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コラム カップル

【妖怪女ウォッチ】File15:察してちゃん女子

ぱぷりこ

「自分は普通の常識人」それは認知の歪みです! 私も妖怪、あなたも妖怪、みんな妖怪。分析妖怪ぱぷりこが、恋するアラサー女子の中に潜む「妖怪女」の特徴、思考回路、進化予想、お祓い方法を解説します。楽しくウォッチして、必要ならば供養しましょう。

分析妖怪ぱぷりこが、恋するアラサー女子の中に潜む「妖怪女」の特徴、思考回路、進化予想、お祓い方法を解説します。楽しくウォッチして、必要ならば供養しましょう。今回は、男性にエスパーな対応を求めてしまう「察してちゃん女子」が登場です。

■「察してちゃん女子」の基本スペック

●分類群

恋愛脳目 察して科

●危険度

★★★☆☆

●特技

「察して」という名の無茶ぶり、未来志向という名の妄想、突然の逆ギレ

●生息地

女性が多い職場、事務職、あるいは全業種のバックオフィス(接客や数字の追求をしない職種)に分布。

●生息地における遭遇率

10~20%

●特性

・どちらかというと受け身で、NOを言うのは苦手
・相手を支えたりサポートする方が好きで、先頭に立とうとは思わない
・「女から迫ってはいけない」「重いと思わせてはいけない」など自分の中の恋愛ルールがある
・相手にはエスコートして欲しい、サプライズして欲しいなどの理想がある
・ロマンチック至上主義で少女漫画が好き
・結婚が絡む年齢になると我慢とヒステリーの合わせ技がひどくなる
・相手の結婚願望の有無の確認もないままに「結婚すると思う」などと夢見がち
・「意地っ張りな私、うまく言えない私」をケアしてくれることが愛情だと考える
・気持ちを口に出しては伝えない。なぜなら「言わなくてもわかってほしい」から
・彼氏と喧嘩した場合、激しい口論になるというよりは黙る・泣く
・決め台詞は「もういい。自分で考えて」「なんでわかってくれないの!?」
・不満をため込んで、ある日爆発するを繰り返す。ガス抜きが苦手
・自分ルールや自分のこだわりが強いが、それを当然だと思っている

■詳しい生態

察してちゃん女子は、恋人に「自分の気持ちを読み取り、先回りして動いてほしい」と思っている女子です。人類の多くはまだエスパー能力を獲得していないため、彼女たちの要求は無茶ぶりです。しかし、本人たちにはその自覚がなく、むしろ「自分はこんなに頑張っているが報われない」と思っています。

彼女たちに彼氏との結婚について尋ねると「もう○年付き合ってるし、そろそろかなって思ってるよ」「今年○○歳だし彼氏もわかってると思う~」と、結婚を匂わせるような返答を聞けます。しかし「彼はなんて言ってるの?」と具体的な内容を聞くと「彼氏と結婚の話はしてないけどわかってるはず」という返答が返ってくるばかり。

このミステリーの原因は、彼女たちが自分の理想を「常識」と思い込み、それを前提に恋愛・交際・結婚を考えているからです。そのため、自分の恋人の「結婚願望の有無」すら知らずに交際を続けているという事故が起こります。「彼は結婚するつもりのはず。この前両親にも会ったし」などの思い込みで彼女たちは突き進みます。なぜならそれが常識だから。

常識で縛るのは相手に限らず自分も含まれます。例えば「女から結婚を迫るとフラれる」「男は重い女は好きじゃない」「ニコニコ笑っていれば報われる」などの考えがその代表です。言いにくいことを自分から言わないでいい理由をつくり、恋人には自分の希望・願望を読みとって理想どおりに振る舞うことを求めます。

「これだけサインを出しているから分かるはず」と彼女たちは言いますが、それは無茶ってものです。彼女たちはそもそも自分から意思表示をしないため、エスパーでない限りわかるわけがありません。しかし、彼女たちは「女子が結婚したがるのは当然でしょ!?」と「常識」を振りかざして「私がこんなに頑張ってるのに!」とむしろ逆ギレをし始めるので、話が通じません。

