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コラム デート・カップル

【妖怪女ウォッチ】File07: 被害妄想 ネトスト女子

ぱぷりこ

「自分は普通の常識人」それは認知の歪みです! 私も妖怪、あなたも妖怪、みんな妖怪。分析妖怪ぱぷりこが、恋するアラサー女子の中に潜む「妖怪女」の特徴、思考回路、進化予想、お祓い方法を解説します。楽しくウォッチして、必要ならば供養しましょう。

分析妖怪ぱぷりこが、恋するアラサー女子の中に潜む「妖怪女」の特徴、思考回路、進化予想、お祓い方法を解説します。楽しくウォッチして、必要ならば供養しましょう。

好きな人のSNSをチェックする人は今どき普通かもしれません。でも常軌を逸脱してくると「妖怪化」のサインです。今回はネットストーカー女子をピックアップ。ただネトストするだけではなく被害妄想もハンパない、怖ろしい妖怪の登場です。

■「被害妄想ネトスト女子」の基本スペック

●分類群

妄想目 インターネット科

●特技

ネトストによる個人情報収集、他人への被害妄想プレゼン

●生息地

全方位に生息しているが、IT・WEB系会社の総合職に多い

●生息地における遭遇率

10~15%

●危険度

★★★★☆

●特性

・表面上は「さっぱり」「ドライ」「マイペース」に見え、粘着気質に見えない。
・表向きは他人に合わせる言動をとる。表面上は「明るくいい子」に見える。
・正解を追い求めるタイプ。黒か白かをはっきりさせたがり、グレーを認めない。
・ネット親和性が高いため、元(現)オタク率が高い
・元非モテ・元ブスなど、コンプレックスを努力でねじ伏せた過去がある
・仕事が分析・企画を伴うものであることが多く、仕事はできる
・「自分は分析力があり、賢い」という自負がある
・普段から悩みをためこみ、突然爆発するタイプ
・嫉妬深くロマンチスト、恋愛に夢をみている場合が多い

■詳しい生態

被害妄想ネトスト女子は、SNSを中心としたネットストーキング行為をもとに彼 氏・元彼・不倫相手・片思い相手といった恋愛相手はもちろん、彼の周りにいる人物の情報収集をし、意中の相手のプロファイリングを行うことで恋愛の主導権を握ろうするのが特徴です。
彼女たちのネトスト目的は「彼を知ること」ではなく、「彼の周囲の女に勝つこと」「自分に有利な状況を作ること」。
ターゲットのSNSは総チェックし、そのほかにも過去のブログや会社の新入社員向けのコメントなど、Google検索で得られるありとあらゆる情報を収集します。仕事柄やオタク趣味などで培ったITリテラシーとスキルを駆使して、ごりごり情報収集を行います。

相手がアラサー世代であれば、mixiアカウントも調査します。mixiは前時代のSNS故に、個人情報や趣味嗜好を入手できる宝の山だからです。彼の過去の日記や、他人が書いた「紹介文」から、当時の彼女や親しそうな女性を特定し、Facabook、Instagram、Twitterなどの現在の主力SNSを割り出します。

本丸の各種SNSでは、いいね!や頻繁にコメントしている女性を確認し、監視リストに追加します。彼のページと監視対象のページを見比べて、自分が把握している彼のスケジュールと照らし合わせ、パズルを埋めるように相手の行動や心理を把握することに努めます。

これだけでも戦慄ものですが、彼女たちの真骨頂はここから。ネトストで得た彼と周囲の女の情報と、自分の中の「浮気してるかも?」「もう好きじゃないかも?」という自分の不安を悪魔合体させて、「絶対この日にあの女と会ってたと思う」「あの時3時間ぐらい連絡つかなかったのは、この女とデートしてたからだよ!」「この日の女のインスタの写真と、彼のFacebookのコメントから読みとるとこの2人絶対なんかあった」「あの女のInstagram見たけど、全部洋服が安物www」など、およそ恋愛相談とは思えない呪詛を吐き散らかします。

