使うタイミングが重要!? 皮膚科医に聞く、かしこい「美溶液」の使い方
キレイな肌をキープするために日々のケアはかかせません。でも、素朴な疑問として「普段のスキンケアに“美容液”って必要?」と思うことはありませんか? 肌によさそうな響きはするけど、化粧水と乳液、クリームだけじゃ不十分なのでしょうか。それに、使うとしたらどのタイミングで使えばいいの? そこで今回は、働く女性を対象に「美容液」に関するアンケート調査を実施。また、「美容液」の疑問や使用方法について、渋谷スキンクリニックの院長・吉田貴子先生に教えてもらいました。
働く女性に「美容液」にまつわる質問!
Q.あなたは、「美溶液」を使っていますか?
使っている……45.0%
使っていない……55.0%
まず、普段のスキンケアで美容液を使っているかどうか聞いたところ、半数以上の55%の人が「使っていない」という結果に。続いて、美容液を使った方がいいと思うかどうか聞いてみました。
Q.スキンケアで「美溶液」は使ったほうがいいと思いますか?
はい……61.2%
いいえ……34.1%
美容液を使った方がいいと思っている人は6割以上。現在美容液を使っていなくても、本当は使ったほうがいいと思っている人も多いみたいですね。それでは、働く女性たちは、美容液を使用するとどのようなメリットがあると考えているのでしょうか。
<読者が思う、美容液を使うことによる「メリット」って?>
■保湿効果がありそう!
・「保湿効果が高まり、肌のキメが細かくなりそう」(33歳/学校・教育関連/技術職)
・「うるおいを保ち、乾燥を防げそう」(24歳/その他/営業職)
保湿されて、みずみずしい肌が手に入りそうとういうイメージが高いようす。保湿をしっかりすれば肌が強くなって、さまざまな肌トラブルを回避できそうですよね。
■ピンポイントでケアできそう
・「シミやシワなど気になるところには効きそう」(32歳/建設・土木/事務系専門職)
・「ポイントを絞ってケアできる」(30歳/機械・精密機器/事務系専門職)
目元用、ほうれい線専用の美容液も販売されているのを目にします。悩みに対してピンポイントのスペシャルケアができるのなら、大きなメリットですよね。
■美容効果をプラス
・「化粧水の補助として、効果をアップさせるため」(24歳/農林・水産/事務系専門職)
・「さらなる美容成分をプラスするため」(26歳/情報・IT/事務系専門職)
化粧水ではカバーしきれない、プラスアルファの効果が期待できるのなら、使わなきゃ損! 実際に、化粧水にはない成分が配合されているのでしょうか?
<皮膚科医に聞く、美容液を使うメリットと、正しい使い方>
世の女性が考えるような効果が実際にあるのなら、美容液は使ったほうがいいと思いますが、実際の効果はどうなのでしょうか。効果的な使用方法もあるのなら、あわせて知りたいところ。そこで吉田貴子先生に、美容液の効果や使用方法について教えてもらいました。
■美容液の効果や使う頻度はどれくらいがいいの?
吉田先生「美溶液には、化粧水や乳液では補えない、肌にうれしい栄養成分がたくさん入っています。肌にうるおいをあたえたり、シワを予防・改善したり、毛穴を小さくしたりとその効果はさまざまです。また、足りないものを補うだけではなく、化粧水の浸透をよくしてくれる効果も期待できます。数日に1回のスペシャルケアとしてではなく、デイリーケアとして毎日使用していただきたいですね。
いろいろな美容液がありますが、肌荒れを改善してくれたり、アンチエイジング効果があるような、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、ケイ素、フラーレン、アスタキサンチンなどが含まれているものがオススメです。夏の紫外線を受けたいまの時期は、美白効果が期待できる、ケイ素、フラーレン、アスタキサンチンが豊富なものが特にいいと思います。
また、医療機関では、シミを抑える効果がある“ハイドロキノン”が高濃度で含まれている美容液を購入することもできます。この成分は赤みが出やすいことで有名ですが、最近では赤みがほとんど出ないものも発売されています。
シミやシワ、美白やうるおいなど、人によって悩みはさまざまなので、成分をしっかり見て自分に必要なものを選ぶようにしてください。商品に期待される効果が書かれているので、それを参考にするのもいいと思います」
■美容液を塗るタイミングは乳液の前? 後?
吉田先生「美容液を塗るタイミングは、(1)化粧水→(2)美容液→(3)乳液が正解です。化粧水で肌に水分をあたえ、美容液でプラスの美容成分を補給、最後に乳液、クリームでふたをするというイメージです。先に乳液を塗ってしまうと、油分により成分が肌に浸透していかなくなってしまうので、乳液の前に塗るようにしてください。
美容液は肌に直接つけるものなので、高い美容効果が期待できます。ですが、残念ながらその効果は表皮までしか届きません。内側から効果を発揮するサプリメントやドリンクと併用してもOK。届かない部分を補うことができ、さらに高い美容効果が得られると思います。
美容液は何歳になってから使いましょう、というようなルールはもちろんありません。肌トラブルが気になってからではなく、気になる前からしっかりと栄養をあたえて、いつまでも若々しい肌を保てるようにしていきましょうね」
<さいごに>
美容液はメリットばかりということがわかりました! いままで使用していなかった人は、今日からでも使用することをオススメします。また、美容液は「1種類を顔全体に塗る」のがいいのだそう。「化粧水のあとに美容液」を厳守して、美しい肌を保ちましょう!
吉田貴子先生
皮膚科・美容皮膚科医。2004年に渋谷スキンクリニックを開業。一般皮膚科と美容皮膚科を開設し、あらゆる肌の悩みに向き合っている。なかでもニキビ治療を得意とする。また、肌トラブルだけでなく、ダイエットやアンチエイジング、発毛治療など、美容にまつわるさまざまな悩みに対応してくれる。テレビや雑誌などのメディアでも活躍中。
(取材協力:吉田貴子、文:石部千晶/六識)
※画像はイメージです
※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.06.21)
※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください
※この記事は2016年09月30日に公開されたものです