関を紹介されます。専門医の指示にしたがって、適切に対処するようにしてくださいね。

取材協力・監修/松田明子

女医+(じょいぷらす)所属。内科医、腎臓専門医、東京女子医大泌尿器科所属。

(取材・文:マイナビウーマン編集部)

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