
【キレイの相談室】かしこく使えばより美肌に! フェイスパウダーの使いこなし術
「もっとメイクがうまくなりたいけど、何からすればいいのかわからない」「自分の肌には、どんなタイプの化粧品を選べばいいの?」など、「キレイ」にまつわるさまざまなお悩みに、ヘア&メイクアップアーティストの野口由佳さんがお答えします!
肌をサラっとした感触に整えるフェイスパウダー。テカりもおさえられ重宝するものの、つけすぎると白く浮いて見えてしまうことも。今回は、肌をよりキレイに見せるフェイスパウダーの使い方を紹介します。
<今回のお悩み>
普段パウダーファンデを使っているのですが、お粉をさらにその上から重ねるべきなのでしょうか。また、フェイスパウダーの上手な使い方を教えてください(26歳/人材)
<Answer>
パウダーファンデの場合は、フェイスパウダーなしで大丈夫。パウダーファンデの上にフェイスパウダーを重ねると、乾燥の原因になるので気をつけて。フェイスパウダーはリキッドタイプやクリームタイプのファンデのヨレやテカりをおさえるのに効果的です。
■お粉はベタつきをおさえ、目のまわりのヨレやメイク移りを防ぐ効果も
フェイスパウダーは、ファンデの油分と水分を吸収し、肌をサラっとした質感に調整します。クリームタイプやリキッドタイプなどのファンデを塗った上から使うのが基本です。
フェイスパウダーは、目のまわりのファンデのヨレ防止にも効果があります。クリームやリキッドなど油分と水分が多いファンデほど表情の変化でヨレやすいもの。フェイスパウダーに油分と水分を吸収させ、ヨレになるのを防ぎます。
また、マスカラやアイラインのメイク移りを防ぐ役割も。ファンデの油分に触れたことが原因でにじんだり下まぶたについたりするアイメイクを、フェイスパウダーがカバー。アイメイクの持ちがよくなります。
パウダーファンデを使用している場合は、ファンデ自体のパウダー成分が油分と水分を整えてくれるので、フェイスパウダーナシでOKです。さらにフェイスパウダーを重ねると白く浮いたり乾燥の原因になります。
■ルースパウダーは朝のメイク用。プレストパウダーは化粧直しに
フェイスパウダーは、ルースタイプとプレストタイプにわかれます。
ルースタイプは、ルースパウダーとも呼ばれ、大きめのジャーに入っているものがほとんど。粉状なのでフェイスブラシやパフに粉をとりやすい特徴があります。
一方、プレストタイプはプレストパウダーとも呼ばれ、コンパクトなどの容器に、フェイスパウダーをぎゅっと押し込め固形にしたもの。ルースタイプに比べ粉がまわりに散らばり難く容器がスリムなので、メイク直し用として携帯するのに適しています。
フェイスパウダーのタイプのちがいで効果は変わらないので、持ち運びが難しいルースパウダーは朝のメイク用、メイク直しには携帯しやすいプレストパウダーとして使いわけるといいでしょう。
フェイスパウダーの色は、無色タイプがオススメ。日焼けなどで自分の肌の色味が変わっても、違和感なく使い続けることができます。
■パフをしっかり揉んで、ムラつきを防ぐ
フェイスパウダーは、フェイスパウダー用のパフもしくはブラシでつけます。髪の生え際からアゴと首の境まで、顔全体にまんべんなく広げましょう。
フェイスパウダーのムラづきを防ぐコツは、フェイスパウダーを肌にのせるパフやブラシの使い方にあります。
パフにつけたフェイスパウダーがところどころ濃かったり薄かったりすると、そのままの濃淡が肌につけたとき出てしまいます。濃くなったところを広げようとパフを重ねると、さらに濃く粉っぽくなってしまうことに。パフについたフェイスパウダーのムラは、パフを揉むことで改善されます。フェイスパウダーのついたパフの面を上にして、外側から中心に折り曲げて揉むことを繰り返すと、粉がパフ全体にいきわたります。使用するパフは、フェイスパウダーの容器に付属しているものでOK。ファンデがつくなどフェイスパウダーのノリが悪くなったらパフの替えどきです。
ブラシを使用する場合は丸筆で大きめのフェイスパウダー用がオススメです。ブラシ全体で粉をとってから、手の甲やティッシュの上で“トントン”とするようにして。ワンクッションおくことで筆全体に粉がまわり、ムラを防ぎながら肌につけることができます。
■つけすぎは禁物。なりたい肌を目指して
クリームやリキッドなどのファンデは、塗ってから時間が経つとどうしてもテカりが出てしまうもの。それを防ぎたいと思うあまり朝のメイク時にフェイスパウダーを多めにつけてしまうと、朝通勤時の顔が粉っぽく白浮きしてしまいます。
お昼休みにメイク直しをすると考え、朝メイクのときは薄づきを心がけましょう。メイク直しでフェイスパウダーをつけるときは、テカりが気になる部分を軽くティッシュオフしてから重ねるとキレイに仕上がります。
ファンデのベタつきはおさえたいけれどマットな感じは好みじゃない人には、パール入りのフェイスパウダーがオススメです。パールの反射が肌に自然なツヤ感を出し、粉っぽさをおさえてくれます。
また、サラっとした肌よりも、しっとり吸いつくような感触の肌が好きな人は、フェイスパウダーをつけないという選択もアリだと思います。目のまわりやTゾーンなど、ヨレやテカりの気になる部分だけ薄くつけておくという使い方でもOK。
フェイスパウダーは、肌につけて手で触ったときの感触が、製品ごとに少しずつ異なります。自分の肌が自分で触って気持ちがいいとその日1日気分よく過ごせるもの。自分好みの「触り心地」に仕上がるお気に入りのひとつを見つけてもらえればと思います。
<オススメの「フェイスパウダー」は?>
★ルースタイプならコレ!
シュウウエムラ ザ・ライトバルブ グローイング フェイス パウダー
お粉自体の粒子がとても細かく薄づきなので、ファンデのもつ特徴を消さずに肌をサラサラにしてくれます。パール入りなのでマットになりにくく、フェイスパウダーの粉っぽさが苦手な人にもオススメです。
5,000円(税抜)
★プレストタイプならコレ!
ベアミネラル インビジブル ライト
マットとグローの2タイプをわけて使えるコンパクト。左側のマットタイプをTゾーンに、右側のグロータイプを頬の高いところにのせると自然で健康的な肌に仕上がります。テクスチャが固めなので、パフよりもフェイスブラシが使いやすいです。
6,000円(税抜)
<今回のまとめ>
・フェイスパウダーはベタつきとメイク移り防止に効果的
・パウダーファンデ派の人はフェイスパウダーを使用しなくてOK
・朝のメイクはルースタイプ。メイク直しはプレストタイプがオススメ
・パフやブラシにお粉をいきわたらせムラづきを防ぐ
監修:野口由佳
ヘア&メイクアップアーティスト。ROI所属。今時のトレンド感と女の子らしいかわいさを兼ね備えたメイクが得意。雑誌や広告、テレビで活動中。
※画像はイメージです
(取材・文/齋藤純子)
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※この記事は2016年10月17日に公開されたものです