「考えすぎじゃない?」などというコメントは彼女たちの耳には届きません。なぜなら、普段は優秀なビジネスパーソンとして働いているために、自分では賢く冷静で正しい分析をしていると思っているからです。自分のプロファイリングは完璧であると信じて疑わず、本人はFBIのアナリストさながら客観的で緻密で美しい分析を行っているつもりです。実際は根拠のない被害妄想からくるデタラメであることがほとんど。

自信たっぷりの態度と、矢継ぎ早にでてくる「証拠」をプレゼンされた側は、普段の人柄の良さもあるために「そこまでいうなら本当かもしれない」「根拠がなく、そんなことを言う人間がいるはずない」などと自分の中で信じる理由を見つけ、若干の疑問を抱きながらも彼女たちの恋愛相談という名の愚痴スプラッシュに付き合い、呪詛を摂取する人柱として消費されます 。

現代の魔女ともいえる彼女たちですが、そこまでの労力を割いてネトストした結果は悲惨です。十中八九、蓄積した不満と不安と根拠のない「証拠」を相手にブチまけて「ヤバい女」認定をくらい、恋愛がジ・エンドします。

■見つけ方

ネトスト自白が始まるまでは、見つけることは困難です。また、相手のSNSをチェックする程度のネトスト行為は一般的な女子の基本スキルのため、「彼のFacebook見ちゃって…」程度の告白では判定できません。ただし、近しい距離にいれば恋愛相談の内容は踏み込んだものになっていくので、相談から呪詛にバージョンアップしていく過程で判定できます。

話を聞いた時の違和感を無視しないことが、彼女たちに気がつくために必要なスキルです。見分けるポイントとしては、ターゲットの周りにいる女の影に異常に敏感、周囲の女性を敵対視している、彼や周囲の女性を見下すような発言をする、ページ情報を元にした分析を展開してくる、「絶対」という言葉を多用するなどがあります。

「気のせいじゃない?」「考えすぎじゃない?」というコメントに、「絶対そう!」「彼は普段から○○で~」自分の意見を押し通そうとする態度が見えたら即・離脱準備。「そうなんだ~」「大変だね~」という言葉とともに「最近忙しくて…」を言い訳に彼女たちの話を聞く機会を物理的に減らして全力で逃げましょう。

■妖怪化を防ぐ方法

ネトスト女子から被害妄想ネトスト女子にメガ進化しないためには、「自分の不安」をきちんと自覚し、対話によって解決する癖をつけることです。問題はネトスト行為自体ではなく、「自分が不安に思っていることを相手にきちんと聞けない」「勝手に超論理分析し自分の中の彼をつくる」という心理です。

人に合わせてダークサイドを見せず「ドライな八方美人」を演じる癖がついているあまり、自分の不安や不満を無理に押し込めようとすることが、ダークサイド落ちの原因です。

「彼女いるの?」という疑問は、そのまま相手に伝えれば済む問題ですが、被害妄想ネトスト女子は「直接、聞くのは怖い! 真実を知らされたら凹む!」というように、自分の心を守ることを優先し、ネット上に転がる情報を収集することに心血を注ぎます。そして見つけた情報に一喜一憂し、自分が傷つかないでいられる手段を考えるのです。

自分の自信のなさを「ネットストーキングして得た情報を元に被害妄想分析」して周囲の人間に「妄想プレゼン」することにリソースぶっこむことでごまかしたりしても、現実の彼との関係には何の影響も与えません。むしろどんどん目が飛んでヤバさが増し、恋愛が失敗に終わることの方が多いです。

ネトスト被害妄想が染みついて抜け出せないならネット回線がない山奥に引きこもって毒抜きし、禅でも組んで精神統一した方がいいかもしれません。SNSというツールに振り回されている自分を自覚し、きちんと人間界に帰ってきてください。

(文:ぱぷりこ イラスト:ほそえあみ/OFFICE-SANGA)

★次回は6月23日(木)逢魔時※17時に更新予定です。お楽しみに!

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