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【ハーブセラピー】夏に向けて“すっきりおなか”に! 体にやさしい便秘対策って?

中澤小百合

毎日忙しく働いている女性なら、ストレスがたまってしまったり、体調が悪くなってしまうことってありますよね。健康でいるために、体にやさしい方法で不調を整えていきたいと思いませんか? そんな女性たちの気になる不調別に、ハーバルセラピスト・中澤小百合さんがオススメの「メディカルハーブ」を紹介してくれます。日々の生活に取り入れてみて♪

こんにちは。ハーバルセラピストの中澤小百合です。さまざまな不調別にオススメのメディカルハーブをご紹介しているこの連載。第8回となる今回のテーマは、女性の悩みとしてとても多い「便秘」です。便秘になると、おなかが張るなどの不快な症状が出てくるだけでなく、見た目的にも“ぽっこりおなか”が気になりますよね。これからどんどん薄着になる季節、夏の旅行などで水着になる機会を控えている人は、「このおなか、すっきりしたい!」と焦っているころではないでしょうか。夏に向けて、ハーブで体にやさしい便秘対策、はじめてみませんか?

便秘にオススメのハーブは?

体にたまった老廃物、食べ物と一緒に摂取してしまった添加物や農薬などの有害物質。私たちの体はこれらを排出する機能を持っていますが、その多くは便として排出されます。ですから便秘になると、これらが排出されないまま、何日も体内にとどまっていることになります。その結果、腸内環境も悪くなり、さまざまな体の不調につながっていきます。わかりやすいのは肌への影響で、肌荒れやニキビ、くすみなどとなってあらわれます。そして、便秘はダイエットの大敵でもありますね。便秘の原因は偏った食事内容によるところも大きいので、ダイエットしたいからと食事制限をすると、さらに便が出にくくなり、悪循環に……。ですから、肌のためにも、すっきりボディを目指すためにも、便秘は放っておかず、ぜひともケアしないといけないものだと言えます。

ハーブには、便秘の改善が期待できる作用を持つものがあります。と言っても、薬のように便を無理やり押し出すのではなく、便が排出しやすいように体をととのえてくれるというもの。そのような力を持つものはいくつかあるのですが、その中から今回、ご紹介するハーブは以下の4つです。

(1)ダンディライオン(別名:ダンデリオン)
(2)フェンネル
(3)ジャーマンカモミール
(4)ローズヒップ

ダンディライオン

ダンディライオンとはタンポポのこと。根の部分を使うダンディライオンルートと葉の部分を使うダンディライオンリーフがありますが、日本ではダンディライオンルートが主に使われます。緩下作用(腸を刺激し、穏やかに排便を促す作用)によって便秘の改善が期待できます。この根を軽くローストして淹れたティーはノンカフェインの「タンポポコーヒー」として親しまれています。

フェンネルは古くから薬草として用いられており、魚に合うハーブとして料理のスパイスとしてもよく使われます。たまった便を肛門まで押し出す腸のぜん動運動をととのえる働きや、消化を促すとともに腸内にたまったガスを取り除く作用があるため、おなかの張りが気になるときにも◎。食欲を抑える作用もあると言われているので、ダイエットにいいハーブとしても知られています。

便秘にはストレスも関係していると言われています。これまでにも何回も登場した万能ハーブのジャーマンカモミールは、胃腸の調子をととのえる作用とともに、すぐれた鎮静作用があります。それにより自律神経のバランスをととのえることで、ストレス性の便秘の緩和が期待できます。

ビタミンCが非常に豊富に含まれていることで有名なローズヒップ。ビタミンCは便秘の改善にも重要な栄養素です。ローズヒップはビタミンC以外のビタミンも含み、美容効果と便秘の緩和の一石二鳥が期待できるのでオススメです!

<便秘にオススメのハーブまとめ>

ダンディライオン(別名:ダンデリオン)
科名:キク科
主要成分:イヌリン、タラキサステロール、苦味質、ミネラルなど
主な作用:利尿、緩下、健胃、肝機能促進など
※秋の花粉症と呼ばれるブタクサやヨモギなど、キク科アレルギーの方は注意が必要。アレルギー症状が出る可能性があります。
※胆道閉鎖、重篤な胆のう炎、腸閉そくの方は禁忌。

フェンネル
科名:セリ科
主要成分:精油、脂肪酸、フラボノイド、フラボノイド配糖体など
主な作用:消化亢進、駆風、去痰
※妊娠中は使用を避けましょう。
※ホルモン様作用を持つため、婦人科系疾患がある人は使用を避けましょう。

ジャーマンカモミール
科名:キク科
主要成分:精油、マトリシン、フラボノイドなど
主な作用:鎮静、鎮痙、鎮痛、消炎、健胃など
※秋の花粉症と呼ばれるブタクサやヨモギなど、キク科アレルギーの方は注意が必要。アレルギー症状が出る可能性があります。
※妊娠中は使用量に注意。

ローズヒップ
科名:バラ科
主要成分:ビタミン類、ペクチン、カロチノイドなど
主な作用:ビタミンCの補給、利尿、緩下など

(文:中澤小百合、イラスト:奈良恵)

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