交際の中で「自分の気持ちを伝える」「希望を言語化する」という訓練をしておらず、破局したとしても「相手がわかってくれない」「察してくれない」「気持ちを汲んでくれない」と結論づけるため、学びません。年齢を重ねても解決しないどころか悪化するため、結婚という一大事をまとめられない察してちゃん女子が大量発生して屍を築き上げます。

結婚が現実的な問題となる妙齢での交際の場合、季節を重ねるほど彼女たちの癖は悪化します。誕生日、交際記念日、クリスマス、年末年始、バレンタインデー……とイベントのたびに「プロポーズでしょ♪」と期待しては盛大に裏切られるのを繰り返すからです。不安と不満が蓄積するも、相手には伝えないため解決しません。

しかも彼女たちは「察すること=愛情」と思っているため、相手のエスパー能力が足りないと不安になって「愛情が足りない!」「こんなに我慢してるのになんでわからないの!?」と爆発したりします。理由を聞かれても「自分で考えてよ!!!!」と丸投げのため大惨事です。

なんとか結婚まで漕ぎつけても、「察してよー」「気にかけてよー」と相手のエスパー化を期待し、無理だと「わかってよ!!」と逆ギレするため、結婚生活が激烈な修羅場になりがちです。

■見つけ方

恋愛トークをすれば、見つけるのは簡単です。根がロマンチストなため、彼氏にしてほしいことリストは山のようにあり、それを人に語ることも大好きです。

彼女たちが語る「○○したいんだ~!」という希望に「彼氏はどう思ってるの?」と聞いてみましょう。「具体的に希望を話したことはないが、わかってくれているはず」というエスパーエピソードが出てくればダウトです。

■妖怪化を防ぐ方法

察してちゃん女子の問題点は3つあります。

1.自分の気持ちや願望を言語化できていないこと
2.相手にばかり求めていること
3.反省せずに同じことを繰り返すこと

一言で言うと彼女たちの問題は「他責にして逃げている」ことです。自分の中の常識や思い込みに囚われて相手と話合う、擦り合わせる、妥協するという「関係を構築して継続する」という努力を怠り、反省しないため改善しません。

予防方法は2つ。まず、口論になった時・別れた時など、失敗した時に「何がダメだったのか」ときちんと反省し、振り返りと原因分析を行うことです。人には行動の癖があり、無意識に繰り返してしまうことは多々ありますが、改善したいと考えるならば、原因分析し、現実を受け止める必要があります。

エスパー願望女子は、自分自身の1~3の問題点を放り投げ、「わかってくれない相手が悪い」「なぜ察してくれないのか」と他責にするため同じ問題を繰り返します。恋愛において「気持ちをわかってくれない」という悩みはもっともらしく見えてしまいますが、自分の気持ちを100%わかってくれる人など存在しません。誰も自分以上に自分に興味を持たないですし、そもそも自分で言語化すらできていない気持ちを相手にケアしてもらおうというのは丸投げにもほどがあります。

「自分がしてほしいことを相手に伝える」というストレスから逃げたいために、相手にそのストレスを背負い込んでもらおうとしており、相手に負荷をかけているのですが、彼女たちは「私がこんなに尽くしてるのになんでわかってくれないの!? 不公平!」と被害者意識を持つ始末。これでは、恋人が逃げるのもやむなし。

もうひとつの予防方法は「自分の気持ちを言語化し相手に伝える」ことを徹底することです。察してちゃん女子は、彼氏に限らず普段から人に「自分の希望・願望を伝える」ことを苦手としている場合が多く、特別な相手である恋人に対して、過剰に「察してちゃん」になるパターンが多いためです。

人類の最強ツール「言語」を使いましょう。してほしいこと・わからないこと・不安なことの指さし確認、声出し確認は必須です。自分の希望を言語化し、相手と分かち合って、自分たちのルールブックを厚くしていくことは「察して」を連発するよりずっと絆を深くします。

(文:ぱぷりこ イラスト:ほそえあみ/OFFICE-SANGA)

★次回は8月18日(木)逢魔時※17時に更新予定です。お楽しみに!

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